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転泊キャンプ 桧山高原~高塚高原キャンプ場

金・土と桧山高原&高塚高原を転泊キャンプしてきました。


6/14(金)桧山高原キャンプ場(申請不要・無料)


今季4回目の桧山高原、1・2回は東屋横の秘密サイトで爆風寒風の完ソロ。前回はスタンダードのテント場でまったり夕陽&朝陽鑑賞キャンプ。今回は東屋横も考えたけど30℃超えの予報の中、リュックかついで丘登りは汗だく確定なので素直にテント場へ直行。
13時に現地到着。だーれもいないポツンと一軒家状態も想定通り。

ポツンと一軒家

さて、テントは何を使おうか?
なるべく汗はかきたくないので最軽量のUnaFreely(謎テント)を久しぶりにワンポールで建てた。最近はゼロポールにしか使ってなかったのでポールの長さをすっかり失念していて、これくらいかなの気持ちで連結したらちょっと長すぎた。ワンノッチ下げてなんとか設営完了。
前後を大きく開けば風が通り抜けて気持ちがいい。まだ陽は高くタープも考えたが、テント内で椅子に座っているだけでも暑さは感じないし、タープを立てたところで日没前には畳んでしまうので今回はテントのみ。
南風なので焚き火場をテントの北側に設置して、銀マットとTemuで購入したメーカー名不明の2167円エアーマットと、やはりTemu購入のメーカー名不明1996円夏用寝袋をテント内に設置して夕陽鑑賞の準備は完了。

雲量が増えていくのが気になる

風は気持ち良いそよ風程度、椅子もペグで固定しなくても倒れない程度なので安心して外で過ごせる。
よく「冬は焚き火で暖を取る」と言う人がいるけど、それは南の住民の話で、水入りペットボトルが倒れる爆風の時などは外にいることが地獄で、外での調理もあきらめてテント内でストーブにしがみつくしか対処法はない。
タープ泊も同様で、去年の7月高塚高原でNaturehikeのインナーを蚊帳代わりにしてタープ泊をやってみたけど、風と気温低下で夜中にフライシートを掛けなきゃ眠れない始末。
キャンプ地の気候も考えず映え写真に憧れてしまった自分が情けなかった。

ポツンと一軒家、想定通りの完ソロかと思っていたら2年前に高塚高原で知り合ったN氏がやって来た。昨日は高塚高原完ソロだったが夕方から豪雨に見舞われTCパップテントで散々な目にあったらしい。
今夜もすっかり乾いたパップテントで泊まるらしい。夜中から爆風が吹き荒れて飛んでくテントに期待してたけど、残念ながら穏やかなまま夜明けを迎えてしまった。

ポツンと二軒屋

日没時の夕焼けタイムに近づくほどに雲量は増して、極上の夕陽とは言えないけど、まあまあ普通にきれいな夕焼けは見えた。

日没前
もう少しで陽が沈む
日没後

そして朝、ほとんど無風なので池も鏡のようで極上の朝焼けは大満足だった。やっぱこのキャンプ場好きだわー。なにより夏場でもほとんど虫がいない。テント場には日陰もないけど水溜りもなく吸血昆虫の繁殖場がない。蚊・ブヨなどは終始吹き続ける風に抵抗できるほどの飛行能力もないからだと思うが、この日も蚊取り線香も焚かず虫除けスプレーも使用しなくても無血キャンプができた。

6/15(土)高塚高原キャンプ場(要予約・無料)


基本週末はキャンプしない主義なのだが、高塚のウッドデッキや峠の森の下のサイトのように、いつも完ソロが当たり前の穴場がある場合は別。
役場に電話を入れて当日予約、利用者はソロが4人だけとのことだった。

家へ帰るN氏と別れて坊主清水で水を補給し、食料調達に川内村唯一の複合商業施設YO-TASHIへ。

用足し(福島方言)

豚小間肉、ネギ、木綿豆腐を買ってキャンプ場へ登る。一日の食糧費は1000円以内、これがマイポリシー。キャンプ場到着は13時。土曜日とあって皆さんスタートが早い。オートサイトは役場の言ってた通り4組のキャンパーがいた。ゼロポールテントがしたくてサイトを見て回ったが、いい感じに張り出してる枝がない。ならばウッドデッキサイトしか無い。ここにウッドデッキのサイトがあるのを知らない人が大半で、知ってたとしても専用ペグを持ち歩く人は少ないので、きっと今夜も完ソロだろう。

遊び場完成

ウッドデッキにテントを建てる前に木とデッキの間にロープを張って遊び場兼荷物置き場作り。3×3のタープを建てて日陰を確保した。
ガスバーナーで丸型飯盒で湯を沸かし蕎麦(2束)茹で。グラグラ沸騰するで蕎麦が踊る。アルデンテのちょい手前で火を止めてザルを持って炊事棟へ移動。移動時間の間にも余熱で火が入るからバリカタくらいでちょうどいい。
飲料には適さないらしいけど、冷たい沢水が引かれている炊事場で蕎麦をしめる。チャッチャッと歩きながら水切りをしてサイトに戻る。
ネギを切って練りわさびを絞って鰹出汁の2倍濃縮めんつゆでつけダレを作って実食。旨かったー。
ラジオでは下界は30℃超えと言っているけど、ここは23℃。西風そよそよでとても涼しい。
夏キャンプの昼食はずっと蕎麦が続くことになる。乾麺で保存は効くし夏の定番である。

夏蕎麦は旨い

腹も満ちて一息ついたところでテント設営。テントは寝るだけなのでNaturehikeの芋虫テント。10分で設営完了。夜中から朝方にかけての西風が怖いので、西側はガイロープ2本で補強した。

Naturehike
ウッドデッキサイト

次は薪作り。現地調達だとのんびりしている時間はない。
落ちている小枝や伐採済みの木を集めるのには苦労しないが、ノコギリで30cmくらいに切りそろえ、太いのはタガネやナタで4分割する。

直径15cmくらいの木と汗をかきながら格闘していたときだった。
山から降りてきた7人組のグループがウッドデッキに荷物をおろして賑やかになった。
なんだ、なんだ?まあ、休憩が終わったら出ていくんだろうと思ってたらウッドデッキにテントを建て始めた。
え?泊まるの?思ってたんと違うー!

空いているウッドデッキにテントを3張りと2張り。森の中の地面に1張り。
いつも完ソロ確定のウッドデッキが埋まるなんて...まったく想定外だった。
話をしてみると彼らはI高校山岳部のOB会で、菅谷駅から歩いて山に入りペラペラ石経由で高塚キャンプ場泊。明日は神俣駅まで歩いて電車で帰るそうだ。

わりかし広いウッドデッキだけど、デッキに3張りはしんどい。
今日は土曜日だし下のオートサイトが埋まっているのかと思って下を一廻りしてきたが、相変わらず4つが埋まっているだけでガラガラ状態。なんで?

「いいキャンプ場ですね」と話しかけてきた彼が言うには村の知り合いに「どこでも自由に泊まっていい」としか聞いてないらしく、役場に電話することも知らなかったようだ。
キャンプをしない人からすれば村に無料のキャンプ場がある知識だけで、手続き方法は気にしないからしょうがないんだろうな。
「次に来ることがあれば役場に電話はしたほうがいいよ」とは言っておいたけど、完ソロ台無しな夜になりそうだ。

下のサイトはガラガラなのに…

芸のない夕飯は蕎麦で使い切れなかったネギを全部入れて今夜も麻婆豆腐鍋。
トロミ粉投入寸前にふと気づいた。リュックの底で見つけた一年以上寝かせたカレーのルウ、これでもトロミは付くんじゃね?
トロミ粉とカレールウ1片を同時投入。これが大正解。カレー風味の麻婆豆腐鍋、意外とイケる。

カレー風味麻婆豆腐鍋

テントを背負って山歩きの彼らは、ガスバーナーで湯を沸かしてカップ麺をすするくらいの夕食で20時には宴も終わって行儀よく就寝。まあ、それは良かったんだけど...。
こっちはカレー風味麻婆豆腐鍋で芋焼酎が進み、いつもより呑み過ぎて22時就寝。
夜中1時に獣除けを兼ねたマーキングをしてまた眠る。

そこらじゅうでアラームの時間差攻撃。全員が各々セットしてるもんだから止まったと思ったら違うのが鳴り出すし。各々がヘッドライトで動き回るもんだからテントにもひっきりなしに光が走るし、暗闇撤収の音が始まりだすし...。
2時半...。やれやれ、眠れるわけがない。
テントを出てタープ下で湯を沸かしてインスタントコーヒーを飲んでいると、「すいません、起こしちゃいましたか?」そりゃあ、起きるでしょうよ。
明るくなりかけた4時半、彼らは出発したけど、すっかり目が冴えてしまって二度寝もできなく、飯を炊いて早めの朝食、昨日の余り物全部乗せ丼。

残り物全部乗せ丼

朝は14.9℃。半袖Tシャツじゃ寒くていられず雨合羽を羽織って寒さを凌ぐ始末。

Tシャツじゃ寒い朝


車の荷物整理をしたり、リュックひとつキャンプセットを作ったりして時間を潰すも、やることがなくなって8時半には撤収完了。10時ちょい過ぎには自宅到着。
ウッドデッキサイトが全部埋まる、まったく考えてもいなかったイレギュラーなキャンプだったけど、時として想定外のことが起こることもたまにあるからキャンプは面白い。
でも、やっぱり週末は家にいたほうが無難かな?

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