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2022年真夏の大冒険㉖ 札幌初日

長距離フェリーの旅が大好きだ。
車も持ち込めば先々での便利さや活動範囲は広がるけれど、当然乗船料金も割高になる。いつも身一つ、雑魚寝部屋かカプセルホテル風の部屋で宿代も浮かせて移動を楽しんでいる。国内の一泊程度のフェリーならばタイタニック号のような部屋ランクによって使える施設の区別もなくて、スイートの住民と別け隔てなく同じ食堂や展望風呂も使えるのでお得感もある。

仙台港からフェリーを乗り継いで小宝島、鹿児島からは飛行機を乗り継いで那覇、石垣島、与那国島を周り九州博多まで飛んできた。
まだまだ乗りたいフェリーはたくさんある。博多からなら夜博多港を出て朝福江島に着く太古フェリー、舞鶴から小樽までの新日本海フェリー、横須賀と九州新門司港を結ぶ東京九州フェリーにもいつかは乗ってみたい。ダイビングにハマっていた頃に小笠原丸を利用しなかったことも心残りだ。
そんな無念さをいっぱい持ちつつも「すべて満足するよりも、悔いが残るくらいがちょうどいい。」の持論をなぐさめにLCC Peachで九州を飛び立った。

福岡空港では保安検査所前の博多食堂いっかくで博多一口餃子と朝ビールで時間調整したけど、去年食べた天神テムジンの餃子の方がずっと旨かった。空港ビル内の食事はもとより期待はしてなかったけど。

博多一口餃子

離陸と同時に爆睡。
九州から北海道までの道のりでどこいらあたりの上空を通過するのかにすごく興味があって、ずっと起きていたかったけど、vs睡魔との戦いは秒殺で睡魔の勝ち。
着陸のタイヤの振動とブレーキのGで目覚める始末。機内の記憶はまったくない。
寝て起きたら時空を飛んで一瞬で北海道。アインシュタイン先生もこの感じから相対性理論に行き着いたのかも。なんてことを思いながら北の大地に足を降ろした。

新千歳からはJRで新札幌、地下鉄新さっぽろ駅からは地下鉄東西線に乗り換えて目指す琴似駅まで一本で着く。札幌駅で混雑の中をうろうろするよりも、コロナ禍では、ずっと安全なルートだと思う。

琴似駅前で今夜からの宿「ホテルコトニ札幌」を探すが案内の看板も見当たらず、見つけた住宅案内板みたいなものでは方角さえもわからない。
やみくもに動き回っても時間の無駄、お上りさんモードに切り替えて駅に戻り、駅員に教えてもらってなんとか到着。

ホテルは総部屋数28室のこじんまりとした3階建。割り振られた部屋は1Fの端っこ。
シングル予約なのに大きなWベッドが鎮座してて部屋は広いし、風呂もユニットではなくトイレと別で広いけど、場違いなほど大きな鏡が付いてるし、これと言って何も不満はないんだけど、なんか違和感が拭えない。

もしかしてここってラブホをリノベーションしたやつ?そう考えると全てに納得する。あながち間違ってないと思う。
自分なりの推論ではあるが、結論が出ると不思議なもので、漂っていた違和感はたちまち解消されて、すごく過ごしやすい部屋に思えてくる。窓の外は駐車場で展望もクソもないけど。

今日はどこにも出かけず部屋に籠もって撮りためた写真やデータの整理をするつもり。
まずは買い出し。道を挟んだ向かいのイオン琴似店B2F食品売り場へ。なるべく北海道っぽいもので部屋呑みしよう。

魅惑の半額ワゴンを発見。イカの塩辛、ロースカツ重(小)、直火炙り鶏照焼き重、鮭トバの4点で驚きの640円。
惣菜コーナーで砂肝の唐揚げ、ラーメンサラダ、秋茄子ときのこの揚げ浸しと鮭とば。
パンコーナーでラブラブサンド。
そしてなぜか北海道なのに赤霧島。
テーブルに並べるとなかなかの景観だ。

鮭トバと氷下魚(こまい)は北海道の乾き物の両巨頭
ちぎってじゃぶってがクスになる
北海道のご当地パンと言えばラブラブパン
ヤマザキランチパックとは似て異なるものらしいが、違いがわからん

呑んで食ってPCいじって、シャワーを浴びてまた呑んで、たまにテレビも見たりしてひたすら部屋呑み。北海道らしさを何も感じないまま琴似の夜は更けていったのでありました。

確たるイベントもなしに札幌初日終了。


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