会津おたねにんじんの栽培
会津若松市門田町におたねにんじんの圃場があります。
以前にもお話ししたように、
会津藩からもらった種をこの辺で
精力的に栽培されていた土地です。
おたねにんじんは種まきをして
4~5年で収穫できます。
その前の土作りに2年はかかるとのことで
実際は6年以上かかるのだそうです。
1年目のおたねにんじん
芽が出てるのは去年の今頃種をまいたもの。
だいたい15センチくらいです。
長い冬を越すことになります。
おたねにんじんの葉は秋になると枯れて
根の方に養分を蓄えて過ごします。
そして、春になると去年よりも大きな葉を出して
また元気に育っていきます。
2年目のおたねにんじん
おたねにんじん2年ものです。
2年前の秋に種をまいたものです。
葉っぱが少しずづ増えてきました。
この時期になると、収穫する根の部分に栄養がいくように周囲の草むしりや消毒作業が大変で
他の草に栄養を持っていかれたり、虫に食べられないよう丁寧な管理が必要になってきます。
特に夏場は大変!
農家さんにかわいがられながら、すくすく育っていきます。
3年目のおたねにんじん
3年目になると、多くの株は花を咲かせることになります。小さくてかわいい花なのですが、
根を育てるために開花前に摘蕾します。
土の下の根も、親指から人差し指くらいに
大きくなってるのだそうです。
そして、翌年からの収穫に向けて、農家さんの作業も更に大変になってきます。水はけをよくするのと収穫時に機械堀しやすくするために畝を高くしていきます。
4年目のおたねにんじん〜収穫
4年目のおたねにんじんです。
そろそろ収穫ができます。
まずは上の葉を草刈り機で刈り取り1本1本丁寧に収穫をしていきます。
おたねにんじんの根は乾燥に弱かったり熱に弱かったりするので収穫はなんと朝の4時から!
頭が下がります。。。
4年ものでもすごく立派ですね!
ところで、おたねにんじん農家さんが趣味で!?作ったり集めた1年目ごとの標本が圧巻!!
1年ごとに太く大きく育っているのがよくわかります。以前お話ししたおたねにんじんの栄養分「サポニン」は4年から6年でどんどん増えてくるのだそうです。
農家さんのお話によると
おたねにんじんを漢方医療として利用することに加えて、料理しやすく家庭になじむ野菜として
定着してほしいという願いがあり、会津のおたねにんじんを会津からなくさないように伝承していきたい。
そのために若い人たちが栽培しやすいような方法を日々研究しているのだそうです。
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