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月に一度の誕生会を大事にしていました

保育所シリーズ。

日常の保育はもちろんですが、行事も大事にしていました。年間の行事の中でも、特に、月に一度の誕生会は、子ども一人一人をお祝いするものです。だれもが主役になることができる、大事にしなければならない日です。

子どもたちの誕生日は、部屋の前面に貼ってあり、すぐにわかるようになっています。もちろん、その日はクラスでお祝いすることになります。クラスの子どもたちの前に出てお祝いをしてもらうのです。

所長だった私にとっては、保育所全体で行われる月一度の誕生会は、一人一人の子どもの成長を観る場でした。

年に一度、保育所全員の前に座る子どもの姿には、その時々の子どもが丸ごと現れるからです。それを、今の子どもの姿としてとらえていました。

そこには、一年ごとだからこそわかる、子どもの姿がありました。私も、職員も、その姿に一喜一憂するのです。思わず歓声が上がることもありました。子どもの成長を見守っているがゆえに、私たちも成長を喜ぶことができました。

みんなの前で椅子に座って泣かないでいられること、インタビューで自分の名前を言えたこと、好きな食べ物を言えたこと、座っていることを楽しんでいること、などなど。

おたよりに書いた誕生会の様子です。

5月誕生会をしました

 5月の誕生会をしました。月に一度のイベントを楽しみにしている子どもたち。いつもと違う給食もあります。

 そして、その月の子どもはと言えば、少し緊張して来るようです。もちろん、子どもにもよります。こうした緊張感を持っていることは大事なことだと思います。全員の子どもたちの前に座り、自分の名前を言う、年を言う、好きなものを言うことは大きなことです。そう簡単なことではありません。

 大人で言えば、全会社員の前で朝礼台にいる感じでしょうか。大げさではありません。そのぐらいです。子どもたちは、年に1回ですから慣れることはありません。ただ、年齢が上がるので、似た経験をたくさんして来ることで、こうしたことができるようになるのです。

 5月は10名の子どもが並びました。すみれ組(5歳児クラス)2名、もも組(4歳児クラス)2名、うさぎ組(3歳児クラス)4名、めだか組(2歳児クラス)1名、ひよこ組(1歳児クラス)1名です。

 一人一人のインタビューは、そうした緊張する子どもたちのさまざまな面を見ることができます。部屋で練習してきます。それを全体の前で言えるかどうか。
 私にとっても、担任にとっても貴重な機会となります。普段の姿とは違う姿になってしまう子どももいます。新たな姿を見ることもあるのです。こうしたことも、その子どもの姿と受け止め、次の指導に生かすということになります。

 今回は、名前と年の後は、好きな動物。これもおもしろく聞くことができました。子どもたちが、その場で考え、言葉で言うのです。簡単に応えられる子どももいますが、簡単でない子どももいます。それを受け止め進行することになります。

 次に、私から誕生カードをあげます。一人一人に手渡し、握手をします。そして、みんなで歌のプレゼント。

 職員からのプレゼントは2つ。今回は、猫の寸劇とニャンKBの踊り。そして私の歌。

 一つ目は、職員が練習した成果を子どもたちの前で披露しました。こうした時の子どもたちの視線はすごいです。寸劇を見る子どもたちは、次の展開を楽しみにします。でも、猫になった職員を見て、泣いてしまう子どもも。

 踊りを見ている間も、居てもたってもいられず踊ってしまう子どももたくさんいました。かわいい踊りを一緒に踊る子どもたちはとても素敵です。素直に表現できることは素晴らしいことだと思います。

 アンコールではみんなが立ち上がり踊りました。これもいい。この雰囲気は、ここの保育所ならでは?なのかはわかりませんが、とてもいい雰囲気に包まれます。うれしいことです。

 その後、私の歌。今回はこれまで歌ったことのない歌を歌ってみようと。その中で受けたのが『おふろのうた』。子どもたちは、聞きたくないと聞きません。正直ですから、その様子を見て、一緒に歌を歌ったり、手遊びをしたりと進めます。
 この『おふろのうた』は、よく聞いていました。歌わずに真剣に聞く姿があったのです。「パパとおふろに入ったら、せなかをごしごしするから、だかだから、パパとはおふろにはいんない」という歌詞。それが、ママ、おばあちゃん、おにいちゃんと続くのです。
 これをよく聞いていたのです。内容がおふろだからなのか、歌詞に共感したからなのかはわかりませんが。

 その他にも、子どもたちと一緒に歌いました。元気に笑顔で歌う子どもたちに、とてもうれしく思いました。

 その後終了し、給食となりました。部屋での給食を楽しみました。保護者の方にいただいたさくらんぼもあり、豪華な給食となりました。

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