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イマージョンスクールの功罪を語る(英語習得の地獄vol.2)

<新しいお知らせ>
本記事を投稿したあと読者の皆様から想像よりも多い反響をいただきました。ありがとうございます。執筆した時点で書けることはすべて書き尽くしたつもりでしたが、反響をいただいていると、さらにイマージョン教育への考察が進み、「このことについても触れたい」「考察したい」「この点とあの点がつながった」というようなことが不思議と起きました。そこでさらに1万字ほど加筆し、章立ても増やしました(2021年3月3日時点)。自分でも信じられません。16000字のボリュームが26000字となっています。各章に加筆した部分もありますし、新しく章を立てたところもあります。加筆した章には、本日の日付を書き入れておりますので、読まれる際、ご参考にされてください。

実はアップ後にこれほど膨大に加筆するというのは、初めての経験です。新しくコラムで展開することも考えましたが、私と同じ悩みを持っている方、もしくはイマージョン教育に興味がある方ですでに本記事を購入くださった方にこそ、この情報は届けるべきだと思い、本記事に加筆することにしました。

本ページを訪れてくださり、ありがとうございます。本記事は、米国のオレゴン州・ワシントン州など北西部を中心に毎月発行されている日系紙「ゆうやけ新聞」に連載中のコラム『第8スタジオ』からの転載(加筆含む)です。今回は内容が膨大となり、1万字を大幅に超える16000字余りの長文になったため、本記事は500円の入場料をいただきます。マガジンの購読は1000円です。

本コラム『第8スタジオ』は連載3年目に突入、ひと月に1度のペースで配信しています(現時点で終了予定はありません)。継続して読みたい方、さかのぼってマガジン内の過去記事を好きなときに自由に読みたい方はマガジン購入がお得です。コラム連載は4年目に入り、本記事は41本目となります。長く書いてこれたことに感謝しています。読者の皆様、本当にありがとうございます。

もう2年くらい前になるだろうか。当コラムに「子どもの英語習得における地獄」について書いたことがある。お読みになった方はいらっしゃるでしょうか(もし覚えてくださっている人がいたらめっちゃ嬉しいです)。

本記事はそのコラムを書いて以降、2年にわたって子どもを観察してきた記録を書いたものです。2年にわたる観察は非常に長文になりました。ですので、お時間のある時にお読み頂くことをおすすめします。加筆がどえらいことになりましたので!(新聞コラムではだいたいつも3000字くらいだから)

2年前に書いた「子どもの英語習得の地獄」

アメリカに暮らしたら多くの家庭で声高に叫ばれるのは、何をおいてもまず間違いなく「日本語の維持」についての苦労だが、我が家はその真反対で(在米時間がどれだけ長くなろうとも)「英語の浸透」に最も苦労しているということを主には書いた。

この記事(↓)です。懐かしいなぁ。。

この地球のどこかに私と同じ悩みを抱えている人がいたらいいなと願いながら書いた当時の気持ちを覚えている・・・)

私の過去記事と比べるとちょっとびっくりするくらいの異常な反響の高さだった(リツイート数645、イイね数1303、2021年3/1現在)。note上でも私の記事はだいたい10コ前後のイイねが常なのですが、113イイね頂きました。

自分以外の人も悩んでいるのだと窺い知った。

友よ!同志よ!君もなんですね!

しかし私は己と同じ悩みを抱えている人に直に会ったことはない。なぜ。

悩みはいつだって「日本語力をどうキープするか」の情報に溢れているんだよなぁ。(キープという言葉より維持向上の方が適切だと思うけど)

外国で暮らす知人(日本人)の投稿を見ていると、多くは子どもの成長に関することであり、「ひらがなが書けるようになった」「漢字の練習をがんばっている」など日本語に関することがなぜか多く、現地でどんな教育を受けているかについて書かれたものは少ないように感じる。なぜだろう。現実問題、親が学校に行っているわけではないからよく分からないのかもしれないな(私も学校に通わせていたときは今ほど色々知らなかったから人のことはいえません)。

いつだったか、私の暮らすカリフォルニア州じゃない別の州で、コロナ禍のなか先駆けて対面授業が始まった地域に暮らす友人に「リモート組で教えてくれる先生と、対面授業の先生は同じ人なのか違う人なのか」と質問したことがある(地域によるがリモートか対面か選択できる小学校が多いのだ)。「わからない」という答えが返ってきてびっくりした。なるほど。親は子どもの学校事情を知らないケースも多いのかもしれない。

私なら「アメリカの教育事情」が純粋に知りたい。礼賛記事じゃなくて分析記事を。良いところも悪いところも知りたい。日本とどう違うのか、単純に興味がある。

外国で暮らす日本人子女にとって問題のマジョリティは(滞在期間が長くなるにつれて)「日本語力のキープ」に溢れている。どこもかしこもその話題。彼らの注目はいつもそこに集まる。

うちとは完全にズレている。たがえている。

我が家はマイノリティーなのです。その自覚からすべては始まります。

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