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25歳で生活力皆無なズボラ女が某大手料理教室に通い始めた話



「最近のコンビニのご飯っておいしいし自分が良ければ別に料理できなくても良くない???」


とずっと思っていた私です。


タイトルにあるように私は究極にズボラな女だった。
どれくらいかというと、洗い物をしたくないから基本的に食事は割箸、紙皿(電子レンジ耐用)、紙コップ生活をしていた程である。
母には大笑いされ、几帳面な妹からは「ありえん」と言われた。
確かに。
私もこんな女子見たことなかった。


一人暮らしだし手料理を振る舞う予定もない。
ありがたいことに普通に生活できるだけの稼ぎはある。
当時住んでいたマンションもベッドが置けないくらいの激狭ワンルームでキッチンでIHの一口コンロ。
料理のやる気なんてなかったしいつかできればいいや。


そんなことを思いながら気づけば約2年。



マンションの契約更新のタイミングで引越し、新しいマンションは以前より部屋が広くなりコンロも二口になった。
最寄駅までも家から近く、すぐ近所にスーパーもある。


なんとなく料理を始めてみようと思い、インスタで簡単レシピを見ながら自己流でやってみた。


なんと意外と続いてしまった。
仕事にお弁当も持っていくようになりほぼ3食自分が作るご飯。
いいやと思ってはいたがコンビニ飯を食べ続けるのはやっぱり飽きるし手作りのご飯は身体にも良く不思議と心にも余裕ができた。



自炊生活から1ヶ月が経過したタイミングでふとこんなことを思った。


「20代の一番楽しい時期に仕事に行って帰って寝るだけの生活って寂しくない?」


そもそも職場に歳の近い人もおらず、コロナ禍で積極的に誰かと食事に行ける機会も減り、なんとなく今の状態が続いた先に何が残るんだろうと考えるようになった。


そこでなんとなく思いついたのが料理教室だった。


大学時代に良くしてもらった先輩が当時から通っていたことや、母が家政科出身で昔料理教室を勧めてくれたのを思い出した。


確かに今料理にハマっているけど基礎的なことは全然わからない。
野菜の切り方とか肉が焼けているかどうかの見極めもできない。
わからないより知ってた方が良いよな。


思いついたらすぐに行動したかったので、とりあえずすぐに体験レッスンを予約し、行ってみることにした。




 メニューはカフェオレパン。
気さくな明るい先生が担当してくれた。
パンってこういう風にこねるんだ〜〜
ジャムおじさんも案外パワー系だなあ〜〜
とか思っているとできあがった。


コースの説明や通い方を説明のためのパンフレットを見た。
正直実技(体験)というより、このタイミングで「通いたい!!!」という気持ちが爆発した。


料理は基礎を学べるクラス、トレンドの料理を学びながら短時間で豊富な品数を作るクラスがある。
ケーキ・ブレッドは基礎クラス、基礎を終えた後にできるマスタークラスがあり、ブレッドはさらにリッシュクラスという様々な食事の場面を想定し多様なパンを揃えたコースがある。
加えてケーキとブレッドにはシーズンメニューというものがあり、季節に合わせた素材を使ったりイベントに合うメニューを受けることができる。


菓子パンやスイーツが大好きな私はブレッドとケーキのレッスン内容を見て目を輝かせていた。
先生にも伝わるくらい。
「目の色変わりましたね」って言われたもん。


マカロンやシュークリーム、ドーナツやクイニーアマンが作れるなんて。
やるしかないやん。


思い切って全部やることにした。
母に伝えたらすごく喜んでいた。
趣味レベルに到達すればいいなとだけ思っていた。



それから約3ヶ月半経った現在。

めちゃくちゃハマってしまいました……………
特にブレッド。パン。
どれくらいハマってるかというと基礎クラス12回分をもう取り終え、マスタークラスとリッシュクラスに取り掛かっている。
教室に通いすぎて一番の太客認定されてるし毎日誰かしら仲の良い先生がいるくらい常連になってしまった。


ありがたいことに教室で友達ができたり紹介制度で友人や妹が入ってくれたおかげで、ひとり黙々と通うだけでなくて誰かと一緒に通うという楽しみもできてしまった。


すごく充実している。


私が料理教室に通って良かったと思える点は以下の通りである。

・食材の切り方、計量方法、時短テクニック等の料理にまつわる正しい知識が身につく。

・普段料理する時の手際が格段に良くなる。

・友達ができたり、新しい環境で人との関わりが生まれる。

・先生の全面サポートのもと映え料理が失敗なく作れる。

・趣味や特技になる。

・作品は持ち帰れるのでプレゼントにもできる。

・推しの生誕祭を手作りケーキで祝える

他にもたくさん良い点があると思うが、私が一番良かったと思うことは推しの生誕祭を手作りで祝えることである。
今では推しの誕生日から逆算してケーキを作りに行くくらいである。


以下、私の推し生誕祭の模様である。


もちろん、持ち帰った後に多少の工夫はするが、


めちゃくちゃ良くない!?!?!?!?


と誰かに自慢できるケーキを用意できるのである。
本当に嬉しい。



ホールで持ち帰ると食べるのに苦労すると思うが、物によっては冷凍してアイスケーキとして楽しめるものもあるので、現状私は何一つ困っていない。
むしろ誰にも咎められることなく合法的にケーキを食べられるのでデブスペシャリストの私は大歓喜以外の何物でもない。



先日作ったパンやケーキを冷凍しておいたものを実家の母にクール便で送った。
すごく喜んでくれた。
元々生活力が皆無だった私のことをずっと気にかけてくれていたので、やっと生活力が身について、尚且つ自分が好きな料理を娘も楽しく取り組んでいることにきっと喜んでくれているのだろうと感じる。


ただ作って満足するだけでなく、日頃のお礼やちょっとした気持ちとして自分の作品を誰かにプレゼントし、それで相手が喜んでくれる。
それが自分の喜びにもやりがいにも繋がっている。


せいぜいまだ3ヶ月しか通っていないが、今のところ全く飽きていないし、むしろ入会当初よりモチベーションが上がっている。

その証拠に、民間資格として履歴書にも書ける「ライセンス」に挑戦することに決め取り組んでいる。


入会当初にライセンスの話は聞いたが、自分には雲の上の存在だと思っていた。
けど、どんどん極めていくうちにできるようになりたいという気持ちがどんどん強くなり、これを自分の特技にしたいと思うようになった。


先生方の全面バックアップのもとまだまだ修行中の身だが、目標は今年中にブレッドのライセンス取得。


正直まだ実感はあまり湧かないが、とりあえずやってみようの気持ちでいる。
ライセンスが無事に取得できたら色んな人に報告という名目で自慢しようと企んでいるのである。


料理教室に通い始めたことで生活力皆無ズボラ女の生活はかなり改善された。
仕事以外に頑張りたいことができたし、以前より充実した生活が送れている気がする。


念の為に言っておくが、これはステマでも何物でもなくてただ私の趣味で日記感覚で書いているだけで、当たり前に一銭ももらっていないのでご了承いただきたい。


でも本当に通い始めてよかったと思うし、これから自分の特技にできるように頑張りたいと思う。

最後に最近の私お手製のパンをご覧ください。

桜の塩漬けが付いたあん食。
こりゃ絶品でしたわ。


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