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東北・北海道旅行 3日目

初めて道の駅に車中泊した朝。

起きると昨晩は暗闇で見えなかった”道の駅 おが”はすぐ近くに海があることを知る。新しい道の駅らしくピカピカの建物には、24時間電気が灯る安心の休憩スペースに、コインシャワー、トイレ、授乳室などが完備されていた。

東北には道の駅で寝泊まりする人が多いと聞いてはいたが、ここまで道の駅が充実しているとは驚いた。

その後、昨日訪れた温泉への山道を戻り、男鹿半島先端にある入道崎灯台まで。途中の深い緑の山あいに広がる薄いグリーンの棚田が美しい。まさしく緑のグラデーション。

入道崎灯台には朝8時前に到着したため、お土産屋さんらしいお店も開いておず、観光客もだれもいない。

誰もいない岬の先端まで日が照りだす前にお散歩。

基本、キャンピングカーの旅はお風呂入って、夕ご飯食べて、トイレ行って就寝。朝は車の外がザワザワしてくる音で目覚めたりするので、早寝早起きの健康的な毎日だ。

牛でもいそうなのんびりとした牧草の景色が海まで続き、時折吹き抜ける海風が気持ちい。日差しを遮るものがない360度のパノラマ。やはり私は岬が好きだ。

30分ほど子どもたちとのんびりしただろうか。観光客が来る前に男鹿半島をあとにし青森県へ向かう。

3日目の目的地は青森県の世界遺産”白神山地”。

青森と秋田にまたがり広大な範囲に及ぶ白神山地、散策ルートはいくつかあるようだったが、小さな子供向けルートということで”キョロロの森”というルートから入ることに。

日本海岸沿いから少し山を登ったところにあるキョロロの森。

名前の由来は森の物産館”キョロロ”という休憩所兼レストランのようだ。なぜキョロロなのか?トトロに似せて?よくわからなかったが、ここは白神山地にある十二湖を巡るトレッキングルートの拠点にもなっているようであった。

さすがにこの辺りは下界と異なり涼しい。整備された山道を歩くていくと次々に池が現れる。鶏頭場(けとば)の池は地上から見た姿が鶏の頭の形に似ているからと面白い名称。その後、さらに森をすすんでいくと、十二湖めぐりのハイライトと言われる深いコバルトブルーの青池。どこまでも澄んだ深い池の底には倒れた倒木がはっきりと見えるほど澄んでいた。

その後、白神山地と言えば”ブナ自然林”。

世界最大のブナ自然林が広がる白神山地の真骨頂。緑のカーテンの中を歩いていくと子どもの体くらいあるシダの葉っぱや映画”となりのトトロ”で姉妹が傘代わりにしていた大きな里芋の葉っぱが。サツキとメイになりきって子どもたちも葉っぱ片手に歩いているとそこはトトロの世界。

実際、白神山地はもののけ姫の舞台とも言われているようですが。

ぐるりとゆったり1時間弱の散策を終えて、沸壺池の清水という湧水スポットに出た。このエリアだけ突然ひんやり涼しいと思ったら、この湧き水、長い時間手を入れておくことができないほど、冷たい。まるで氷水!

子どもたちは頭に水をかけて冷たい冷たいと喜んでいたが、大人はこの飲む氷水ならぬ湧き水で入れた抹茶をいただきながらしばし休憩。

その後、白神山地を後にし、青森の著名温泉”不老不死温泉”へ。

まずは日本海を眺めながら日本海で採れた海の幸のランチをいただく。名物はこの地域で採れたマグロをステーキ風に炙っていただく”深浦マグロステーキ丼”

その後、温泉へ。なんといってもここは室内風呂から少し離れた波打ち際にある露天風呂が有名。

海の近くまで洋服を着て、簡素な竹?の囲いで男女別に分かれ、服を脱ぎ、鉄分を多く含んでいる黄金色の温泉に身を委ねる。

海までの距離は1メートルほどだろうか。目前に広がる日本海。この温泉の色もあいまって、なんとも不老不死の名の通り、この景色を眺めながら温泉につかっているだけで、長生きできるような気分になるから不思議だ。

夕暮れ時には日本海へ沈む夕日も眺めることができるとのことで、日本全国からも湯治を兼ね、宿に連泊する人もいるのだとか。

ホテルの売店で風呂上がりの牛乳ならぬリンゴジュースが美味しかった。

流石リンゴ王国、青森県。

その後、日本海をさらに北上し、千畳敷海岸でのんびり遊びながら夕日を見ようと待機するも、雲が多く残念ながら日本海へ沈む夕日を見ることは叶わず。

しかし、自然が作り出す岩の自然美の美しさ、雄大さに日本の地方の奥深さを改めて学ぶ日々でもあった。

このあと、青森市内まで走り、市内でサクッとラーメンを食べたのち、青函フェリー乗り場の駐車場で夜を過ごす。

この日も夜の暑さが心配されたが、そこまで気温は上がらず、寝苦しい夜を過ごさずに朝を迎えることができた。

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