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2月17日~19日 再会と出会い。繋がる人間関係

最初の派遣前研修で一緒だったキルギスの専門家のMさんが、国立大で行われるカンファレンスで発表をされるためにカザフへいらっしゃることに!彼女とは不思議な縁で…。私の従姉妹がJICAでキルギスへ行っていたこともあって、キルギスへ行くMさんに研修の時に話しかけた。色々話していたら「もしかして、瀬川さんってご主人がJICAでインドネシアへ行っていませんか?」と聞かれ驚いた。「え?どうして知ってるんですか???」「実は私この前までJICAでインドネシアへ行ってて、インドネシア情報をお伝えするのに、ご主人とメールのやり取りしてたんです!お名前が同じだからもしかして?と思って!」と。そんな出会いから1年以上が過ぎ、ここでゆっきょも交えて再会!世界は狭い!

彼女の到着は木曜日だけど夜遅いとのことで、金曜日にランチも兼ねて中央アジアの専門家会議をすることにした。場所は、リッツカールトン最上階のレストラン!ちょっと贅沢して、最高の眺めを楽しむ。ただ、待ち合わせたのはランチにはちょっと早い時間だったので、パンフィロフと言う戦争で犠牲になった28人の戦士を称える公園へ。園内にはロシア正教のきれいな教会がある。

今回はガリーナ先生と言うキルギス人の日本語の先生もご一緒。彼女に像やお墓、記念碑の意味などをたくさん教えて頂き、自分たちだけで来なくてよかった!と感激。園内にある楽器の博物館にも行き、そこでもガリーナ先生が色々説明してくださった。

いよいよリッツカールトンへ移動!最上階からの眺めは最高でした!そしてお料理も!!!!

色々な種類のお肉を、その場で焼いてくれる。折角なので、ゆっきょは馬肉、私は羊肉を注文。どちらも癖がなく、馬肉は牛肉と言われれば気が付かないくらいおいしい。

デザートまでしっかり頂き、専門家会議スタート。その間、ゆっきょはガリーナ先生と話し込んでいた。彼女のこれまでのお話。壮絶過ぎました。元々ロシア人だった彼女。たまたま仕事でキルギスに住んでいた時にソビエトが崩壊。ロシアに戻ることができないまま、キルギス人として生きていかなければならなくなり、失望の中47歳で日本語と出会ったらしい。それまでは数学者として仕事をしてきたんだけど、日本語に出会い、これが自分のこれからの使命と、日本語研究、日本語の教材開発、日本語教育と活動の幅を広げ今に至る。すでに70歳を過ぎ、今なお研究を続けていらっしゃる。元々の理系のアプローチで行う研究はなかなか斬新。今回の漢字の研究についても、その実用性は横に置いておいても、面白い視点だった。この話を聞いて、ゆっきょはすっかりガリーナ先生の虜。私たちはおかげで存分に会議に時間を使え、お互い良い時間だった。

翌土曜日はそのガリーナ先生の漢字教育の研究発表やMさんの教科書におけるジェンダーの研究など、面白い発表を聞くことができた。そして、また翌日の日曜日も、日本語教育分野の発表があり、半日色々な発表を聞くことができた。研究発表なんて久しぶり過ぎて、ムクムクと研究の意欲が上がって来てしまった。しばらく放置していたものを掘り返して見たくなった週末。

そして、日曜日の発表が終わった後、最後にみんなでランチをしていた時、ふと「私の従姉妹、キルギスの人と結婚して、その人も日本語勉強してて…」と話したら「名前は?」とガリーナ先生。名前を伝えると何と「私の教え子だわ!」はぁ~~~~。世界は狭い!繋がる繋がる!悪い事はできないね。