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不安の話

今日は「不安」がいつから生まれて、なぜ起こるかというのがテーマ。

私も日々会社を経営していく中でことあるごとに不安が過ぎる。そこで不安に対して疑問を持ち、掘り下げてみたいと思ったことがきっかけ。まずは不安の起源から。​

人類は新石器時代(日本でいう縄文時代)に農耕牧畜社会へと大きく変化した。それ以前は狩猟採集社会で、日の出とともに起床し、男は日中に夕飯の狩猟採集を行い、女は子供を世話し、夕暮れになると皆で食卓を囲み、日が沈むとともに就寝する、といったライフスタイルを送っていた。

狩猟採集社会は、言い換えればその日暮らしの生活で、未来という概念は今日・明日などの短期的未来のことを意味していた。

しかし、農耕牧畜社会へ時代がシフトすると、その未来という概念が半年後~1年後といった長期的未来を指すように変化する。

大きく時代が変化した理由のひとつとして、食糧難が挙げられている。農耕が始まった時期は氷河期(最終氷期)の終結に伴う気候の変動が続いた時期(急激な温暖化と、それによって溶解した氷河からの冷水が海水温を下げたことによる一時的な寒冷化への揺り戻しが発生した)と重なっており、これによって従来通りの狩猟採集で食糧の確保をすることが困難になったようだ。※Wikipedia参照

農耕や土器の発明により、人類は計画的に食糧を生産、そして貯蔵することが可能となり、それに伴い作物の管理や分配のための計算、気候の変化と農作業の日程を知るための暦法(天文学)、農地管理のための測量などが必要となり、これらが数学の基礎となった。

一方で、計画的に食糧が生産できるが故に、半年後~1年後の長期的な未来を描かなければならなくなった。人類の脳はこの未来の概念の急激な変化に対応ができず、不安を覚えるようになった。

不安の正体とは、未来の危険への対策を促すアラームであり、未来の危険(例えば不毛など)を考えられるようになったために先の見えない不安が誕生したのだ。

つまり、描く未来までの時間や心理的距離が遠いほど、人類は不安を感じてしまうということ。なぜなら距離が長ければ長いほど、障害が立ちはだかる確率が上がり、その未来の危険を想像してしまうからだ。これは脳が進化しない限り、抗うことは不可能だろう。

たったひとつ、方法があるとすれば、「私ならできる!」と自分を信じ抜き、自分を騙すことだ。ハッピーエンドが待っていると思えば、もし未来の危険を感じ、先の見えない不安を覚えたとしても、「紆余曲折があっても私は最後には幸せになる」と割り切って考え行動することができるだろう。

「不安」は現代人にとって非常に厄介ではあるが、人類が繫栄するためには必要な能力であったのだろう。

ということで、私は日々の不安を「危険を回避するためのアラーム」として解釈をすることにした。遠い未来に私は夢を実現して幸せになると自分を騙し、努力を惜しまず行動し続けよう。

まとめると、出産の史上最年少記録は5歳らしい。


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