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企業移住アンケート結果

コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、私たちの働き方・暮らし方に変化が生まれました。もう「Zoomができない」なんて言ってられないですし、夜ご飯withウェビナーな日々にだんだん馴染んできた方も多いと思います。

このコロナ渦中、私たちは「企業移住研究」という部活を立ち上げました。これからの働き方として「職場と自分が移動する」遊牧スタイルは、リスク分散とライフスタイルの見直しという両方の観点から、よりよく作用するのではないか、という仮説を立てました。

皆さんが企業移住に何を期待していて、どんなことがハードルなのかを知るため、2020年5月30日〜6月12日の期間でアンケート調査を行いました。約2週間、多くの皆さんにご回答いただきました。お忙しい中、貴重なご意見をありがとうございました。

結果の分析は、「情報を開発し、話題化させる」プロ集団、Zen.brothersさん全面協力です。

結果を詳しく見てみる

① 働き方の変化
・ 約85%ものビジネスマンが、新型コロナウイルスにより自分自身の働き方の変化を経験。
・ 特に会社員においては94.4%が何らかの変化があったと回答。
・ また、世代別でみると、30代と60代のみがやや影響を受けていないが、他の世代においては大多数がなんらかの影響を受けている。

《新型コロナウィルスの流行にともない、あなた自身の働き方に変化はありましたか?》

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② 今後の働き方
・ 今後の働き方への可能性は「大部分をテレワークで対応し、一部出社(53.5%)」が過半数
・ 企業規模で50名以下の企業と51名以上の企業に別けてみると、50名以下の企業はすべてテレワークで対応19.7%に対し、51名以上の企業では7.5%と、倍以上の完全テレワークへの今後の可能性を示唆。

《あなたは今後、どのような働き方が可能ですか?》

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③ 企業移住への関心
・ 企業移住への関心は、過半数を超える54.5%が「すでに企業移住へ向け動き出している(16.2%)」、情報があれば具体的に考えていきたい(38.4%)」。「移住したくない」はわずか14.1%。
・ 世代別に意向を見ると、40代の過半数が具体的な情報次第で検討。50代60代は企業移住への意向が二極化。


《あなたはどの程度、企業移住に関心がありますか?》

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④ 期待する変化
・ 企業移住に期待する変化は、ほぼすべての項目で、ポジティブな変化を求める回答が多数。
・ 働き方への期待する変化では第一位「新しい人間関係(91.8%)」第二位「新しいことにチャレンジできる(82.4%)」第三位「移動の時間が減る(81.2%)」という結果に。また暮らし方への期待する変化も「新しいことにチャレンジできる(91.8%)」が一位になり、「アウトドアな趣味を楽しめる(89.3%)」「自分の時間が取れる(87.1%)」と続いた。
・ 一方、「自治体の支援制度が手厚い(48.2%)」の項目のみが、期待意向が過半数を割り、企業移住への課題も「社内の賛同」や「どのようにすすめていいかわからない」といった反応が多数。

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⑤ 企業移住の課題
・ 企業移住に関する課題では、「どのように進めたらよいかわからない(37票)」「社内での賛同を得られない(36票)」「導入コストの負担が難しい(35票)」が上位に。「住民票や就労ビザの変更手続きが面倒(15票)」「オフィス確保(9票)」などの事務的な対応に関しては課題としてあがることが少なかった。
・ また、企業移住する場合、移住先へ希望することのFAからは、
地元の人間のウェルカムなマインド。』、『移住者に排他的な態度を取らないで欲しい。』 『「あ、よそ者がきた!」とならないような地ならしや橋渡しをうまくやってくれる方の存在。』 など、地域に馴染めるための受け入れ態勢を求める声が多数。橋渡し的な人の紹介や、 既に移住した人の紹介などを求める声が多く見受けられた。

《あなたは企業移住にどのような課題があると考えますか?(複数回答可)》

        課題              票数
     どのように進めたらいいかわからない  37
     社内での賛同を得られない       36
     導入コストの負担か難しい       35
     自治体の助成制度がわからない        33
     社内での体制が整っていない                   33
     売り上げの維持ができない       29
     子どもの教育に不安          24
     車がない               20
     その他                17
     住民票や就労ビザの変更手続きが面倒  15
     虫が苦手                    14
     オフィスの確保が難しい                           9

⑥その他:企業移住への課題と、企業移住先の地方へのリクエスト
*一部抜粋
● 課題
・ 東京のオフィスも残さないといけない
・ 事業の継続に支障がある
・ 地域交流ができるか
・ 地域の人達の人がら、風習、習慣などに馴染めるか不安
・ 仕事上、東京オフィスは残さないとならない
・ ユーザ企業やパートナーが東京中心

● リクエスト
・ 空き時間で地域の仕事ができたり、関わりが持ちやすかったりする仕組み。
・ 現地での企業とのコラボレーションやパートナーシップを促進するための支援。
・ 村に協力をして貰わないとできない仕事なので村が一丸となって会社と話し合いができる環境を整えておいてもらいたい。
・ 既にいる移住者の先輩や移住者にプラスの関心を持ってくださってる人と繋いで貰えたら。
・ ぽつねんと、どこかの田舎に移住するだけだと、メリットを感じられない。地方ならではのスケール感、面白い人物とのつながりなどが想像できる体制。
・ 地元の方々との間に入ってくださる、通訳的(橋渡し的)な方々が沢山いらっしゃるかが気になります。
・ 縁も縁もない土地で生きていくにあたっては、地元側が移住者ウエルカムな姿勢でないと、その土地を選ぶことに躊躇してしまいます。面倒くさそうな商工会議所青年部みたいなのではなく、同じようなマインドで、外から入ってくる人と地元の人がフランクに付き合えるコミュニティネットワークがあるとハードルが下がる気がします。
・ 教育環境。自分が受けた程度の教育は子供にも施したい。
・ 地元企業や地元活動とのマッチング。
・ 子供の学校や住居など当座生活面の不安を払拭する活動。移住の先輩を紹介するのが、1番手っ取り早いのかもしれません。
・ 向いている職種があると思います。これまでもフリーランサーに都度お願いしていたような案件だとは思うのですが、会社を移転するというよりも、その地域、自治体内で出来る人たちを束ねて複数業務を任せる感じ?となりますと、会社という考え方も古いのかもしれませんね。

(調査概要)
【表題】企業移住に関するWEB調査
【手法】インターネット調査
【対象】全国 101名

アンケートから見えたこと

① 働き方の変化
約85%ものビジネスマンが、新型コロナウイルスにより自分自身の働き方の変化を経験していました。

② 今後の働き方
今後の働き方への可能性は「大部分をテレワークで対応し、一部出社(53.5%)」が過半数でした。
企業規模で50名以下の企業と51名以上の企業に別けてみると、50名以下の企業のほうが、51名以上の企業の倍以上の数値で「すべてテレワーク対応が可能」と回答していました。

③ 企業移住への関心
企業移住への関心は、過半数を超える54.5%が「すでに企業移住へ向け動き出している、情報があれば具体的に考えていきたい」。一方「移住したくない」はわずか14.1%でした。

④ 期待する変化
企業移住に期待する『働き方』と『暮らし方』の期待する変化としては、ほぼすべての項目で、ポジティブな変化を求める回答が多数ありました。
働き方の期待する変化では第一位「新しい人間関係(91.8%)」。暮らし方の期待する変化も「新しいことにチャレンジできる(91.8%)」となっています。

一方、「自治体の支援制度が手厚い(48.2%)」の項目のみが、期待意向が過半数を割り、以下の「⑤企業移住の課題」にあるように「社内の賛同」や「どのようにすすめていいかわからない」といった反応が多数ありました。

⑤ 企業移住の課題
企業移住に関する課題では、「どのように進めたらよいかわからない(37票)」「社内での賛同を得られない(36票)」「導入コストの負担が難しい(35票)」が上位に。「住民票や就労ビザの変更手続きが面倒(15票)」「オフィス確保(9票)」などの事務的な対応に関しては課題としてあがることが少なかったです。
また、移住先へ希望することでは、『地元の人間のウェルカムなマインド。』『「あ、よそ者がきた!」とならないような地ならしや橋渡しをうまくやってくれる方の存在。』 など、地域に馴染めるための受け入れ態勢を求める声が多数ありました。 


まとめ


・ 新型コロナウイルスにより、多くのビジネスマンが働き方の変化を経験。今後に向けたテレワークの導入以降に関しても前向きでした。
・ 企業移住に関しては、大多数がポジティブな変化を期待しており、生活全般の向上(住居、時間)はもちろんのこと、「新しい人間関係」「新しいことへのチャレンジ」といった現在の生活をより良く変化させることへの期待が強くみられました。
・ 企業移住への課題と要望は大きく「企業移住のための情報」と「コラボ、橋渡し人」という傾向がみられました。また、地方移住を進めるためのオープンな情報提供と、新しいチャレンジにもつながる「(地方と移住企業を結ぶ)橋渡し人」の存在を求める声が多くありました。

これからのこと

 なるほど。皆さん、企業移住について自治体にあれこれサービスを提供してもらうより、今動いているコミュニティとつながりたいニーズがあるわけですね。それでは、研究の次のステップでは、具体的な企業移住の可能性を深く探っていくことにしましょう。会津県域、根っこでは皆つながっているので、どこからアクセスしてもワンストップの安心感があります。

今、移住関係で活動している会津圏域のコミュニティに「企業移住について一緒に研究してみない?」と、ボールを投げてみたところ、以下のメンバーが手を挙げてくれました!


猪苗代町ではじめよう田舎暮らし!

http://www.town.inawashiro.fukushima.jp/cb/hpc/Article-6836.html  

西会津お試し住宅Otame 

https://lifewithnishiaizu.wixsite.com/otame-2412


会津磐梯LivingAnywhereCommons 

https://livinganywherecommons.com/base/aizu-bandai/           

株式会社会津の暮らし研究室

 http://www.aizu-lsds.com 

企業移住は、すぐにはできない、一人では進まない、正解のない、モヤっとしているものだとしたら、一緒に動いて見えてくる何かがあるかもしれません。動く人、受け入れる人、どちらも大切なプレイヤーです。ぜひ、ご興味のある方、私たちの企業移住研究にジョインしてください。




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