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お題リレー⑥ りんによる後編

 ひとしきりチキンの話で盛り上がると、誰ともなくいそいそと鍋の支度を始める。冬のパーティといえば、クリスマスと言えどもやっぱり鍋パでしょ!というのがあたしたちの流儀。

「白菜は芯が先!葉はすぐクタクタになるじゃん」
「でた!鍋奉行!」
「こら!糸こんは肉から離す!」
「ひぇー、お許しくだされお奉行さまぁ〜」
「ちょっと、ふざけてないでどっちかアク取りしてよ」
「はいはぁーい!あたし、アク取り代官やる!」
「じゃ、あたしは鍋待ち農民ね」
「「食べるだけの係はありません!!」」

 奉行と代官にどやされつつも、あたしたちの愉快なパーティは最高潮を迎える。チキンもきちんと平らげて、シメのうどんもしっかりお腹に納めたけれど……。

「さぁ、お待ちかねの」
「苺たっぷり」
「サンタさんの乗った」
「「「クリスマスケーキ!!!」」」

「え、どうやって切る?」
「あたし、サンタさん食べたい!」
「じゃ、苺1個減らすね」
「えぇ!それはヤダ!」
「お皿持ってきたよー」

 3等分は中々難しいんだけど、サンタと苺の取り合いも、大きいケーキの取り合いも、この3人組だからより楽しい。

「さて、ケーキは行き渡りましたね?」

「「「メリークリスマス!!!」」」

〚あとがき〛
はいどうも!りんです。

昨晩のゆかによる前編のペアとなる完結編ですね。
作品の全てをハッピーエンドを目指して書くゆかの前半戦を、作品の全てをメリバ(あるいはのバッドエンド)に導きたいわたしが引き継ぐ合作です。
⑥からはゆか前半、りん後半で進みます。

ハイパー楽しいエンドにしてしまった。
クリぼっちのわたしが、クリスマスをバドエンにしたら、僻んでるみたいで恥ずかしいんだもの(笑)

舞台を創ること以外にも創作がしたい、これまで舞台で表現してきた物語や世界をもっと知っていただきたい、楽しんでいただきたい……そんな思いから始めたnoteです。 細々と更新しておりますが、少しでも楽しいをお届けできていれば幸いです。 もしよろしければ、サポートよろしくお願いします!