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シャドウバースはe-Sportsなのか

みなさんこんにちは。
初めましての人は初めまして。そうじゃない人は久しぶり!Ajaxです。
今回、ゆーみんさん主催のアドカレ2023に参加させていただく事となりました。あまり記事を書いた事がないので読みにくいかもしれませんが、お時間ある方は読んでくださると嬉しいです。

昨日(12/4)担当のエルさんによる『クロスオーバー事前考察』はこちら
デッキビルド他力本願の私には大助かりの記事だったので是非!


さて、みなさん。
この記事含め、アドカレの記事を読んでいるという事は、少なからずシャドウバースと関わりがある方だと思います。であれば、この記事のタイトルでもある、「シャドウバースはe-Sportsなのか」という疑問を浮かべたことがある方もいらっしゃると思います。

結論から言うと、私は「シャドウバースはe-Sportsである」と考えております。その根拠を、いくつかのパートに分けて解説していきたいと思います。


0.e-Sportsとは何か

この話題をするにあたって、まずは一般社団法人日本e-sports連合が定めている、e-Sportsというものの定義を簡単に紹介しようと思います。

「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。

一般社団法人日本e-sports連合より引用


上記の他に様々なサイトで定義付けがされていますが、「電子機器」、
「コンピューター/ビデオゲーム」、「競技」というキーワードは共通して見受けられました。では、タイトルである「シャドウバースはe-Sportsなのか」を改めて見てみましょう。シャドウバースはスマホやパソコンなどの「電子機器」を用いた「ゲーム」であることは疑いようのない事実でしょう。では、シャドウバースに競技性が認められれば、タイトルの証明が
できるはずです。

そこで、シャドウバースとスポーツや競技的ボードゲームなどの種目を比較し、共通点を見つけることで、シャドウバースがe-Sportsである証明をしていこうと思います。


1.Ifの話

まず最初に、私がこの記事を書くに至ったキッカケを語ろうと思います。

とある日の午前中、私は大学にてサッカーをしていました。
フォワードだった私はゴール目掛けてシュートをしましたが、惜しくも
クロスバーに当たり、弾かれたボールを相手が保持しすぐさまカウンターを開始。相手の綺麗なパス交換によりディフェンスが簡単に抜かれてしまい、私のチームは一点を失ってしまいました。サッカーにあまり詳しくない人は、「綺麗に逆転された」と思っておいてください。ともあれ、そこで私は思ったわけです。「私がゴールを決めていれば」と。

同じ日の午後。私はレートに潜っていました。珍しく調子が良かったのですが細かな分岐を外し、その試合は負けてしまいました。ミスを悔やみつつ、再度マッチングを開始。しかし次の試合では、とてつもなく運がいい相手 vs
とてつもなく運の悪い私という悲しい試合内容になってしまい、敗北を喫しました。流石に無理ゲーだろ〜と思いつつ、ふと私は気づきました。
「前の試合でミスしなければ、この人と当たっていなかったかもしれない」と。

一見何の関連性もないように見えるこの二つの事象。
これらの唯一の共通点は、些細なズレで大きく結果が変わってしまったという点です。(私が下手くそっていう共通点もありますがそれはまた今度

もし私がゴールを決めていれば、
味方のディフェンスが抜かれることはなかった。

もし私が分岐を外さなければ、
運のいい相手とマッチングしていなかった。

この二つの「If」はほとんど同じ要素であり、スポーツや将棋などの競技にはこのような「If」が無限に存在します。


2.第三者の視点

ところでみなさん。スポーツ観戦をしたことはありますでしょうか?
私は前述の通り、サッカーが趣味なのでたまに試合などを観るのですが、
みなさんも、パッと思いつくスポーツの試合を思い浮かべてください。

そこで、スポーツを観戦していて、こう思った経験はないでしょうか。

「なんでそこでそういうプレイするん?」と。

私はあります。特に経験している人ほどそう思うと思います。

そこには相手がいるからパス出せないだろ。
今のはフォアに回り込んで打てただろ。

なんてセリフを口にしたこともあるかもしれません。

これと同じことが、シャドウバースにも言えると思います。

例えば、プロの試合。
物議を醸したプレイや負けに直結する分岐などがあった試合では特に、SNSなどでさまざまな意見が散見されます。

例えば、チームでのプレイ共有。
自分では見えなかった選択肢などを提示されると、なんで見えてなかったんだろうと思うこともあると思います。

これらのことから、スポーツとシャドウバース双方に言えることは、
「第三者の視点からだと選択肢が見え易い」ということです。

シャドウバースにおいても、スポーツと同じく、全体を俯瞰的に見ることで選択肢が見え易い、逆にプレイしている張本人が気付きにくい要素があるということです。リプレイを見ることが大事なのもこれが大きいですね。

これもあって、チームリーグ戦でのラジコンや、JCGなどでの通話がタブーなのだと思います。


3.チームスポーツであること

シャドウバースはいつ如何なる時においても完全なる1対1です。
チーム戦なども確かに存在はしますが、基本的に試合中のプレイヤーは完全にアドバイスを受けられない状況に置かれます。

ですが、シャドウバース界隈には数多くのチームが存在します。
チームの存在意義は様々ですが、チーム戦に出ないのにチームや窓といった形で存在するコミュニティもあります。

では、なぜチームを組むのか。
それは、シャドウバースを一人で上手くなることは難しいからです。

例えばテニス選手。シングルスにおいては、シャドウバースと同じで、完全に1対1の状況です。ですが、レベルが上がるほど、監督、コーチ、マネージャーや練習相手、料理人に至るまで、質の良いサポートが用意されます。
これは最早チームと言っても過言ではないでしょう。

思い浮かべてみてください。
あなたの知っている強豪プレイヤーで、チームや窓に所属していない人は
ほとんどいないはずです。

シャドウバースにおいても、テニスの場合と違って相互的ではありますが、チーム全体が個人として強くなろうという目的意識を持って集まっています。そのようなチームでは情報共有や壁打ち、相性確認など、上達するための練習が行われます。それに加え、メンバーが結果を出すことや、言語化の機会などによってモチベーションが高まることも相まって、チームに所属していることが、上手くなることに直結し易いのです。


4.定石の存在

それでは、今日もシャドウバースをやりましょう。
アプリを開いて、マッチングを開始。
ロード画面のフレーバーテキストを眺めながら、相手のクラスを確認。
そして、先後の結果に一喜一憂したりしなかったりして……。

さて、次にあなたは何をしますか?

そうです。マリガンです。
うわ、マリガンで戻したやつ返ってきやがったよ。
なんて言いながら、マリガンをしますよね?

マリガンで返した後、引いてくるカードはランダムです。
ですが、返すカードは100%自分の意思で返しています。

対面に依ったり。横のカードに依ったりはしますが、自分の意思なことに
変わりはありません。

そうです。これが定石です。
例えば将棋。初手は角道を開けるか飛車の前の歩を動かすことが多いです。
例えばAPEX。初動は味方や敵と被らない建物などに降りて武器を探すことがほとんどでしょう。

競技的に行われるものには定石というものがあります。それがいつ起こるかは競技によりますが、完全にアドリブで進行する競技は無いと言っていいでしょう。シャドウバースにおいて、マリガンはそれの最たるもので、最近で言えば、財宝カウント、バフ数、スタック数、プレイ枚数などを一定以上にする動きなども定石と言ってもいいでしょう。


5.メンタル

称号がすごい人、有名なチーム名をつけてる人、公式マークがついてる人。
こんな人々とマッチした時、どう思いますか?

あ、強い人だ。と思うことでしょう。
ランクマッチなど、一度の負けがそこまで重くない状況ならともかく、RAGEやJCGなどの大会だと、戦いたくない、負けたくない、と思ってしまう人も多いと思います。

このように、プレッシャーが重くのしかかる場合、「負けない」プレイをしがちになってしまうのではないでしょうか。相手は強豪プレイヤー。負けたくない。不安だ。緊張する。なんでこんな時に限って。などなど、特に競技シーンに参戦したばかりの頃は思った人も多いのではないでしょうか?

これが、負ける理由の一つです。
シャドウバースはフェアなゲームです。
スポーツと違って、生まれ持ったフィジカルの差は関係なく、アウェーの干渉も基本は無い、完全なる1対1の試合。差が付く要素は、情報量と経験の差です。その上で、情報量はチームに所属することなどでカバーすることができるため、実際には経験の差のみと言ってもいいでしょう。

経験は精神を安定させます。
と、少なくとも私は思います。

一度挑戦した舞台、一度経験した局面、一度対戦した相手。
「やったことある」は心に平穏を齎します。
そして、心の平穏は、いつもの自分に繋がります。
練習の成果は、ニュートラルな自分であるからこそ発揮できるものです。
それゆえに、最初に挙げた強豪プレイヤーは強豪たり得るのです。

このような要素は、これまで語ったサッカーやテニスなどで強豪相手と対戦する場合はもちろん、フィギュアスケートや陸上競技などの対自分の競技にも大きく関わってきます。

ベルフォメットも言ってますよね。

「未知は要らない。既知が全てだ!」

って。あれ多分そういうことです。知らんけど。


6.運

さて、これまで長々と語ってきましたが、最終的には運に行き着きます。
定石の確立をし、情報戦を制し、メンタルを鍛え、俯瞰して、振り返り、練習に練習を重ねても、最後は運です。

そうです。最後に運なのです。

最初でも途中でもなく、最後です。

例えば財宝ロイヤル。
大海の覇者・ロジャー(以下ロジャー)を進化させることで最大限のバリューを発揮することができますが、ロジャーを進化ターンまでに引くためにできることは、構築をどうするか、マリガンで何を返すか、サーチ/ドローカードはどのタイミングで使うのか、ロジャーを引いたとして安着させるにはどうすればいいのか、などなど色々あります。そうして積み上げた最善を経て運に頼るのであって、何もせずに「引かないから運が悪かった」というのは間違っていると思います。

このように、偶然に頼るまでに出来る必然はいくつもあり、必然を積み重ねた後に降ってくるのが運なのです。

これ、どっかで聞いたことあるな〜って思った人。
そうです。ブルーロックです。
ブルーロックというサッカー漫画では、このような運のカラクリをもっと詳しく説明してくれています。神漫画なので読んで。


ブルーロック 87話 LUCKより引用

サッカー漫画で解説されているように、スポーツやe-Sportの世界においても、運が大きく関わってきます。

例えばAPEXやスプラトゥーン。
腰撃ちの際はレティクルの中にランダムで弾が飛びますが、レティクルの中に入れなければ絶対に当たりません。

例えば卓球。
ネットインやエッジボールは100%成功するわけではありませんが、精度を高め、狙わなければ確率は上がらないでしょう。

このように、必然性を極限まで高めることで、「運」を受けられるようになるのです。


7.最後に

ここまで読んでくださった人の中で、「あれ?別に競技性はあるけど、必ずしも競技に落とし込む必要ないんじゃ……?」と思った人もいらっしゃるでしょう。

その通りです。趣味や娯楽、勉強や試験、その他諸々の事柄を、シャドウバースに落とし込めるのです。

この記事は、あくまで私が個人的に考える共通点を探した上で、自分に最適な形でシャドウバースを解釈したものです。もちろん、私と同じように解釈する人もいるかもしれませんが、解釈の仕方は十人十色だと思います。

もちろん「シャドウバースはe-Sportsじゃなくて娯楽だ!」と考える人もいて当然だと思います。大切なのは自分なりにシャドウバースを解釈し、楽しむことであると私は思います。この記事を読むことで、貴方のシャドウバースライフが少しでも良く、楽しくなれば幸いです。

明日は荒川陽太さんの
『「君は誰?」アプリ→紙で別人になってしまったカードn選』
です!私はエボルヴはほとんど知りませんが、効果が全く違うカードがあるとか…?何はともあれ、明日も楽しみですね!

それでは、今回の記事はここまでです!
ご精読ありがとうございました!

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