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ハングルとの出会い

私が高校生の頃、まだKPOPなんて言葉は存在せず、ヨン様が冬のソナタを撮影する前の話。
当時のカラオケはデンモクではなく分厚い本から番号を探して曲を入力していた。分厚い本の最後あたりを見ると見慣れない文字がびっしり。ハングルとの出会いだった。ハングルの上にはカタカナでルビが振ってある。
見ているうちに規則性が見つかる。ははーん、「ト」みたいなやつはア母音なんだな、下についている「L」みたいなのは「ン」って読むんだな、という具合に。勉強の合間に図書館で関連の文庫本を読む程度には言語に関心を持ってはいたが、これは完全に暗号パズルや謎解きクイズの延長みたいなものだった。
その後、大学の専門科目に韓国語入門があって本格的に学び始めるのだけど、当時まさか自分が韓国で結婚して生活の基盤を韓国に置くことになるとは夢だに思わなかった。人生とは分からないものである。

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