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自然災害と家とお金:3-7-2地震で盛土が崩れる!?…どうなるの?

こんばんは、あじさいです。
4連休の2日目、観光地には人がだいぶ戻ってきたらしいですね。
出かけようと思ってその場所をSNSで調べたらすごい人……
すぐに自宅でのんびりに切り替えました(笑)。

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さて、前回から「盛土」についてお伝えしています。
前回は盛土って何!?というお話しをお伝えしました。

字のごとく、土を盛るってことでしたね。
土地が少ない日本ならでは、土地を確保するための工事でした。
前回の記事はこちらから ↓

今日は地震が発生したとき、盛土された土地やその上の家はどうなるの?ということについてお伝えします。

地震が発生したら、盛土はどうなるの?

盛土した地盤って、自然に堆積してできた地盤と比べると柔らかいことが多く、地震が発生した場合には盛土が崩れてしまうことがあります。
下図は国土交通省より引用した図です(作成しようとしてあっさり挫折)。
盛土全体が崩れてしまう場合、盛土の一部が崩れてしまう2つの場合があります。盛土全体が滑る現象を滑動崩落(かつどうほうらく)と言います(下図の左側)。

出典:国土交通省 わが家の宅地安全マニュアル

この盛土の被害、兵庫県南部地震(1995)、新潟県中越地震(2004)、東北地方太平洋沖地震(2011)、北海道胆振東部地震(2018)などの大地震時において多く発生し、住宅や道路などに大きな被害を与えました。

新潟県中越地震の時の盛土崩壊による地盤の崩落
出典:国土交通省 
わが家の宅地安全マニュアルーわが家の宅地を災害から守るために―

崩落した箇所は盛土された宅地でした。

次は、2018年に発生した北海道胆振東部地震の際の被害です。

塀が倒れて地面が崩れています。正面に写っている家も、家自体に大きな損傷は見られないものの前方?左前に傾いていています。

出典:北海道 北海道胆振東部地震被害の概要(上2枚の写真)

こちらの写真では塀が崩れて家の基礎が見えてしまっています。また、家の壁も一部崩落して、正面に写る家の右上の部分にはひびも確認できます。

場合によっては、家が倒れることがあります。
東日本大震災のときには、盛土が崩れたことによって家も倒れてしまっていました。

出典:国土交通省 宅地防災について

地震が発生して、盛土崩壊によりマンションに被害が発生した事例は、今回調べた限りでは見つかりませんでした。

いずれにせよ、液状化の被害と同様に地盤が大切ですね!

こんな盛土は要注意!

「谷埋め型の盛土(谷埋盛土:たにうめもりど)」、「腹付け型の盛土(腹付盛土(はらつけもりど)」には注意が必要です。

出典:国土交通省 わが家の宅地安全マニュアル
大規模造成地の図

谷埋盛土は谷を埋めて宅地を作る盛土、腹付盛土は地山に土を盛って宅地を作る盛土です。

「えっ、あじさい。注意っていうけどさ。盛土されている場所って目で見てわかるの?」

うーん。多分、無理。
擁壁の存在や見た目から怪しいなって場所はわかるけど、百発百中かと言われると無理です。谷埋盛土とか特定できる気がしない。

この場所は谷埋盛土された場所っていうのを写真で見る機会があります。うん、地山分からないし、造成工事の技術ってすごいと思う。

えっ、じゃあどうやって知るのよ。

それは、次回に続きます。

最後までご覧いただきありがとうございました!

あじさい

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