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/silent おやすみ〜世界はこんなにも美しい〜

2024年2月7日
少しだけ死にたくなって、でもまだ死んではいけないと思う。

死んではいけないから、私はまだ生きているのだろうか。
そんな倫理観、いつから自分に備わったのか。

それとも死んだら親が悲しむからか。どうなんだろう。
悲しむのかわからない。想像力が欠如しているのか、もはや感情が正常に機能しないだけなのか。疑問だらけだ。

ただひとつわかることは精神状態が少しだけ澱んでいるということ。

一体何を書こうとしていたんだったか。今となっては忘れてしまった。
脈絡のない散文。

2024年2月7日1:27
少しだけ明るくなれる。暗闇をただ落ちている私に太陽の存在を教えてくれる。
手を伸ばせば少し届きそうな眩しさをもって私を照らしてくれる何かが、まだあるのではないかと、そう思える光がこの世界にはある。

1:30
母の温もりを思い出すような、生まれてくる前の感覚。
まだ大丈夫。思い出がある限り、人は死なない。
体が調律されていく。少しだけフラットに。

少しだけ泣きたくなるような気持ち。
けれど、その涙はどこか懐かしいあの頃を思い出させる。
いつか父といった海辺を走り回って転がりまわっていた。

人肌恋しくなる季節。大切な人と一緒にこの音色を抱きしめたい。

一緒にいよう。
そう言ってくれる君のそばで今日も眠りたい。
今の私は枕を抱きしめるだけ。
少しだけ、君の香りがした気がする。

空を歩いてみたいね。
そんな日が来るならこの世界の行く末を見守りたくなる。
君となら空を駆け抜けて遠くまで旅に出てみたいと思ってしまうよ。

夏休みだったかな。無人島に行きたと突然言い出した僕に彼女はおどけた風に笑ってくれた。
無人島なんてどこにあるんだろうね。田んぼに囲まれていた僕たちにとって、無人島は空想そのものだった。いまだに無人島は見つかっていない。
君となら無人島でも笑っていられる気がする。

「おすすめの音楽ある?」
「そうだね。ジャンルは?」
「歌詞のない曲がいい。」
「ジブリとか?」
「いいね」

それ以上、深掘りすることはなかった。ジブリの気分ではなかったけれど、聞いた手前、肯定して終わり。本当は刺激が欲しかったのだ。知らない曲を知りたかったのだ。
そんなことを言っては彼女の考えてくれた時間を無駄にしてしまう気がして、何も言えなかった。
質問がよくなかった。ちゃんと意図を伝えるべきだった。

君とならどこに行っても楽しい気がする。
付き合いたてのように、行きたいところの話で盛り上がる二人。
そんな話をしながら、帰りの高速のパーキングエリアでYoutubeを見ながら過ごしたっけ。
この思い出も消える日が来るのかもしれないね。
それまでは覚えておこう。大事な二人の時間。
撮れたての動画を何回も見るみたいに、何回でも見返そう。

たまには洋楽もいいよね。
ドライブの時はあまり洋楽を流さなかった僕たち。
車の音楽の主導権はいつも君にあって、僕はただ聞いていただけだったか。
助手席は僕だけの特等席。
君が選んだ曲は僕にとっては新鮮で、それが刺激的で心地よかった。
でも、どんな曲が流れていたのか思い出せないや。
プレイリストくらい作っておけばよかった。
今更、あの時流していた音楽について聞くのはダサいよね。

いつの間にか思い出話みたいになっていた。
忘れたいとは思わないけれど、簡単には消えてくれない記憶。
いつまで覚えていられるのだろう。
今は布団が恋人です。

間話

ホテルにチェエクインしてから、プラネタリウムを見るためだけに外出した日もあったか。

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