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日本について学ぶ @モンテッソーリ園

娘の通っているモンテッソーリの園では毎週テーマを決めていろいろ学んでいるのだが、5月は2週間かけて日本について学んだ。

日本のことを学ぶことになってから、毎月数回やっている子供たちとランチを作る際に日本食をつくりたいので何かアイディアがないか、可能ならお手伝いいただけないかと先生からメールが来た。

早速いろいろ考えて、子供たちが好きな具をのせて作れるであろうちらし寿司(あとはきっと先生たちも寿司を期待しているだろうと)とどら焼きを作ることにした。

幼稚園にキッチンもあるのだが、なかなかその場で火を使うのは難しいのでせめて酢飯くらい幼稚園で作ろうかと思ったけど冷ますのにも時間がかかりそうなので断念して、結局すべて家で作って持って行った。

ちらし寿司の具、酢飯、そして朝から20枚焼いたどら焼き

子供たちは寿司に自分たちでトッピングをのせること、どら焼きを半分に折って魚に見立てて、アイシングでこいのぼりの絵を描くことをしてもらおうと思ったのだが、その日は子供が16人もいて、お寿司のトッピングを一人づつさせていたら時間がなくなったので、先生と私で適当に描いた。

各々好きなものを好きなものを盛りつけ

娘の園はインド系の家族が多いのだが、幸い完全なるベジタリアンは一人だけで、あとはみんな魚も卵もOKだったのと、お米を食べなれているので割と好評だった。お米と魚が無理、という感じだったのは白人家庭の子で、数名いたけれど、それは仕方ない。

どら焼き

一方どら焼きはものすごい人気でほとんどの子が食べてくれた。初めて作ったのだけど(あんこは既製品)生地の砂糖の量が多くてびっくりした。
(普段お菓子をつくらないのでたまにするとびっくりする)
だからこそ、焼いたらこの色になるんだなあと妙に納得もした。

何が大変って朝から先生の分もあわせて20枚どら焼きを焼いたこと。2枚であんこを挟むのは最初から不可能(40枚も朝から焼けない)ということで先生にも相談して、半円状にして魚の絵を描くことにしていた。
それでも焼き続けたらどんどんコツをつかみものすごくうまくなって、いつものように夫に「ねえねえ。私どらやきやになろうかな(すぐ調子にのる)」と言う始末。

そんな私の自信作だけあって、子供たちは本当によく食べてくれた。

私は前日からキッチンにこもりっきりで準備し続けてかなり疲れていたけど、みんなの食べっぷりをみて疲れも吹っ飛ぶというもの。

その日ランチタイムが終わったら家に帰り、夕方に娘を迎えに行った時のこと。
体も大きくて、先生もこの子はよく食べるのよーと言っていた父母がアイルランド人のお友達、迎えに来たパパに

「今日のランチおいしくなかった!!おなかすいた!」

とはっきり言っていて笑ってしまった。
ちなみに彼女寿司はほぼ食べたし、どら焼きも全部食べてたんだけどね!

子供のこういう素直なところが、面白くて大好きで、思わず横で爆笑してしまった。パパはきょとんとしていたが、説明してもパパは気まずいだけなので黙っていた。

日本人として、この国で子供たちに日本のことを勉強してもらえることがとてもうれしかった私としては、この機会に関われたことをうれしく思う。
このことは大きくなったら覚えてないかもしれないけど、うっすらでも日本のことを学んだこと、日本人のママがきてお寿司とパンケーキ(どら焼きといってもわからないのでそう呼んでいた)作ってたな、と大きな子供(4,5歳)の記憶に少しでも残るとうれしいかなと思う。

ちなみに、私は幼稚園で毎年芋ほり(サツマイモ)した後の茶巾絞りが大好きで記憶にちゃんと残っている。みんなでガーゼに包んだ(おそらく)ふかしたお芋をぎゅっぎゅと絞って、食べたのがものすごーくおいしかったのだ。
3年保育だったので、3回やったので記憶がしっかりあるのもあるのだが、たぶんもともとの食いしん坊な性分も関係していると思われる。

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