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【6月24日〜26日】ロンドン〜イングランド

【6月24日】

◉旧ポンド紙幣をいただいたので、イングランド銀行で換金へ。今は紙じゃなくてプラスチックの貨幣なんだそう。でも、換金しないともう旧弊は街中では使えない。換金するために来た人たちが行列。もっと効率的な方法はないのか・・・。(シートの記入が必要とかパスポートが必要とかネットではいろいろ書かれているけど、何も聞かれることなく、パスポート見せることもなく、終了)

◉ロンドンでは劇場のことしか調べていなかったので、
初めて来たわけだし、街中の観光でもしようか、と思ったけど何も知らないのでとりあえず、ビッグベンを見に。
有名、王道観光地には日本人がたくさん。
人が多いところ、海外では特に日本人がたくさんいるところが苦手。
なんか、一緒くたになっちゃう感覚が嫌い。

◉バッキンガム宮殿の前は天皇皇后両陛下の訪問のため、
イギリスと日本の国旗がずらり。

【6月25日】

Victoria terminal バスタ新宿みたい。


◉ロンドンからイングランド南部へ移動。
リバプールに行く道すがらちょっと寄り道。コーチ(高速バス)のターミナルに
向かうのに、地下鉄と路線バスを乗り継いで1時間。バスが遅れていて、
時間ぴったりに着いてみたら、コーチの方は時間ぴったりに発車。
なんでだよ・・・・。
2時間待ち+結構な金額のロス。仕方ない。そういうもんだ。

◉久しぶりに都会を離れて田舎へ。やっぱり、人混みが苦手だ・・。
牧草地とひらけた平野、広い空に一安心。

予定していたいろいろなことが上手くいかず、ロンドンはひとまずこれで以上。
【6月26日】


◉コッツウォルズを見て回る。ここでもバスを逃したりして、
行きたいところには行けないけど、おかげで何もないのんびりした時間。

舞台も好きだし、舞台を作るための張り詰めた緊張感も楽しいし、
人が大勢いて、大きな音楽に飲まれているのも好きだけど、
やっぱり、こういう時間がないと生きていけないんだよな。

◉ここで宿泊しているホステルは隣に工房があって、ワークショップが毎週末、時には平日の夜も行われているらしい。
コロナの時にはホームレスのシェルターとして開放していたそう。
明日はその工房へ行ってみる。

◉そういえば、こちらにはホームレスのおじさんたちがとても多い。
ウィーンにもいたけど、ロンドンはもっとたくさん。
この田舎町にも2、3人いるみたいだ。
ロンドンでは地下鉄の入り口に帽子とか缶とかを「お金をください」のボードなどとともに置いて座っている。たまには自分で描いた絵を一緒に置いていたりする。
めっちゃ観光地のすぐそばの道端で、死んでいるかのように横たわっているおじさんもいた。ショッキングな光景だった。
びっくりしたのが、電車の車内で突然「みなさん、僕の話を聞いてください」と、自分が何故働けないのか、どんなに困っているかを演説して、お金を集めようとする人たちがいること。
彼らは、なぜその状況になっているのか。
助かりたいのか、どうやって助かりたいのか。
上田の街にいる助かりたい人たちと、何が違うのか。
もちろん、こんなに大都会だから、状況は全然違う。全く違う。
でも、この人たちを助かりたいように手を差し伸べる人たちはいるはずなのに。どうしてこの状況になってしまうんだろう。
日本も同じだ。東京の地下鉄でも、たくさん家のない人たちを見てきた。

働きに来ている人たちも、観光に来ている人たちも
電車の中でその場に立ち会った人たちは出来るだけ、見えないようにする。
何もそのことに触れないようにする。
ちょっと困った顔をする、ちょっと嫌な顔をする。

世界では、こんなにもいろんなことが起きているのに。
見えないようにしている場合ではないのに。

◉飛行機に乗るために空港にいて、子どもたちに出会うと特に考えてしまう。
この子達は、こんなにも高い航空券を買える家庭にいて
これから人生の中でも思い出に残るであろう(人によるけど)旅行へ出かける。
飛行機に乗り合わせた人たちも、きっとそういう人がたくさんいる。
旅行だけじゃなくて、仕事だったり、留学だったり様々だろうけど
人生で最悪の時を過ごすために飛行機でどこかに向かう人はそんなにいないはずだ。

いま、この飛行機が飛んでいる下では
地球上のたくさんの場所では、いろいろなことが起きているのに。

どうして、私たちはここにいて、
なんでこんなことができてしまうんだろう。

そうじゃない人たちと、私たちの違いは
一体、なんなんだろう。


私に出来ることしか、出来ない。
でも、ないわけじゃない。

やるべきこと、やらなきゃいけないことを、
ちゃんとやらなきゃ。

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