たったいまの、そのくらいのとき『花のあるストーリー』★５★

季節外れにもほどがあるけど（東京は梅雨入りしたばかり）桜の写真。
近所というほど近所ではないけれど、野川の川沿いで、桜がきれいなところがあって。そこがみんなに愛されている。

犬と散歩する人。
座り込んでぼーっとしている人。
子どもを遊ばせているお母さん。

子どもがなぜが手を振ってくれて、お母さんがドラマみたいな笑顔でこんにちはーっと言ってくれて。

自分も息子がそのくらいのときよくここに来ました

私がそう返すと、こどもは何て言ったの？　という表情

もうそのくらい（１歳半くらい）のとき、じゃない息子だけど（高校１年）、「たったいまのそのくらいのとき」がちゃんとあるんだから、季節外れにほどがあっても、昔を懐かしがるだけでなく、今の季節、今の自分、今のその人を大切にしたいなって思いました。

★第５話あとがき★

しだれ桜は、手が届くところまで垂れていて、観察しやすくて楽しいです。

野川沿いに、ずっと同じ種類のしだれ桜がつづいています。普通の桜と満開の時期が少しずれているのが楽しいです。

しだれ桜並木の終点は、思い出の「くじら山公園」。息子が幼稚園のときによく遊びに来ました。幼稚園主催の「おやまのおまつり」もこの公園です。左奥にあるの丘が「おやま」なのですが・・・今見ると、ずいぶん低いですね(笑)。