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若くていいよな

この間、ネットであるサブカルグループに混ぜてもらいましたが、思いもよらなかったのは、みな若い男子大学生のグループでした。

若くていいよな。そして気づいたら、私はもう中二病も大二病も院二病も早々終わって、大卒で院卒で、これから仕事につくつまらない大人になってしまいました。年齢差はそんなにないが、メンバー構成を知って、やはりなにか距離感を持ってしまいました。ネットなのでグループに参加させてもらっている私がもう彼らにとってお姉さんというかおばさんであることを彼らは知らないと思います。ドキドキの恋もすでに終わってしまい、既婚者になって、別世界の人間のようです。こういう先入観のせいか、皆さんのペースに追いつかないさえ感じてしまいました。

大学時代に勉強だのなんだの青春を満喫しないことばかりしていたことを思い出して、なぜもっと楽しいサークルなどに参加できなかっただろうとちょっと悔しくなりました。そして、今のサークルの若い男子の学校生活を眺めて、猥談雑談が飛び交って、なんかすごく楽しそうに見えます。

大学生活も青春の一部で、青春を満喫していることが羨ましいのです。「彼女ができないー」「一生付き合えないー」と叫びながら、やはり合コンとか女の子とのデートとかは体験していくでしょう。そしてなぜか、もうおばさんになってしまうのに、この若い男子たちが同じく若い女子と遊んだり付き合ったりすることを想像したら、嫉妬すら感じてしまいました。きっといい感じでしょうな、と思ってしまったたりして。大昔、高校でイチャイチャラブラブの恋を、私もしてみたことがあって、なんとなくその気持ちがわかるのに、また経験したくなってしまいました。ほんっとうにいいよな、若い男女交際は「あの時」しか味わえない気持ちをもたらして、どこがいいか説明できそうもない、とにかくなんかいい味わいに違いない体験であるからです。

私は、このおばさんは、いったいなにかを羨ましがってるかというと、ただ、戻ってこない時を愛しんでいるだけだろうと思います。若い時にしか経験できないこと、若い時にしかできない恋、お金いくら払っても二度と手に入れられないもの、そういう意味で、逆にもっと欲しくなる、人が持っているとこを見てしまったら羨ましく、妬ましくなるのです。

要するに、隣の芝生が青く見える、自分にないものがおいしく見えるという欲張りでしょうか。

どうしようもないけど、ただグループに入れてもらうことだけでありがたく思わないといけないな。一緒にサブカルの猥談雑談を話し合ったりしていれば、心がもっと若くなれるといいな。という、この間の雑感でした。

阿呆川禮均_20171120a

今回の絵は、昔、振付師の友人のパフォーマンスのポスターのために描いたものです。パフォーマンスのタイトルは、Chicken Barksというなんかよくわからないもので、振付を見て、それなりに描いてみました。どうしようもない感が出ていいと思います。

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