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センネン画報+10years【レビュー】【漫画】

今はだいぶ減りましたが、そこら辺の人よりは漫画を沢山読んできたと思ってます。そんな私の今までの人生で一番好きな漫画です。

10年前に出たセンネン画報のフルカラー増補改訂版という今作。

正直、読めば(見れば)わかるから見て!と言いたい。

もうちょっと補足すると、この感覚を言葉でお伝えすることが難しい。いやできないわけじゃないんですよ。淡い色彩で描かれる少年少女たちの、現実を妄想の入り混じった、思春期の頭の中をのぞき見たかのような純粋さ。そして、説明不足であると言っても過言ではない、緩いつながりの絵の数々。その二つが混じりあって繋がったときに、頭の中にドーパミンが出てぐわーーーっ!ってなるんです。結局説明になってないなぁ(笑


出会ったのは、前のセンネン画報が出たときなので、もはや10年前のことで、ブログが先か、本が先かよく覚えていないのですが、多分先にサイト(https://juicyfruit.exblog.jp/)を見ていて、何か引っかかるものを覚え、本屋で森見登美彦さんの帯を見て、購入した流れじゃなかったかと。森見さんもこんなに興奮するのは何事!?みたいな帯を描かれていて、そうだそうだ!その通り何事だ!って思ったのは今も覚えています。


上で少し書きましたが、1ページ漫画ゆえ、ということもあって、何があったか、何が起こっているのか、が明確に描かれないんです。それが想像なのか妄想なのか、もしくは現実なのかも含め、ほとんど説明されないんです。読み手がその行間を埋める必要がある。その欠けたピースを埋める作業がとても心地よいし、この漫画のもっとも魅力的な部分なのではないかと思っています。

映像や小説ではこれは再現できないとも思うんですよね。漫画という絵をいくつも並べるメディアだからこそ出来た、漫画表現を極めた漫画。これが素敵じゃないわけがないのです(*´ω`*)


「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)