数年ぶりに友人と会って

タイトル通り、数年ぶりに友人と会った。
会社の同期で、20代の頃は毎週のように飲みにいき、長期休みには旅行に行った。
そして私が結婚して退職するとその関係は終わった。よくある話だ。

仕事と婚活に励む彼女と、パート主婦で育児に励む私の共通点は元同期という位で、数年に一度会って近況報告するくらいでちょうど良い関係だ。
コロナ渦になってさらに疎遠となり、先日約5年ぶりに再会した。
今もバリバリ働く彼女からは全く老いを感じず、綺麗なままだった。

都内の素敵なお店でランチをする。3,000円のランチなんて以前は考えられなかった。素敵なランチに行くよりもとにかく飲みたいと思うようなキラキラOLとはかけ離れたOLだった。
今はもう夜飲みに行くどころか、外でランチする事すら滅多にないので滅茶苦茶張り切ってお店を探した。

洗練された街中を有能そうなビジネスマンが行き交う光景に興奮する。
昔は何も違和感なく自分も歩いていたのに。今では随分と場違いな気がして恐縮してしまう。

張り切って探したお店は流石で、店内は予約済のお客さんしか入れないという人気っぷりだ。予約しておいてよかった。
なんと食前にスパークリングワインまでついてくるんだから、もう最高すぎて興奮の頂点だ。
久しぶりに会う友人にも最初は若干緊張していたが、少量のアルコールのおかげですぐに緊張はとけた。

とは言っても、私の普段の話題は育児の事ばかり。
今も婚活中の彼女の前で子供の話をするのはなんだか気が引けて、終始彼女の話の聞き役に徹した。
昔いた会社の話は知っている人ばかりなので、とても懐かしく聞いていて楽しい。
制度やらなんやら環境はすっかり変わっていて、働き方改革が随分進んでいるんだなぁと感心した。

そんな感じで彼女の仕事や恋愛話を聞き、ランチ会は終了。お互いそのあと特に予定はなかったが、なんともなしに駅へ向かう。
以前は話が尽きなかったが、やはりお互い微妙に居心地の悪さを感じたのだ。
こればっかりはどうしようもない。別に嫌いなわけじゃないから、やっぱり数年に一度会う位がちょうどいいよね。

そんなちょっぴり切ないけど楽しかったとある1日の思い出。

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