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逆サマータイム

韓国に住み始めて間もない頃に感じた違和感の一つが、夜の日の長さだ。その前は東京に住んでいたんだけど、明らかに日の長さが違う。夏になると夜8時でも明るい。でもよく考えてみたら当たり前のこと。
東京とソウルは経度にして10度以上離れている。そのため本来であれば約一時間の時差があるはずだ。しかしご存知のとおり韓国も日本も東経135度を標準時に採用しているため、時計上での時差は存在しない。その結果、ソウルは東京に比べて一時間遅れた時計を使っているような状態になっているのだ。つまり年中、逆サマータイムのような感じだ。仕事終わりに明るいうちから一杯いけるのはかなり魅力的だろう。逆に冬の朝はなかなか明けない。
ちなみに緯度でいうとソウルは新潟や福島あたりに位置する。北朝鮮との境界はよく38度と表現されるが、実際には現在の停戦ラインは直線ではないため、韓国でも民間人が住んでいて自由に行き来できるエリアが実は38度より北だったりもする。私も一度電車で38度線を越えたことがある。

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