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在宅勤務歴一年

在宅勤務になって、1年が過ぎた。

バックオフィス部門で働く私の部署が一番、在宅勤務を行う上で問題がある=出社が必要な部署、とされていたけれど、結局のところ私は一度も出社をしていない。

出社する人数を極力減らし、オンラインでは処理できない業務を月に1〜2回の出社で対応していて、私の出社が必要な業務を代理で行ってくれた人がいたから、実現できた状況だったりする。
(ちなみに、私は採用がメイン業務。オンラインで処理できない業務もある。)

2020年2月。私の勤める会社で突然、在宅勤務が始まった。IT企業であったし、もともと色々な環境が整っていたのもあって、パソコンを持ち帰るだけで、私は仕事を家でスタートすることができた。

昔、ディレクターというポジションで、会社ではない場所でノートPCを持ち歩いて仕事をする環境が当たり前にあったということもあり、本社以外の環境で働くことに、特別に違和感もなかった。

さかのぼれば、10年前から私はノートPC片手に社外へ打ち合わせにいっていた。VPN接続という、リモートで社内ネットワークへのアクセスが可能になる環境もそのころから馴染みがあったし、広告代理店で常駐勤務していた時も、自社の人と離れていてもコミュニケーションをとる工夫をしていたし、言葉を知らなかっただけで、あれはリモートワークだった。

2016年頃から会社がG Suiteを導入したことにより、メールが独自ドメインのGmailに。PCブラウザやスマホでメールをチェックするから、Microsoftのソフトも不要。
コミュニケーションは、Slackを使う流れができはじめ、気軽に社内の人と簡単なメッセージのやりとりができるようになった。
G suiteの導入から、Googleドライブでファイル管理も使えるようになったし、ジョブカン、smartHRで勤怠や給料明細はWeb化。

環境はほぼ、整っていた。
あとは、細かいルール決めと、帳票などの書類をどう取り扱うか等、考えなくてはいけないことはあったけれど。Googlemeet、Zoomを使ってオンラインミーティングも別に違和感なく、スムーズに使えた。
(個人的には別に新しいツールを使うのに抵抗感なかったからというものあるかもしれない。ただ、新しいツールたちに抵抗を感じていた人もいた)

私は社内インフラチームなど担当者が整えてくれた環境をありがたく受け入れ、一人のスタッフとして、社内で行っていた自分の業務を、在宅で対応できるように、少しずつカスタマイズして業務を行って行った。

もともと一人で黙々と仕事をする方で、チームでの業務はほぼなかったし、通勤時間がない分、始業時間まで家事をやったり、コーヒーをいれたりと、余裕ができて、気持ちよく業務が始められた。
夫も一緒の在宅勤務という状況もあって、怠けていられないという緊張感もあったけれど。(私の夫は、すごーーーーーく働き者なので、そんな状況でちゃんとしていないと自分が情けない気持ちになる)

1年在宅勤務を経験して思ったのは、個人的には、在宅勤務はメリットが大きい。通勤時間なし、仕事の効率化、人間関係のストレス軽減…、新しい働き方、最高すぎる。
デメリットとしては、仕事と、プライベートの境目が曖昧になって、いつでも仕事が出来る状況ということだったり、運動不足で体重が増えたということ。でも私にはあっていたと思う。

ただ、人によっては在宅勤務が嫌だという人がいるのは確かで。
合う合わない人は正直あると思う。セルフマネジメントができない人には難しいかもしれない。一緒に仕事をする人への配慮ができない人も、何らかのトラブルが起こる傾向にあるかもしれない。在宅勤務関係ない場合もあるけれど。

私がやっていたことは、想像力をフル回転。相手に理解されやすい言葉の伝え方、フォロー、タイミング、場合によっては電話や顔を見てMTG。配慮。配慮。そして褒める。ありがとうの感謝の気持ちを素直に伝えること。基本的に即レス。(すぐに回答できないものは、確認して連絡します、だけでも。Slackならスタンプでも。)

PCの向こうにいる人がどんな人で、どんなことを求めているのか、どんな働き方タイプなのか、家庭環境とかも覚えておくと、仕事がスムーズに進むのも長年の経験上わかっていたので、コミュニケーションは取れる時に取るようにしていたり、話したことがない人には、「もし時間があったらオンラインランチしませんか?お話聞いてみたいです!」なんて言って話す機会を持ったのがすごく良かったような。

経験していない事を始めるとき、不安に思ってネガティブな気持ちになる人を多くみてきたけれど、個人的にはそういう状況でも、どうやったら良いのかを考え、チャレンジし、振り返り、また次のステップへ、と進める人が少しでも増えてくれるといいのにな、と思う。

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