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デジアド初見感想

2024年9月13日、デジモンシリーズ25周年を記念して「劇場版デジモンアドベンチャー」がYouTubeで無料公開されました。

※公開期間は2025年3月31日までらしいです

私は現在21歳、ポケモンのブラホワ周辺、女児向けのアイドルゲーム、たまごっち等に熱中した覚えはあれど、デジモンさんは年上な印象があり、詳しくは知りません。少ない知識は、「たまごっちに似てるらしい」「細田守監督が演出してて、サマーウォーズみたいな話の映画があるらしい」「フィッシャーズが昔モノマネでラストの演出をやってた」ぐらいです。

せっかく一気見し、それに反応して下さった人が居るのだから、初見の感想でも書こうと思い立ち、こうして簡単にまとめてみる事にしました。
稚拙な文ですが、よかったらお目通し下さい🤲

劇場版の衝撃

圧倒的な掴みの上手さに驚きました。パソコンを通じて異世界からモンスターがやってくる、最初はコミュニケーションも取れる小さくて愛嬌ある動物が段々と意思疎通の取れない大きなモンスターになってしまう…。小2の太一さんがヒカリの世話をし、1人で目玉焼きを作るシーン等、メインのアクション以外に作中キャラクターの背景がわかる描写もあり、とても20分とは思えない密な時間でした。

本編でこの話が回収されるのはコメ欄の雰囲気から察していましたが、実際に本編で再び触れられた際、予想していたより大きな意味を持っていてびっくりしました。今見返したら、また違う感想になりそうとも思ってます。

個人的に、「最高に面白い設定のある世界観」「トラウマや大切にしている事がしっかり定まっている魅力的なキャラクター」片側だけ取り出しても面白そう!と思える作品こそ自分にベストマッチして楽しめる作品と思っているので、「変化しながら成長するモンスターがパソコンの向こう(異世界)からやって来る世界観」と「共働きの両親がおり、妹を守らなきゃいけない小さなお兄ちゃん」どちらもぶっ刺さってしまっていたので、映画からデジモンを5日で一気見することに戸惑いが無かった気がします。猫とコロモンの追いかけっこのシーンが好きです。

キャラクターへの所感

・太一さん

長子のしんどい所を背負わされておいたわしや兄上という気持ちで見守ってました。冷静に判断が出来ながら、自分が背負えばいいという良くない無鉄砲さの勇気も持ち合わせていて何処か危うさも抱えるキャラクターでした。暗黒進化後、正しい「勇気」を発揮出来る君はやっぱりリーダーだし、自分の弱さを他者に話せる勇気があるのも素晴らしいと思います。これから、02でどんな活躍をするのか楽しみです。

・ヤマト

声が良過ぎて初手から推しになっていました。クールキャラな見た目と反した情に熱く、感情的になりやすい1面は、トラブルのきっかけにはなりますが、そうやって悩める君だからこそ「友情」の紋章に相応しいと思います。闇の洞窟の中であそこまで自分自身のことを客観的に分析し、闇を克服できる事は本当に凄いと心から感心しました。離れ離れになっても弟を想う優しいお兄ちゃん、そんな君が大好きです。また、ハーモニカ聞かせてね。

・空

みんなを影ながらサポートする所が好きでした。厳しい家庭で育てられた中で、拠り所のない不安や自信のなさ抱えており、本人の能力値の高さや冷静さと感情面のバランスが難しいだろうなと思いました。甘えんぼな一面と自分を絶対に守ろうとしてくれるデジモンとしての一面を持つピヨモンが彼女のパートナーだったのは名裁量だと思います。ヤマトと同様、彼女も闇に取り込まれる展開がありましたが、仲間たちの助けもあり、無事闇から浮かび上がれたことを嬉しく思います。

・光子郎はん

アニメ特有のデータキャラ、このパーティーの中でも技術面ですごく頼りになりました。知識欲に従ってマイペースに行動する所や自己の確立への不安要素のせいで他者との壁がある印象的でしたが、そんな光子郎も好きだと肯定して適度に茶々を入れてくれるテントモンがパートナーでよかったなぁという風に思っています。最後、パソコンを落としてでもテントモンを支えに行ったところがすきでした。24話のアルファベットの動きもだいすきです。

・丈

誠実さという1番難しい概念を冠しているだけあって、ほんとかっこいい先輩です。

「自分の信じる道をひたすら空いていけば大丈夫だって、自分に言い聞かせて歩いてきた。」

51話「地獄の道化師ピエモン」

51話のこのセリフが大好きで、丈先輩の良さはここに全て現れていると思います。真面目すぎる丈先輩には適度にゆるいゴマモンがいいコンビになっていたと思うし、魚を導くゴマモン、誠実さで知らず知らずに道を示す最年長の丈先輩はどこか似ているのでは思いました。お兄ちゃんもいい人で、デジモンたちとの冒険の中で自分の意思で医者を目指すようになってくれたのも嬉しかったです。誠実なお医者さんなんて、なんて理想的なんだと医療職として嬉しい限りでした。

・ミミ

人に好かれる愛嬌や周りを和ませる才能は1番、ミミちゃんです。彼女はこの妙に大人びてる子どもたちの中で1番子どもらしく振舞っていてくれる「心のゆとり」の象徴で安心感があり、鑑賞する中で彼女の明るさや不満を素直に表現出来るところに何度も助けられました。両親の雰囲気から、彼女は彼女で家庭に問題がありそうですが、ワガママではなく、我がまま(我が道をゆく)ように強く成長してくれたことを嬉しく思います。歌が上手く、危機的状況でも、整容など人として大切なところや文化を忘れずにいれる所が好ましかったです。ラストシーンの舞い上がる帽子が彼女のものだったのもすごくなんだか嬉しいなと思いました。

・妹/弟の年下組

どうしてもお兄ちゃん・お姉ちゃん役をしないといけない存在に肩を持つ傾向にあるので、希望と光の2人へのコメントは自分の納得するレベルで書けないので控えさせて貰います。
ただ、タケルが子供の喧嘩ならいいよ仲直り出来るから、でも大人の喧嘩は駄目だよのエピソードは彼の家庭環境を踏まえると中々しんどいなぁ、大人も仲直り出来る時あるんだよ、と寄り添ってあげたくなりましたね。また、太一のトラウマであるヒカリの倒れた事件の際も、「ボール蹴れなくてごめんね。」が第一声に来てしまうところも寂しくなりましたね。君は無理をさせられたことを責めてもいいんだよ。

デジモンたち

 「太一、待ってた!」
から始まる物語、デジモンたちのパートナーであり主君である子どもたちを探し出すのではなく、出会えるその瞬間を待ち続ける姿はいじらしく健気で献身的で自分の好みど真ん中で最高でした。(運命の主君の為に才能を磨き、拾われるのを待ち続ける生き物がすごくすき)(小さい頃、ピクミンになってオリマーに従い尽くしながら、ちょっと気ままに遊びながら、役に立ちたかったことを思い出した)

主人公チームとデジモンの関係は、子どもたちにとって彼らが君たちのデジモンで本当によかったねぇという風にバランスの良いバディ関係と彼等の成長を温かい目で見守りました。

音楽の良さ

ボレロとButterfly、EDソング。
どれも作品にとてもマッチしてて、曲か違ったらここまで熱中しなかっただろうと思うほど唯一無二の魅力を感じます。
特に映画から使われているボレロはだんだんと大きく盛り上がり様々な楽器が使われるようになる所が、よく話題にされる褒め言葉とは思いますが、どんどんと大きくなり進化していくデジモンや子どもたちの精神性、物語の問題と重なり、これ以上ないと思いました。

ミミのカラオケ回が好きなのと、キャラクターの声優さんが歌われていたことに驚いた為、初期のED、ラストシーンのButterflyの流れるタイミング、みんなの色んな表情や物語の振り返りが出来る後期ED、など、他の楽曲たちもだいすきです。

全体の感想

光が丘爆弾テロ事件等デジモンに関するトラブルがきっかけで、不安なことや不幸なこと、悩むことも多くあっただろう子どもたちが、それでもデジモンをきっかけに自己を再確立し、家族と向き合え、前向きに進めるようになったことが本当に尊いなと思います。

いい2024年の夏の締めくくりになりました。
ありがとう。

追伸:誰も事前に教えてくれなかったけど、ウィザーモン(CV石田彰)とかいう性癖キャラ、何なんですか?デザインも性格も過去もすごい好きであっという間に私の情緒はめちゃくちゃになりました。

僕らのウォーゲーム

思ってた以上にサマーウォーズでびっくりしました。「島根にパソコンなんかある訳ないだろ」等、気になっていた発言も聞くことが出来、よかったです。
やっぱり細田守監督は、インターネット世界のサイバーパンクの雰囲気を出すのがお上手ですね。合体進化を含め、盛り上がるところが多く楽しかったです。


だいたい以上ですかね。
徒然なるままに書いたので読みづらかったと思いますが、ここまで読んで下さりありがとうございました。今後、学校生活が落ち着いたら02の方も一気見しようと考えてます。よろしくお願いします。

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