ふあん。
昔はどんな雨音も好きだった。
なんなら台風でさえも。
変化していく音の強弱や種類を、その音のうまれる瞬間の周りの変化の様を、じっと目や耳で感じ取るのが楽しかった。
暴風雨のときに、外に出て怒られたりもした。
台風が上陸する、なんて、あの台風の目の中に自分がいるときの静寂。特別感。
怖さもあったけど、ワクワクの方がまさってた。
不謹慎だとかそういうことを感じる間はぜんぜんなかった。
今は、雨の音も、風の音も、強い音や激しい音だと不安になる。
ここまで生きてきていろんな災害が起こったことと、気候の変動の振り幅に恐れをかんじているからかな。
雨音がおさまって穏やかになるとふと落ち着くし、庭の木々の瑞々しさには心がほっとゆるむ。
怖いとき、何をしたらちょっとでも落ち着けるかなと、このあいだからやってみてるヘッドホン装着。
音はならないまま、ただつける。
耳があったかく感じる。
周りの音が少しだけぼんやりなる。
自分の歩く音とか心音とかの響き方が少し強くなる。
これはだいぶ、効果があると思います。
私には、とてもいいです。
あとは、リストバンド。
これも、きゅ、って、ちょっとやさしくしまってくれるのが、あったかいし、安心感。
片手だけですが、片方だけでもぜんぜんちがう。
あと。
昔よりもはっきりと、
しっかりと、ちがいを感じるようになったこと。
文字にしたときの、
漢字か
かたかなか
ひらがなか
で、伝わるニュアンスの違い。
漢字だとより強調されそうだから、タイトルをひらがなに今打ち直した。
ひらがなだと、なにか軽くてかわいいものが浮かんでるみたいな、浮かび上がってきた瞬間みたいな、全然違う雰囲気もあって、そのちぐはぐな感じも悪くない。
そんなことを考えながらこの記事をまとめてる間に、雨があがりました。
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