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#どう変わる正社員 について想う事

はじめに

正社員は今後どのようになっていくのか、というお題が日経COMEMOさんから出ているとのことなので、最近感じていることを少し書かせていただこうかと。

人の投稿には「続編希望」とか書いておいて、自分の考えは述べないというのもいかがなものかと思いますし。

正社員雇用における外部環境

さて、正社員そのもの、という事については、上記の高橋さんの述べられていることは大筋でその通りだと思います。
一方で、外部環境として考えなければならないのは「企業側が正規雇用を継続し難くなっている」という点です。

こちらは一時期ニュースになりましたよね(と言いますか、上記があったからこそお題として出されたのだと思いますが)。
最近でも、新卒採用を見送る企業が出てきたり、かと思えば見送られた新卒学生を優先的に雇用する、といった動きも出てきています。

経営者から見た正社員の意味合い

経営者サイドから見ると、正社員は多少(あくまで多少)の無理は言える相手であると同時に、正規雇用を行う、というのは事業縮小や転換を行う際のリスクにもなっています。

労働法はその成り立ちから、かなり労働者側の立場に寄った条項となっていますので、経営者から見るとかなり厳しいことが書かれています。
(余談ですが、私は一時期、社会人学生として哲学科で労働法についても学んでいました…というと、かなり煙たがられますが)
具体的には、正当に解雇するときの要件だったり。詳しくは厚生労働省の下記資料を、経営者から見た場合を想定して参照してみてください。

昨今の起業の盛り上がりや副業への流れにおいて、正規雇用ではなくパートナーとして事業を推進するという話が、身の回りでも増えてきています。
これは、まだ体力がないベンチャーが正規雇用を行う事の難しさの証左ではないかとも思います。

正社員と副業の関係

私は、正社員と副業というのは相反する概念ではないと捉えています。
以下は、以前副業の位置づけについて私なりに図解したものです。

こちらでも書きましたが、会社自体の形が変わっていく中で、副業も経験している正社員がその会社を支える、という姿になっていくのではないかと考えています。

なので、正社員も、大きく分けると「変わらずにいる人」と「変わりながらも組織自体の成長をも考える人」という2つに分かれ、後者こそがいわば「ネオ正社員」として、これから必要な人材になっていくのではないかと思います。
会社そのものと自己成長を同一化出来る人、とでも言いましょうか。

そういった人材(ネオ正社員)が多くいる会社は、激動の時代でも成長していくでしょうし、そうではない会社は、結局のところ現状の経営陣が引っ張っていくしかなくなる、と予想します。
まぁ、このような考え方は今さら私が言うまでもなく語られていることなので、特段新しい話ではないのですが。

さらにこの考え方を進めると、「個人として組織に所属するとは何か」という事にも思いが至ります。
数多ある企業の中から、己の理念と共通する企業と雇用契約を結び、リソースを提供する、ということではありますが、共通しない部分については、他の組織を活用(所属)しながらも自らが描く姿に社会が向かうよう働きかける、他に無ければ自分で創る、というのが、自立・自律した個人としての生き方ではないでしょうか。
少なくとも私は、そうありたいと考えています。

終わりに

そう考えると、「そもそも正社員って何だ?」という疑問も沸いてきたりもします。
色々書いた挙句、一周まわって疑問に疑問を返すようなことになりましたが、どなたか私の疑問に答えていただければ幸いです(笑)
ちなみに、労働法的には「正社員」という正式な定義はなく、通例的に使われているだけなので、言ってみれば時代の要請あるいは変遷によって変わっていくものだからこそ、このようなお題が出たのだとは思います。

正社員なんて変わらない、と言ってしまうのも一つの答えではありますが、時代の中でどういった姿であるべきか、と考えながら体現していくのも、ひとつ面白いのかな、とは思っています。

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