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異性化液糖は体に悪い?肥満・糖尿病リスクとの関係

ポピュラーなスポーツドリンクや欠品が続くほど人気の乳性飲料、毎日の料理に欠かせない便利な調味料など、わたしたちの生活に驚くほど多く存在している異性化糖液。
異性化糖液は、摂取しすぎると肥満・糖尿病の発症リスクを高めると言われています。
この記事では異性化糖液とその健康リスクについてまとめました。

■異性化糖液とは

そもそも異性化液糖は、でんぷんを酵素で分解し精製したぶどう糖を、さらに酵素で異性化した果糖とブドウ糖を主成分とする液糖製品です。
わたしたちが異性化糖液を摂取したとき、これらの成分は体内でどのような動きをするのでしょうか?

■果糖とブドウ糖の働き

果糖は小腸から吸収され肝臓に運ばれたあと、ブドウ糖に変換されて血糖となります。
果糖のすべてがブドウ糖になるわけではなく、エネルギーになったり中性脂肪の合成に使われていたりします。
ブドウ糖は小腸から吸収され血糖になり、インスリンの働きによって体の必要な部分に取り込まれエネルギーになります。
また、肝臓に運ばれグリコーゲンとして合成されたり、中性脂肪の合成に利用されたりします。

■異性化液糖を摂りすぎると良くない理由

異性化糖液は、果糖とブドウ糖を液状で摂取するため、すばやく体内に吸収されます。
さらに、ブドウ糖に比べて果糖はより速く使用されるため、とくに中性脂肪を合成しやすいとされます。
上記のことから、異性化液糖は、砂糖に比べて肥満・糖尿病になりやすいことが研究で明らかになっています。

■異性化液糖の種類

異性化液糖は、おもに以下の4つに分けられます。

  1. ブドウ糖果糖液糖 果糖含有率が50%未満

  2. 果糖ブドウ糖液糖 果糖含有率が50%以上90%未満のもの。

  3. 高果糖液糖 果糖含有率が90%以上のもの。

  4. 砂糖混合異性化液糖 上記の液糖に10%以上の砂糖を加えたもの

※果糖含有率とは、糖のうちの果糖の割合のことを言います。

■食品成分表を見る習慣をつけよう

異性化糖液による肥満・糖尿病リスクが気になった人は、小売店などで商品を手に取るときに食品成分表を確認するのがおすすめです。
異性化糖液が使われている商品をまったく利用しないのは難しいかもしれません。
例えば、日常でジュースやスイーツなどが欲しくなったときだけでも、異性化糖液が含まれるものを避けてみるのはいかがでしょうか。
上記に紹介した4つの異性化糖液をぜひ参考にしてくださいね!


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