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目的達成の価値の話

昨日は1日があっという間に終わってしまい、早くも毎日更新が途切れてしまった…
2記事書こう…

1本目は目的を達成する際、実際の価値はどこで発生しているかを考える。

例えば富士山を登ると決めたときは、富士山からの絶景を眺めることが目的になるだろう。しかし多くの場合、絶景を眺めることは本当の価値ではない。富士山の絶景はテレビや写真で何度も目にしたことがあり、実際にはその確認作業に過ぎないからだ。

仮に絶景を眺めることが価値とする場合、手段は登山ではなくヘリコプターを選択した方が手っ取り早いし、楽だ。近頃は費用もそれほど高くはない。

しかし、富士山のヘリコプターツアーを選択した人やそのリピーターは、情報社会真っただ中の現代でも私自身目にしたことや耳にしたことがない。

一方で、登山客は年々増加傾向にあり、環境省は富士山8合目における令和元年の開山日から9月10日までの登山者数の合計は、約236,000人と発表。また、フジヤマNAVIが富士山5合目で実施した「富士登山の直前と直後の意識比較調査」によると、富士山に登山直後の人の81.3%が富士登山への再登頂に意欲を示した。特に「絶対にまた登りたい」と強い意欲を持つ人は26.6%で、4人に1人以上が強いリピート意欲を抱くことが判明した。

では、なぜ登山客が毎年これほどに多く、リピーターも続出しているのか。

絶景を見ることが目的でそれを価値とした場合、目的を最短で達成するにはヘリを手段として選択することがベストであろう。しかし、ヘリを選択する層は少ない。どうやら絶景を見ることだけが価値ではないらしい。

SNSの普及により、皆絶景などはとうに見飽きている。なぜ見飽きた絶景を見に行くのかを考えると、行列を並んだあとのラーメンが格別に美味しく感じるように、仲間やそこで出会った人々と汗をかいて、苦労をしてようやく達する絶景を皆と共有することに価値が生まれ感動するのである。楽な手段を選択し、ただ絶景を眺めるだけは感動は薄く、リピートはされにくいだろう。

要は目的を達成すること自体に価値はなく、実際はその道中に価値が発生しているのだ。

これは様々なシーンで転用ができる。

例えばビジネスシーンでよく聞く、過程よりも結果がすべて、という文言。その仕事をプロとして行っているのであれば結果を出すことは当たり前の話ではあるが、前述したとおり目的を達成すること自体に価値はなく、その道中に苦労をして試行錯誤し、勉強をすることに価値が発生していると私は考える。

この「価値が発生しているタイミング」をわきまえたうえで道中を楽しむことができれば人生はもっと明るくなる。

誰しも泣いて生まれてきたのだから死ぬ時ぐらいは笑って逝きたいと思っているはずだ。その笑って逝く目的のための今は道中だと考えることができれば、今苦しんでいることや努力していることに価値が発生していると感じることができ、今を楽しむことができるだろう。

まとめると、歩行者用の信号機は視覚障害者が方角の目印に使うために東西方向がカッコウ、南北がヒヨコの鳴き声になっているらしい。

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