藝大卒デザイナーが思う、アートとUIデザインの3つの違い
初めまして、株式会社リチカでUIデザイナーをしている古賀です。
昨年東京芸術大学の油画科を卒業し、新卒でリチカにジョインしました。
今回は🎄リチカアドベントカレンダー14日目🎄として、リチカのプロダクトメンバーのテーマ「プロダクト開発で実践していることや、大事にしていること」をお話しできればと思います!
はじめに
大学ではめちゃめちゃ美術をやっていたのに、なぜUIデザイナーになったのか…ものすごく簡単にいうと、就活をして色々な業界を見る中で「人の体験を画面の中で作って触ってもらいたい」という思いが出てきたからです。
これまでやってきたことと違うことが多いですが、現在はチームで動いて実際にお客様に使ってもらえるプロダクトを作っていることに、やりがいや楽しさを感じています。
そんな中でも、今回はリチカのUIデザイナーになって気づいた「アートとUIデザインの3つの違い」をお話できればと思います。今回の内容はあくまで個人的な考えですが、何かの気づきや参考になれば嬉しいです!
こんな疑問をお持ちの方に読んでいただけると嬉しいです。
・ 目的の違い
まずはじめに紹介したいのが、目的の違いです。
アートには問題提起だったり治療だったり祈りだったり、様々な目的があります。
現代アートだと問題提起のようなものが話題になることが多いですが「アウトサイダーアート」と呼ばれる、アカデミックな芸術教育を受けていない方が作るアートもあります。水玉模様の作品で有名な草間彌生さんは、ご自身の治療のためにたくさんの作品を制作されています。
一方UIデザインでは、ユーザーが迷わずストレスなく操作が行えることが大事です。
リチカのメインプロダクトでは毎月リリースがあり、新機能の追加や改善を行なっています。
プロダクトの改善がメインなので「使いやすさ」や「わかりやすさ」に加え、これまでのお客様が混乱しないようなUIや画面遷移が大事になります。
UIデザインは、ユーザーの「操作」そのものを作っているものだと思います。
色々な方法で「操作」を作ることができますが、右上にあったボタンが左下になったり、これまでの手順とは全く違うやり方になったり…やり方によっては、これまで使っていたユーザーが混乱するUIにもなってしまいます。
だからこそ「なんのために、誰に向けたものなのか?」という目的が重要だと考えています。
・再現性の違い
次にご紹介したいのは、再現性の違いです。
アートだと制作中、その時にしかできない力技で押し通せちゃう部分があります。むしろ1つしかない、再現性がないことが魅力でもあります。
しかし実装や運用を含むUIデザインでその場の力技を使うと、後から大変なことになることがあります。
基本的に一つのデザインを別の画面でも利用するので、例えばアイコン一つを作る場合でも、ルールのない状態で作ってしまうと「同じサイズなのにアイコンの大きさや線の太さが違う!」という悲しいことになったり…。
継続して利用できるデザインが大事になるので、UIチームではFigmaでデザインルールを作成してデザインに利用しています。
・ 期間の違い
最後に、期間の違いです。
アートは制作したものを会場で展示することがあります。
基本的に展示期間などが終われば、その作品に手を加えることは少ないと思います。
UIデザインの場合は一度リリースしたら終わりではなく、さらに使いやすくなるよう同じ画面をアップデートしていきます。
目的の違いでも触れましたが、これまでに使っていたユーザーが違和感なく使えるように、使いやすさと操作感を両立させた上で改善する必要があります。
「制限がある中でUIをアップデートする」というのはいろいろと考慮しなければいけないことがあり、難しい反面うまく作成できた時の達成感や作る楽しさが大きいです。
まとめ
以上、美大出身者が思うUIデザインとアートの違い3つをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
リチカに入ってから、実際にプロダクトのデザインに携わる中での新たな気づきや学びが本当にたくさんあります。
うまくいかなくて悔しいことも多いですが、すごくて素敵なみなさんに囲まれて「もっと成長するぞ!」と思う日々です。とても素敵な会社であるリチカをさらに良くするため、これからも色々なことに挑戦していきたいと思います!
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