私はたまにおかしくなる。怒りや苛立ちに支配され沸騰寸前の時、僅かに残っていた理性が「他人には当たるな」と囁いて消える。その瞬間、強く握った右の拳で自らの脚を殴る。何度でも殴る。手が痛もうが足が痛もうが怒りが去るまで殴る。痛い。虚しい。惨め。えーん。大体こんな感情が湧き出てきて手が止まる。足がジンジンする。こんなやり方はおかしくて不健康だ。 と思うのだが、沸騰寸前の熱湯をどう冷やすか、実際に冷蔵庫に頭でも突っ込んでみようか、これこそ狂人ではないか。だが冷蔵人間でも自分を殴るよ
今日はにぎやか街の方へ遊びに出かけた。久しぶりに電車に乗ったし、久しぶりに人の多いところに行った。 みんな、普通に生活していた。このご時世様々な制限やらなんやらでもっと街は静かかと思っていた。しかし皆前を向いて今日を生きていた。 置いてけぼりなのだ私は。置いていかれたと言うよりも自分で歩く速度を遅くしたんだけれども。だからみんなは誰も私なんかに責められる筋合いなんかはないのだれけども。 でも街の中で、一人ぽつんと取り残されたような気になった。みんな、普通に生活していた。
何かしないと何かしないと何かしないと何かしないと何かしないと何かしないと！ あたしの人生白紙で終わっちゃうやだやだやだやだやだやだ！ でも何かって何？何ができるの？ 自分には、何も無いのか？ 今まで何して生きてきたの！ 憂鬱憂鬱憂鬱憂鬱！！ でも、それでも生きていかざるを得ない！辛くとも死ぬな！生きます生きます
もうやだ。全部全部嘘だ。愛犬ポップが出ていってしまったっきり戻ってこないことも、友達と思っていた奴に裏切られたことも、遠くの地で同い年の子が行方不明な事も、隣の家の奥さんが旦那さんを殺してしまったことも、君がもうこの世に存在しないことも、全部全部嘘だ。もう沢山だ。嘘ばっかの世界で何も信じられない。信じたら裏切られるんだ。だから何も信じないんだ。そうだ全部全部嘘だ。ポップなんて犬は飼ってないし、友達は元からいないし、行方不明の子が本当にいるかは分からないし、隣の家の人のことなん
