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『気づかいの壁』を読んで

こんにちは、アジサシです。
川原礼子さんの『気づかいの壁』という本を読んだので、それについての感想です。(感想というより、メモに近いか)

気づかいもある意味自己満足

この本を僕なりに一言でまとめるなら、
「自分がされてうれしいことは、恐れずやってみるべし」
でしょうか。
本の中でも、「自分がされてうれしかったことは?」と何度も出てきます。
それは、気づかいに大切なことだからです。

「あのとき嬉しかった」が、気づかいの最強の軸

川原礼子『気づかいの壁』30ページ

結局気づかいというのは、他人のことを想って(想像して)行うもので、当然自分がされてうれしい、というのが基準にはなります。

そんなことは当たり前だろ、と思っていたとて、実際に行動に移せていますか?というのは別問題。
正直、この本の考え方は、まぁそうだろな、と思うものが多いです。
しかし、実際に気づかいという行動にできているかなと振り返った時に、できてないや、と僕は感じました。
その意味だと、「あのとき嬉しかった」というのを軸にするのは、気づかいを行動に移しやすいのではないかなと思います。
嬉しかったことは、たぶんマイナスには働かないはず。
だったら、やっても損はないよね、ってな感じ。

自分が嬉しかったことを他人にもするってのは、ある意味自己満足だなぁ、って書いてて思ったけど、不快じゃない気がする。
気づかいって、いい自己満足だと思いました。

「大丈夫?」は大丈夫を期待されてる感が強いし、期待しているかもしれない

この本で激しく同意したのは、第2部第1章「「大丈夫?」以外の声がけをする」の内容。
困ったら「大丈夫?」って聞いてるし、聞かれてるけど、よく考えたら答えづらいよなぁ、って。
関係ができあがった上で「大丈夫じゃないです」とは言うかもしれないけど、
あまり関係もできあがらない状態で「大丈夫じゃないです」って言ったら、
「何でこんなことになるまで放っておいた!?」ってなるかもしれないし、
聞いたほうも「お、おぅ…」って反応になるかもしれないし、
そもそも、自分は大丈夫じゃなくても、相手にとっては大丈夫な範疇かもしれないしで、
結局「大丈夫だと思います」って中途半端な返事になる。
その意味だと「大丈夫?」ってのは、あまりよろしくない聞き方だなぁ、と反省し、同時にやめてほしい質問だわ、とも。

じゃあどういう聞き方がええねん?って話になるけど、それこそ自分が困ってるときに声をかけてほしい言葉でいいのか、と。
個人的には「手伝ってほしいことある?」とか「頼みたいことある?」とかかなって考えました。
これは相手との関係もあるし、人によっても違ってくるだろうから、もう少し聞き方のレパートリーを増やしたいところですね。

とりあえず、できる気づかいからやっていく

他にもいろいろ書いてありましたし、自分が思いつかないような気づかいの仕方もありました。
でも結局、「自分がされて嬉しいか」にかかってくるんだと思います。
それを自分の行動にフィードバックすることで、他人からは気づかいと感じられる。
気づかいの正体ってそういうものだと、この本を読んで思いました。

されて嬉しかったことを、一気に全部できるとは思いませんから、自分のできる範囲で、気づかいを意識してみようと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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