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タロットカードランダム解説

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タロットのアルカナの持つ意味や解釈の仕方について、一般論と独学で得た認識を含めて解説します。
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記事一覧

12.The Hanged Man(吊るされた男)

物質主義からの脱却・それに至る試練

「死刑囚」などとも呼ばれ、絵面自体もあまり縁起の良いものではないため、それ自体を恐れる人も多いカードですが、本来目的に到達するための「忍耐」及び、「修行」、「大きな物を得るための代償」などと認識されるシンボルです。

どの絵柄でも吊るされた男の顔はどこか平穏であり、イエスそのものとも言われることもあれば、イエスを裏切り、その処罰を正面から身に受けるユダの姿であ

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18.The Moon(月)

憂鬱・漠然とした不安・想像力の暴走

「月に代わってお仕置きよ!」なんてフレーズが流行りましたが、タロットにおいての月はなんとも陰鬱な、靄のかかった危険な道行のイメージです。

画面下半分の池は潜在意識を表すとされ、そこにいるのは月に吠える2匹の犬と、ザリガニ。…ザリガニ…?

実は犬は狩人の女神「アルテミス」の猟犬を指し、「ザリガニ」は蟹座を表すという見解があります。ただし、このライダー版の構図

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15.Devil(悪魔)

本能的欲望・無知故の過ち・絶望・誘惑

「死(Death)」に次ぐ、タロットにおけるマイナスイメージの代表格のアルカナのひとつが「悪魔」のカードです。並びはともかく、この絵面が出た瞬間苦笑いしてしまう人が多いのも仕方がないですね…。良い予感を感じさせてくれるシンボルは何も見当たりません。中央に堂々と鎮座する悪魔は力を象徴する右手を掲げ、二人の獣化しつつある男女を鎖で繋いで支配しているようです。

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17.Star(星)

希望・湧き上がる愛情・インスピレーション

大アルカナには「星」「月」「太陽」と三つの天体が存在します。ナンバーが光の強さ順であるため、元々カードゲームであった所以であるともいわれますが、現在の解釈では「月(The Moon)」のみがなぜかネガティブな側面を持つ天体となっています。夜を表す星と月は双方とも水と強い関連付けがなされ、両方とも女神が描かれ小アルカナの「杯」とも繋がりが見出されます。

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7.The Chariot(戦車)

戦いにおける勝利・自己顕示・順調・リーダーシップの発揮

個人的に「太陽(The Sun)」と似た意味で解釈されがちなイメージのあるカードです。どちらも成功を意味するポジティブな意味合いのカードですが、こちらは「戦闘によって勝ち取る成功」という限定された意味が強いと捉えるのがより正確かと思われます。(シンボルが人間であるか、天体であるかの時点でスケールがずいぶん違うことは伺えるかと思いますが)

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19.The Sun(太陽)

確信・生命力・自己の開放

「死(Death)」がタロットの「抗えぬ闇」であるならば、対するのはこの「太陽」の暴れん坊とも言えるほどの生命力となります。私もこのカードの示す生きる事に対するポジティブさを忘れぬよう、こっそりスマホの待受に設定しているカードでもあります。太陽の力をあやかる、というよりは、太陽の存在を忘れることなかれ、という意味合いの強い絵柄として私は認識しております。

真反対の意味

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13.Death(死)

終わり・圧倒的力によるねじ伏せ・新たな始まりへのきっかけ

「『死』のカードは13番」というのは、ジョジョの奇妙な冒険シリーズが好きだった人であれば大体覚えてしまっているかもしれません。第三部では大アルカナ全ての名前を持つスタンドが現れるのですが、なぜか「死」だけは「デス・サーティーン」と番号がセットだったんですよね…。さすがに「デス」だけでは名前的に映えないからでしょうか。

そして、「死」こそ

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タロットカード解釈・序文

せっかくnoteを作ったので、苦手な長文をまとめる練習も兼ねてなにかしら自分から出せるものを出して文字に起こしてみようと考えました。

ここで解説する内容ここでは先に馴染みがより深いであろう大アルカナ、そのあと気が向いたら小アルカナの方も紹介できたらいいかなと考えています。

なお、カードはウェイト版(ライダー版)のみを扱います。最もポピュラーであり、イメージに対する理解がしやすいと思われるからで

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