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真夜中の住人だった/#推し短歌

真夜中の住人だった この歌は私のしるべ、私のひかり

#推し短歌

大好きなずっと真夜中でいいのに。への愛を綴りました。
彼女の歌と出会ったのは、高校3年生の頃、一番鬱状態がひどく、眠れない夜ばかりだったときでした。

初めはなんとなく、好きな雰囲気だな、と追い始めたら、いつのまにかどハマりしていて、気付いたら父にアルバムをねだっていました。誕生日やクリスマス以外で、何かを強くねだるのは初めてだったかもしれません。

そうして、私はminiアルバム『正しい偽りからの起床』の初回盤を手に入れ、曲もインストも何度も何度も聴きました。
眠れない夜はずとまよの音楽に浸り、激しく死に向かおうとする私の感情を、そっと撫でるようになだらかにしてくれるのを感じながら、緩やかに眠りにつきました。

真夜中の住人だった私にとって、ずとまよの少し寂しさや苦しさが混じった歌詞、それでも悲観的ではない曲は、しるべであり、ひかりです。
いつしか彼女の音楽は、私にとって不可欠なもので、生きがいになりました。アルバムが出るたびに買って、届くまでは生きよう、と思うのを繰り返して、いつのまにか5年が経っていました。ずとまよに生かされてきた、と思います。

初期は体調の不安で行くことができなかったライブにも、昨年初めて行くことができました。会場の舞台にACAねちゃんが登場した瞬間、涙腺が緩み、すぐに崩壊しました。目の前に、私の真夜中のひかりがいる。本当に、いる。生歌はCDで聴くよりもずっと迫力があって、感情を揺さぶってきて、温かくて、切なくて、逆光に縁取られた影である彼女は、それでもたしかにひかりでした。

今年、またツアーのライブに参加します。5周年になったずとまよ、どんな姿を見せてくれるのか、楽しみでなりません。

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