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今がなぜ楽しいのか、子育てについて思考する
訪れてくださり、ありがとうございます。
本記事は、米国オレゴン州・ワシントン州を中心に毎月10000部発刊されている「夕焼け新聞」に連載中の『第8スタジオ』というコラムの転載記事(修正・加筆含む)です。本記事は、1本300円の入場料をいただきます(価格は字数や内容によって変動します)。なお「夕焼け新聞」というマガジンでご購入頂くと、各記事を単発で購入するよりもお得ですので、ぜひご検討ください。マガジン購読者の方は、過去記事もこれからの記事も読むことができます。
「第8スタジオ」は1ヶ月に1本のペースで配信しています。2017年からスタートし、現在までに65本の記事をお届けしてきました。現時点で終了予定はありません。
異国で暮らす日本人の葛藤、就活、仕事、家庭、育児、バイリンガル教育、ギフテッド教育などについて書いてきました。今後も取材を続けます。ここまで続けてこれたのは読者さまのおかげです。ありがとうございます。
毎月一度、このコラムを書くにあたって、私は一週間くらい薄く考え続けます。料理しながら、仕事しながら、走りながら、運転しながら、YouTubeを見ながら、生姜茶を飲みながら「何が書きたいか」を考え続ける。
テーマを決めるまでにもっとも時間を使うのです。
連載を始めさせてもらって6年になるようですが(ありがとうございます)、このルーティーンは変わっていません。
ここはいわば、私の人生の記録のような場所ですから、真実を書きたいと思っているのです。嘘のない気持ちを。見栄とか、謙遜とか、そういうものを取っ払った等身大の気持ちを。
今回、私が書きたいことは「子育てを楽しんでいるのは今」ということについてです。
一般に、子供は新生児から始まって3歳までは本当にかわいい、といわれます。3歳までに一生分の親孝行をする、ともいわれます。ティーンの時期に差し掛かると、思春期が始まって難しくなるとも。きっとそれもひとつの真実なのでしょうね。
ただ私にとっては違いました。私は子供が小学校キンダーにあがるまで、まったく子育ては楽しくありませんでした。
まったくというと言い過ぎかもしれませんが、楽しい時期として記憶はしてないです、私の頭脳には。楽しいこともあったけれど、大まかな印象として幸せな時期だったという印象はありません。私はきっと「保護すること」「お世話すること」に喜びを見出さないタイプだからだと思います。
自分がいなければこの子は困る、という状況は私に責任こそ与えはすれども、やる気を出させることにはつながりませんでした。健康に気をつけ、明日も生かす。ただそれだけに注力して、1日1日を乗り切っていたような気がします。
ただ、今はとても楽しいんです。笑いが出るくらい楽しい。どうしてだろう。いつからこのフェーズに入ったのだろう。それがわからないんですね。子育ては連綿と続いていきますから、この日が変化の日、と断定することは難しい。
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