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<藍染自由研究②>染め時間は時間勝負?

はじめに

藍染にはいくつかの染色方法がありますが、私は蓼藍を育て乾燥させ化学建てで藍染をしています。
基本的な染め方は<藍染自由研究①>をどうぞ↓↓

実験課題

化学建ての染色液は、
お湯に藍の乾燥葉とソーダ灰とハイドロサルファイトコンクという還元剤を入れて10分ほど弱火で煮た物を濾して作ります。

この液はアルカリ性で黄色っぽくて、少しギラギラしてます。
ここに染めたいものをつけて、絞って空気に触れさせると、
酸化が始まり青緑っぽい色に変化します。
最後に水で洗うと、青色に更に変化します。

藍の染色液は最初アルカリ性で、空気に触れている部分から酸化が始まり、時間と共に染める力が弱くなっていきます。

では、具体的にどの位の時間なら大丈夫なの??っというのが今回の課題です。1時間ごとに染めて、染まり具合の違いを比べます。

実験方法

必要なもの

木綿布(今回はダ使用するものイソー購入のインド綿) 4枚
蓼藍乾燥葉 20g

ハイドロサルファイトコンク 2g×3回分
ソーダ灰 2g×3回分
鍋、ボウル(染め用)、ザル、生ごみ用ネット、バケツ、箸、ゴム手袋

方法

  1. 染めるものを準備。木綿布をよく濡らして絞っておく。

  2. 鍋に400mlの湯を沸かし、20gの乾燥葉を入れて煮る。
    →ザルに生ごみ用ネットを掛け、中身を濾して絞る。
    →液は捨てる(1番液)

  3. 鍋に新しい湯400ml+1で絞った葉+ハイドロサルファイトコンク2g+ソーダ灰2gを入れて煮る。
    →絞る→2番液

  4. 3番液・4番液まで作り全部を合わせ、これを以下の4つに分ける。

    • すぐ染める用

    • 1時間後に染める用

    • 2時間後に染める用

    • 3時間後に染める用

  5. すぐ染める用液で染める。→木綿布④。

  6. 1時間後、1時間後に染める用液で染める。→木綿布⑤

  7. 2時間後、2時間後に染める用液で染める。→木綿布⑥

  8. 3時間後、3時間後に染める用液で染める。→木綿布⑦

  9. ④~⑦の布の染まり具合を比べる。

結果

染色液の色の違い

最初、黄色みが強い黄緑に青い泡が浮いている状態から、時間が経つに連れ青緑色に変化しました。

染まり具合の違い

染色液を作ってからすぐ染めた④と、1時間後に染めた⑤は色はあまり変わらなかった。2時間後⑥、3時間後⑦はどんどん薄くなっていった。
また時間が経つにつれ、色むらも多く出てくるような気がする。

わかったこと

染色液を作ったらなるべく早く染めた方が綺麗に染まる。
1時間を越えるとどんどん力が失くなっていくように感じました。
染めるときは一気に染めよう!

更なる疑問

  • 染色の液にラップをして空気を遮断したら、もっともつ?

  • 力のなくなった液を復活させることは出来る?

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