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誰が為の文章

今回読んだ本はこちらです。

わたしが仕事で文章を書くシーンはざっと3つです。

①社内のメンバーに宛てた業務上の報・連・相
②社外のクライアントに向けたメール
③原稿やメルマガ等、対不特定多数のコンテンツ

この本では、主に②③に活かせるノウハウが学べました。

ビジネス文書の正解など意識したことなかった

わたしは大学を卒業して11年(こわ…)ですが、身を置いてきた業界や自ら選んだ働き方の性質上、「ビジネスとして文書をやり取りする」という行為においてはここ5年くらいの経験値しか持ち合わせていません。

それに加えて、5年のうち初めの3年はサービス業の店長やオーナーが主だったこともあり、周りの見様見真似と*持ち前の地力で「それらしい」メールはすぐに書けるようになったんです。

*小学4年生の時、何の冗談か夏休みの作文で文部大臣賞を
受賞したことがあるのだ!
地域誌の取材を受けたり、どんな媒体に掲載されたか知らないが、
読者からファンレターらしきものが届いたりした

今の会社に入って"3年目"を目前に控えた今、メールの量ばかりか、相手の属性の幅も増えてきました。

期日があり、相手の行動を促さないといけない場面や、前向きな回答をもらいたいとき、自分の指の動き一つでコントロールできる領域があるなんて…!

というか、それが正しいビジネス文書なんですよね。

このnoteで何回も書いてることですが、またまた自分が知らないところでセオリーは形成され、それを書籍として公開してくれているGODがいることに気づかされ、天を仰ぎながら深く感謝の意を唱える羽目になっています。

本当に有難い…学校ではそんな授業は無いですからね。

必要な人が、必要になった時に、自分で学べばいいですもんね、大人なので!

この本で繰り返されるのは「技の習得」

この本の特徴は、実践を交えたドリル形式であることです。

全体を通して下記の流れで統一されています。

まず、身につけるべき「技」を見出しに
⇒改善前の文章例を提示
⇒「技」を用いて文章を改善
⇒ポイントをおさらい

そして要所要所に「問題文」が挿入されています。

技の一つひとつは、習得に時間を要するものではなく、「知っているかどうか」というものばかり。ブレーンバスターではなく三角関数みたいなことです。

「おもしろい」とは何か、読みやすさの定理

この本の著者、橋口幸生氏は電通のコピーライターでいらっしゃるので、「読まれない前提で、どう読ませるか」に対して非常に貪欲です。

惹きつけられる内容かどうか、取り上げられるコンテンツのPVが高いか低いか、そのような要素は加点でしかなく、読み手に寄り添った文書で基礎点を上げていくことをさぼってはいけません。

この点は日々の原稿作成において大いに見直し、取り入れなければいけないと、読みながら痛感しました。

わたしが書いた原稿は「おもしろい」だろうか?

読みやすくないせいで最後まで見てもらえていない、なんてことはないだろうか?

今までどれだけの外的要因を言い訳に並べてきたことやら…

わたしはチームの中で圧倒的に業界の、特に縦(歴史的経緯)の知識が乏しいですが、その分、アウトプットにおける「知ってりゃ出来る」得点は確実に決められるようになりたいんですよね。

世の中にはまだまだ、失点している事にすら気づいていないことが山ほどあるんだろうと思うとゾッとしますが…

この記事のタイトルの答えは…

ビジネス文書は「自分が伝えなくてはいけない内容を書けていれば◎」ではなく、読んだ相手がどう受け止めるのか(どう受け取られたいのか)と、その後の行動を予測し、当てにいくものなのかな、と思います。

つまり、誰のために書くのか?という問いには「己のため」と答えることにしようかな。最大限に相手を思い遣った上で、ですけども。

今回も、肝心の内容(実際の「技」)については一切触れず、読書感想のみを書き連ねるスタイルを貫きましたが、読んでくださった方、ありがとうございました。バブ


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