今日からできるカラダにいい話 「スマ塩」でおいしく減塩
「減塩しようかな」と思っていても、減塩した料理はなんだかおいしくなさそう…。作るのに手間がかかりそう…。そう思われる方も多いのではないでしょうか?
そんなイメージを打破するべく味の素社が取り組んでいるのが「Smart Salt(スマ塩)」です☆うま味やだしを効かせた“おいしい・やさしい・あたらしい減塩”をコンセプトに、さまざまな情報発信をしています。
どなたでも気軽に取り組めて、ムリなく続けられる秘訣を調味料事業部の管理栄養士 三宅由里子さんにうかがいました☆
減塩に興味がある方もない方も「おいしいなら、減塩の方がいいよね!」と、きっと想うはず。
日本人の約8割が塩分摂り過ぎ?!必要な塩分量は?
「日本人は塩分摂り過ぎって聞くけれど、実際はどうなの?」と、減塩に関する現状を知りたい方も多いのではないでしょうか?そこで減塩の基礎知識を三宅さんにうかがいました☆
世界基準でも塩分を摂取しすぎている日本人
——日本人は塩分を摂取しすぎているのですか?
厚生労働省が定める食塩相当量の摂取量の目標は、成人1日あたり男性が7.5g未満、女性は6.5g未満(※1)ですが、平均的な摂取量は、男性が10.9g、女性が9.3g(※2)と、実はオーバーしているんです!
ちなみに、WHO(世界保健機関)は食塩相当量の摂取量を成人1日あたり5g未満にすることを強く推奨しています(※3)。
世界から見ても「日本人は塩分を摂取しすぎている」といっても過言ではないと思いますね。
※1:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2020年版)
※2:厚生労働省「国民健康・栄養調査」(令和元年)
※3:https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/salt-reduction(参照日:2021/11/1)
※4:厚生労働省「国民健康・栄養調査」(令和元年)20歳以上食塩摂取量より推計
減塩に対する意識って?
——多くの日本人が塩分を取り過ぎているんですね…。ということは、減塩を意識していない方が多いのですか?
当社が昨年実施した「みんなの減塩調査2020」によると、減塩に取り組みたいと考えている方は7割を超えているんです。一方で「日本人の食事摂取基準」の目標量を守れていると回答した人はわずか5.2%未満と、理想と現実にギャップがありますよね。
調査ではコロナ禍での食生活も明らかになりました。自粛期間にもっとも多くの方が食べたのは、ラーメン、次いでカレー、パスタ。いずれも塩分過多になりやすいメニューです。
「みんなの減塩調査2020」はこちら!
減塩が難しく失敗しやすい理由って?
減塩志向はありながらも、上手に減塩に取り組めていない方も。その理由はどんなところにあるのでしょうか?
「減塩=大変」「味が薄い」イメージが先行しがち?
——どうして減塩に取り組みにくいのでしょうか?
当社が行った複数の調査で、「おいしくなさそう」、「手間がかかりそう」というのが減塩に対する2大ネガティブイメージということがわかりました。
そして、減塩をすでにされている方の声で多かったのは、「調味料の量を減らす」という方法だったんです(※5)。でも、調味料だけを減らしてしまうと、料理があまりおいしくなくなってしまいますよね。そのため結局、減塩をやめてしまう。そんな負のループに入っている方が多いのでは?という仮説を持ちました。
※5:40-70代主家事女性、N=658、20年3月当社調べ
減塩は「年齢問わず」取り組んでほしい
——減塩は中高年層だけが気をつけることではないのですか?
減塩って聞くと、どこか他人事のように感じてしまう方も多いですよね。特に若い世代の方は「自分には関係のないこと」と感じる方も多いはず。でも中高年層はもちろんのこと、若い世代、子どもたちにも減塩を生活に取り入れてみてほしいと思っています。
塩分摂取過多は、カラダへの影響を感じにくいから忘れがち。でも「減塩しなきゃ!」と必要に迫られたときにスタートするより、若いころから習慣化しておいたほうが格段にカラダに優しいと思います。
おいしい減塩のコツは「うま味をきかせる&置き換え」
どうすれば減塩にムリなく取り組めるのでしょうか?
うま味をプラス、手軽に置き換え☆
——すぐにでも減塩を意識した生活をスタートしないとですね!でもおいしく減塩するって難しそうです。おいしい減塩のコツを教えてください!
塩分を減らすと、実は塩味が減るだけでなく、料理全体の味のバランスも悪くなり「おいしくない」と感じてしまうんです。そこで役立つのがうま味。少量のうま味を加えると、減塩によって崩れた味のバランスが整い、満足感を得ることができます。
——普段の食事にうま味をプラスする簡単な方法を知りたいです!
うま味は、うま味調味料「味の素®」を活用すれば、手軽に加えることができますよ!
また、だしのうま味や風味も減塩に役立つのですが、だしを一からとるのは、時間や手間がかかって大変ですよね…。そこで便利なのが、多くの方が活用しているだしの素などの風味調味料です。
特に、普段使っている風味調味料を当社の「減塩シリーズ」に置き換えるだけで、ムリなく塩分をカットできます。「お塩控えめの・ほんだし®」や「丸鶏がらスープ」〈塩分ひかえめ〉に、「味の素KK コンソメ」〈塩分ひかえめ〉など、和洋中とラインナップが豊富にありますよ。
私たちが減らさなければならない塩分量は、1食あたりおよそ1g。日々の積み重ねで無理なく続けるためにも簡単・手軽な製品をどんどん使ってもらえたらと思います。スープなどの減塩の加工食品も上手に取り入れてみてください。減塩しているのに、驚くほどおいしいですよ♪
手間をかけずに驚きのおいしさ!「スマ塩」レシピ
——特におすすめの「スマ塩」レシピを教えてください!
ラーメンって減塩のイメージからかけ離れていませんか?特に「ラーメンのスープは飲み干しちゃだめ」と考えがちですよね。そこで「丸鶏白湯ラーメン」のレシピを考案しました!汁まで飲み干しても塩分量は1.7gなんです!
管理栄養士オススメ☆おいしい「スマ塩」レシピでムリなく減塩!
「丸鶏白湯ラーメン」以外にも、数ある「スマ塩」レシピの中から、ぜひ作ってみてほしいレシピを三宅さんに厳選してもらいました。
一見、塩分の高そうなレシピや減塩に見えないおしゃれなレシピまで♪ぜひ作って「減塩なのにおいしい!」を体感してください!
うま味調味料と減塩風味調味料を使えば、時間も手間もかけずにおいしい「スマ塩」レシピが完成☆減塩レシピで作ったお料理はどれも「本当に減塩なの?」と驚いてしまうものばかり!お手軽で簡単な減塩ライフを、今日からスタートしてみたいと思いました☆