人肉食用フォークと包丁式

台風一過で涼しくなったかと思えば、まだ日照りが強くて残暑がしんどいですね
時折国立民族学博物館(みんぱく)を訪ねるが、お気に入りの展示品がある。
入って一番最初、オセアニアエリアにある「人肉食用フォーク」。

死体は穢れているため、直接手を触れずに食べるために作られたそうなのですが、見るたびに「そこまでして人肉食うなよ」とツッコんでいた。(戦士の通過儀礼という面や倒した相手の力を取り込むという意味があったそう)

ところが、最近TVで式包丁(包丁式)というものを知った。もともと宮中で行われていたものが武家にも広がった習慣で、包丁とまな箸という道具を使い、直接手を触れずに魚(主に鯉)を捌く儀式だそうで、魚を死骸から食材に変える意味合いがあるそうだ。

食材の確保、調理、消費がほぼ分業して行われる現代では死骸と食材を結びつける感覚は正直あまりないが、「殺して食べる」ことが当たり前だった頃には、それを分かつのに儀式が必要だったのかもしれない。

他の地域にも似た儀式はあるのだろうか。

(包丁式、カッコイイので見てみて下さい)

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