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noteに『しおり』機能が欲しい【エッセイ】

 そんなのいるかな? 別に困っていないよ。

 という人もいると思う。私も現状でいえばそれほど困ってはいない。でも少なくとも私にとってnoteに『しおり』という機能があれば、読むことができたであろう記事は確かに存在するのだ。私以外にもそう感じている人がいっぱいいるようで、つぶやいてみたら結構反応があった。

 noteを読むためにさく時間数は人それぞれだと思う。フォローしている人がみな長い記事を書き、そういったものをきちんとすべて読んでいこうと最初から構えている人は、それなりにまとまった時間を用意してからnoteを読むだろう。私のように隙間時間に読める範囲で、気になった記事を読む比較的軽いスタンスの人も居るだろう。

 そんな軽いスタンスの私にとって『長い記事』は鬼門だ。

 長いことに罪はない。というより小説であれば5万字とかで普通なのだから、その10分の1の分量でも「長いな……」と感じてしまうのは、明らかに読み手側に非がある。

 とはいえ「noteでは長い記事は読まれづらい」というのは私だけが抱いている感想ではないようなので、多くの人が長い記事に苦手意識を感じているのは確かだ。
 もちろん他の小説サイトでにぎわっている場所は沢山あるし、文章を読むのが嫌い、という人はおそらくこんなところにいないだろう。となると各人ごとに「『note』に求めている記事の分量」というものがあり、多くの人にとって、それはあまり長い分量ではない、ということになる。結局は意識の問題なのだ。最初から「note読みだしたら30分はかかる」という意識でここに来ていれば、長い小説などがあっても長いとは思わないはずなのだ。

 蛇足だけれど、noteで一番読まれやすいのは1000字程度のエッセイではないかと勝手に思っている。2000字くらいになるとちょっと長いなと感じるし、5000字と言われたらそれだけで避けたくなる。引き込まれて面白ければ何文字でもあまり関係ないけれど、面白いかどうかは読まないとわからないのだからやっかいだ。

 そんなふらちな意識は変えたらいい、と言われてしまえば議論は終わりだけれど、使える時間は有限なので意識的にしろ無意識的にしろ効率化を図ってしまうのはしかたのないこと。
 そんな中、物理的にそんな意識の障壁を瓦解してくれそうなのが、『しおり』という古来から伝わる本のベンチマークなのだ。


 そもそもクリックをして、読み始めたときは長いかどうかわからないことが多いものだ。少し読みだして、あれ? 長そうだぞこれは……と気がついたときにあなたならどうする。
 私の行動で一番多いのは「そのままスゴスゴと退散する」だ。全部読んでもいないのにスキもつけるのも申し訳ないという思考におちいる。いつでもそうだというわけではないけれど、ちょっと長いものをしっかり読めるほどの時間はないぞ……というときなんかは及び腰になる。

 そして思うのだ。『ここでしおりが挟めれば……』と。


 もちろん『しおり』などなくても、覚えておいて時間のあるときに戻ってくればいいじゃないか、ということではある。でもnoteには日々新しい記事が積まれていく。それこそ星の数のように。そうなるとよほど気になった記事でもないと、何の手掛かりもなくまたそこに舞い戻るという行動は、結構難しいものだ。
 そうやって私は長いというだけの理由で、多くの記事を最後まで読むことなく、その真価に触れることもなく闇に葬ってきたのだ。「noteでは長い記事は読まれづらい」という呪縛を自分自身で後押ししてきたのだ。

 『しおり』が挟めれば……それもどの記事の何行目に、という細かいところまで手の届く『しおり』の機能があれば。そういう悪逆な行動は是正されるはずなのだ。きっと。……多分。


 というわけで、すべての原因は私の無精のせい。――ということで一向に構わないのでnote編集部の方々がこの記事を見たら、ぜひ『しおり』という機能を実装して欲しい。できれば付箋のように沢山張ることができると非常に嬉しい。是非!



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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)