見出し画像

Tip3 : テスト結果がよくなかったとき、どう声をかけるか?


娘の通うサピックスでは、小5にもなると毎月のように塾の試験があり、点数と偏差値でクラスが変わります。

ジェットコースターのように、上がったり下がったり。毎月このタイミングが一つの修羅場…頑張っていればいるほど、テスト結果と向き合うことは、子にとっても、親にとっても、なかなかにしんどいものです。

そしてその都度、親のほうは、結果に対してどう声をかけるべきかを、いたく悩むのです。特に、思うように結果が出なかったときは、尚更。

私自身も、息子の受験のときにはこの声かけに大いに悩み、そのことで夫とぶつかったりもしました。しかし毎月繰り返されるこの場面でのやりとりが、積もり積もって、受験結果にかなり効いてくると、息子の受験を終えたときに振り返って、強く感じたのです。

🍀ーーーーー🍀

息子の、ある試験のときのこと

5年生の冬まで大好きなサッカーを続けながら受験勉強をしていた息子。秋は大会も多く、土日はほぼ試合でつぶれてしまう日々でした。

授業ノートの取り方が雑だったり、なかなか計画通りに宿題が進まなかったり、復習の仕方があまかったり…そしてそれをいたく叱られ、毎日のように、悔し泣き。

薔薇の道を進むような日々でしたが、サッカー以外の時間はほぼ勉強にあて、四苦八苦しながらも彼なりによく頑張っている。そう思って見ていました。

そんな中で返ってきた、5年生11月のマンスリー試験の結果。特に力を入れて夫と勉強していた算数の結果が、とんでもなく散々、過去最低点を記録しました。その他の科目で補えるほどに点を取れるわけでもなく、全体としても散々…

中学受験はそんなに甘くないとゆうことを、つきつけられたような気分でした。

しかし、結果を見て呆然とする息子をフォローしなければと、私はこう声をかけました。

試合も多くて、時間のない中で、よく頑張ってた。すぐに結果は出るものじゃないから、しっかり見直して、次に繋げたらいいよ。

それに対して、夫はかなり厳しい口調で、テスト用紙を机に叩きつけてこう言いました。

なんでこんな問題(正答率50%以上)を間違うんだ?全部一緒にやった問題、解き方もわかるよな?
こんな結果で君の行きたい学校に受かると思うか?絶対に無理だぞ。
何が良くなかったのか、なんでこんな易しい問題を落としたのか、考えてみろ。

そして息子は泣き始め、私はそこから口を挟まず2人のやりとりを見ていました。

最終的に、落としてはならない問題(正答率50%以上)をその場で全て2人で解き直し、23時過ぎに終了。息子は泣きながら布団に入りました。

ーーー

息子が寝たあと、私は夫に意見しました。

あの言い方は、ちょっと酷すぎる。
息子は息子なりに、遊びたいのも我慢してよく頑張ってる。それは一緒に勉強したあなたが、一番よくわかってるでしょう?あまりにかわいそうだった。あなたばかりむきになって、あなたの受験になってない??

夫はこう言いました。

君は、息子を行きたい学校にいかせてあげたいんじゃないの?

今のままでは行けないのは、結果を見れば明らかだよね?

今のままでは落ちるのに、頑張ってるからOK?

それってお互いにとっていちばん楽だけど、親として、いちばん無責任だよ。

はっとしたのです、その時。

この毎回の試験の延長線上に、本番の試験があって、当日のその試験結果を受け止めるのは、息子自身なんだ。

大切なのは、いまこの時ではなくて、本当に最後の最後、試験結果を受け取るとき。その時に笑えることが、息子自身が、そして私たちが望んでいることなんだ。

夫は、よく頑張ったよと労ってあげたいところ、心を鬼にして、敢えて厳しく言ったのです。

このままでは君の行きたい学校には合格できない。だから、なぜだめだったのかをしっかり考えて、改善しよう、と。

なんとも浅はかなフォローであったかと…自分の言ったことを、深く深く反省しました。

子どものために鬼になる、とゆうのは、そおゆうことなんだ。正直かなりしんどいけど、嫌われてでもやるべきだ、一年後の息子のために。そう思えたのです。

🐰🍀🐰

そんな経験もあり、いま、娘と向き合うときのスタンスは明確です。

どんなに頑張ったときでも、結果が出なかったときは、慰めたり下手なフォローはせず、これはまずいね、と娘と一緒にまず、結果をそのまま受け止める。

そして、なぜできなかったのかを一緒に考えて、次回の試験では同じことを繰り返さないように1ヶ月意識して取り組む。

その繰り返しの先に、本場の試験日があり、笑って結果を受けとれる日が来ることをイメージしながら。

🌸ーーーーー🌸
5年生の秋…勉強の内容も量もどんどん増えてくる中で、次回は、自宅学習をはかどらせるためには?について思うことを書いてみたいと思います✏️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?