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「けんしん」には種類がある。

健診、受けていますか?

受けている方は、どのくらいの頻度で、
どういったタイミングで受けていますか?

健診は、自分の体の「いま」を把握するもの。
体の変化に気付くためには、結果の積み重ねが必要です。
データの蓄積がなければ、変化に気付くこともできません。
年に一度と言われるのは、そのためです。

健診では、体の状態だけでなく、
機能が正常であるか、生活習慣病になってはいないか
といった様々な項目をチェックしていきます。
病気のリスクを総合的に確認するのが、健診なのです。

ところが、健診にある検査項目では、
日本人の2人に1人がかかると言われる
「がん」を見つけるのは難しいのです。

がんには、もうひとつの「けんしん」を。

健診は、文字通り「健康診断」の略ですが、
「けんしん」には、もうひとつの漢字があります。
検査の検を使う「検診」です。

検診は、特定の病気の有無を検査するもの。
とりわけ「がん」を見つける検査が多く、
「がん検診」を指す場合がほとんどです。
同じ「けんしん」という言葉ですが、
似て非なるものですよね。

このことから、
がんを見つけるためには、健康診断に加えて、
がん検診が大切になってきます。

「けんしん」をまとめて受ける方法。

実は「がん検診」にも、種類があります。

最も身近にあるのは、自治体で実施している「がん検診」。
費用負担が少ないものの、
検査日や対象年齢、検査方法などが限られています。

一方、任意で受ける「がん検診」は、
自治体で実施しているものに比べると費用はかさみますが、
自分のリスクなどに合わせて選ぶことができます。

とはいえ、健康診断とがん検診、
それぞれ受けるのは面倒ですよね。

そういった方には、
健康診断で行う検査をベースに、
ある程度のがん検診がパックになっている、
「人間ドック」がオススメです。
人間ドックであれば、
自分の気になるところを、
オプションとして検査できる施設もあります。


体に異常がないのが一番ですが、
例え、病気になったとしても、
体の負担が少ないうちに治療できれば、
その後の生活を守ることができます。

そのためには、病気を早く見つけること。
健康診断とがん検診、
両方の「けんしん」を定期的に受けることです。

解説:相澤健康センター 副センター長 髙木健治

相澤健康センター エフエム長野oasis79.7