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そうか、今日はクリスマスイブじゃなかったのか。

昨日少し遅くまで雑誌を読んでしまっていて、
朝は9時頃にゆっくりと起きたのだった。

用事はいくつかあって、
夕方の友人の舞台に合わせて荻窪、西荻窪周辺をぶらつく。
「ぶらつく」と言っても、おおよそ行きたいところが決まっていて、所要時間を考えるとぴったりくらいの内容だった。

昨晩からセットしておいた、玄米が炊けていた。ふだんから食べたいなぁとは思いつつ、最近は思い立った時に、洗って炊ける白米にすることが多かった。
せっかくだし、味噌汁でも作ろうと思って冷蔵庫を物色すると、じゃがいも、にんじん、長ねぎ、あとは豆腐が一丁あった。期限は過ぎてるけど火を通すから玉子も落とそう。

いつもお馴染みの茅乃舎だしパックをなべに放り込んで水を入れ火をつける。
…と、ここまでやれば、あとは流れで味噌汁を作ることができる。いつものルーティンだ。

おかずはないけど、具沢山にしたし、お昼は予定があるから一汁一菜で充分。ほぼ日で買ったお茶を淹れて、買ったばかりのフォグリネンのふきんをランチョンマット代わりに下に敷く。好きなアーティストのNoritakeさんのデザインのものだ。 1人分の朝ごはんはこんなもんで完成。

昨日から、奥さんと娘は友人たちと一緒に、会社の保養所へ泊まりがけディズニーへ。ぼくもそのうちご一緒しようかと思いつつ、海風が寒いので今回も断念。いつになることやら。。

その分、1人でいる時間は自分の好きに何かを作ったり、喫茶店に半日いたり、本屋をまわったりする。今日はそんな貴重な1日なのだ。

朝食は、玄米が美味しくて、お味噌汁も二杯おかわりした。その後お茶を飲んだのち、少し雑誌の続きを読んで出かける支度をする。
出産したフォトグラファーの梅佳代さん糸井さんの対談と、本人のエッセイを読む。
出産の瞬間についての記事を読み、なぜかじぶんが立ち会った当時のことを思い出して、少し涙目になる。不思議。
当時は夜中の4時頃だったので眠いのと、
嬉しさとで、ほとんど涙は出なかったにもかかわらず。。
(蚊のような声で応援…という表現に「あ、たしかに自分もそうだったかもなぁ」と思い出したりした。)

その後は、少し部屋の整理をして、着替える。
最近袖を通すのは、もっぱら気仙沼ニッティングのエチュード。フィッシャーマンズニットっていうんだっけかな。

これに、お気に入りのダウンベストを羽織り、首元にマークジェイコブスのスカーフを巻くと割と本気であたたかい。
パンツは、お気に入りのLDKウェア。
フェルメール(ルリ色)のゆるいシルエットで楽チンなのだ。これもほぼ日。
今日は上下でほぼ日コーデなのである。
これもよくある話。

さて、出かけよう!と思った時に、インターフォンがなる。見ると、宅配のお兄さん。
あした届くと思いこんでいた商品が今日届いたようだ。
奈良にある靴下の会社「ポントデピエ」で注文していたレッグウォーマー。
人生初のレッグウォーマーだ。
靴下はいくつか使っていたこともあって、安心して注文。

この時間に届いたのも、何かの縁だろうと、さっそく開封し、着用!うむ、あたたかい最高!これももちろん、ほぼ日。
全身ほぼ日だ。そろそろやばい。
さあ、出かけよう。

今日の一つ目のお店は、薬膳カレーのお店。
女性オーナーの元、友人夫婦が2人で働いている。今日は2人だけで営業していた。まるで彼らのお店のよう。西荻窪から徒歩数分のところで、通りに面した良い立地。
カフェ「ゆきすきのくに」にようやく来れた。
カウンターに座り、ポークかチキンで考えた結果、ポークカレーにした。
五穀米とターメリックライスの上にルーがかかって提供される。

久しぶりにゆっくりとカウンター越しの会話を楽しみつつ、カレーを食べる。とても好きな味だし、量は多くも少なくもなくちょうどよいので、いい塩梅で満足した。

個人的に、お茶の道を嗜んでいる友人が煎茶を淹れてくれた。いろいろな銘柄の茶葉があるようで、先日インスタで見たOSSAMというブレンドのものを選ぶ。

一煎、二煎、三煎と、毎回風味が変わる。
いろいろとお茶について聞いてみたいこともあり、じぶんのコーヒー話とも重ねながら話を聞いた。
隙間隙間で、じぶんたちの好きなことや、気になっていることとかを織り交ぜながら話に花が咲く。やめられない、とまらない。
仕事中の友人も、お茶を飲みながら談笑。しばらく無心で話していると、少しずつお客さんが入ってきていつのまにかテーブル席は満席に近くなり、キッキンが慌ただしくなる。
ぼくも次の予定に向かう時間が来たので、おいとまの準備をして、お会計。
おいしい時間。たのしい時間。
また来よう。

彼に教えてもらった「364」という古道具屋さんと、線路を渡って南側にある「Saten」を眺めて頭の地図にピンを落としてから、目的の荻窪へ。

歩いても行けない距離ではないけど、寒いし、時間もちょっと気になったので、ひとまず西荻窪から電車に乗る。

目的地である荻窪小劇場は駅から少し歩いたところ。思っていた以上に入り口、中もこじんまりとしていたが、はやくも人だかりができていた。
場内は自由席ということもあり、早めに来て、席を確保するお客さんが多いのだろう。
チケットの清算を済ませると、どんどん中に入っていく。ぼくも3,800円でチケットを購入し、入場。知り合いの舞台を観るのは久しぶりなのでワクワクだ。
今回の内容は、会津藩の保科正之の幼少期から成人するくらいまでの話で、前後編あるうちの前編。お芝居は史実に基づいた内容だが、進行やキャストの転換などもとてもスムーズでストレスがなく、何より中身が面白い。ぜひ後編も観たいと思ったが、今回の公演ではタイミングが合わず残念。脚本家の方にも挨拶をして、その場を後にした。
エンターテイメントは没入できて、いいなあ。

その後は、最後の目的地の荻窪の本屋「Title」へ。元来た道を歩いて、歩いて、歩いた。
だいぶ、暗くもなってきて、寒くもあったけど、ずっと気になっていたので行くだけは行こうと意を決して歩いた。
クリスマスの飾りが道沿いに光っていた。
今日は23日で、クリスマスでもなんでもなかったことに、そのあとだいぶ経ってから気づいた。

しばらく歩いたのち、お店が見えた。

佇まいは普通の書店なのだが、ぼくはこのお店がどんなものかはいろんな雑誌などを読んで知っていた。

お店に入り、目の前の店を眺めながら、やっぱり来てよかったと思った。セレクトが良すぎる。ツボ過ぎる。さっそく何冊か買う目星をつけて、店内を物色。
二階には版画家さんの個展も。

こういうお店、地元にもほしいなぁ。と、
なぜだか知らないけど、悔しさに似た不思議な感情になりながら、店内を回る。
今日は、2冊の本を購入した。
ZINEと、料理の本だ。
両方とも気になっていたものだった。

***

あったことを朝から晩まで書くと、こんな感じになるんだなぁと、そして、あらためて1日っていろいろできるんだなぁと感心した。
ただ、なんか日付と曜日の感覚がおかしくて、未だに油断するとクリスマスなんじゃないかと思うじぶんがいる。

クリスマスイブでもない、
単なる普通の日曜日の話。

#なんでもない日 #エッセイ #日記

ぼくも誰かの応援をしようと思います!