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出来たらイイナを形にする Ⅰ

今回の内容については過去の業務の振り返りと、もし実践叶うものならやってみたい私の小言リストだと思って欲しい。

【Dgsで実践した地域勉強会】

ドラッグストアなのによく地域へ出向いて勉強会なんてやったよなって私自身も当時を振り返って思う。(時間も人も足りていない業界だから)あれは貴重な体験だった。

もう7年以上前のことであるが、介護施設のスタッフさんからデイサービスのお爺ちゃんとお婆ちゃん向けに勉強会をやって欲しいという依頼がきた。

場所は地域の小さいコミュニティセンター。
聴講者20名弱:70~80代くらい…理解力◯ 会話◯

地区で任務が割り振られた薬剤師は5人。
私もその5人に含まれ、フォロー役で入った。

テーマ2部制で与えられた時間は各々30分。季節はちょうど梅雨から夏にかけての時期だったから、1つ目は水虫の薬と予防についてで決まっていたが、もう片方のテーマが決まっていなかった。

別に薬じゃなくても良いんじゃないかなと思った私はこれから夏だし、とOS-1と脱水のテーマを提案した。これが案外ウケがよく上司から「これ良いんじゃない?」と言われ2つ目のテーマとしてサラっと決まったのである。
ここから同期と提供する中身を考えることになった。

・メーカーから資料を取り寄せてまず自身が商品について詳しく知る
・状況、状態で判断して商品を使えるよう知識の提供
・聴講者側から見て分かるようなデータをまとめる
・商品の正しい使い方が伝わるように文字と絵を組み合わせてスライドまとめ
・注意点、リスク喚起などの要点まとめ
・実物を用意して飲んでもらう(OS-1なので要確認既往症)
・どういった質問がくるのか予想をして回答を得ておく(商品への使い方の疑問、イレギュラー対応など)

7年前なので何やったか思い出しながら箇条書きしたけれど、こんなものか。
上司にスライドの添削喰らいながら同期と2人でスライドやって当日の発表は半々でやったけれど好評だった。会社の成果報告会でも発表することが出来てとても良い経験になったかと。

ちなみにこの資料は使い回して翌年、後輩が地域の勉強会で発表することになった。内容は勿論ブラッシュアップしたけれど。自分達の経験だけでなくキチンと伝わっていれば地域に貢献出来たイベントだったのではないかと振り返ってみて思う。

【もし今後、薬局発信の勉強会をやるなら】

ええ、どんなネタが思い付くのかな…と考えて思い付いたものをここにリストアップしていこうかと、私なりに。

これを地域の方達へ薬局として発信したら喜ばれる&助かるんじゃないかな…という内容で想定して。

薬剤師だけでなくて、管理栄養士、他の企業ともコラボして関わっていけたら強いと思う。

・女性のヘルスケア

・子宮頸癌予防HPVワクチン、乳癌予防(早期検査の啓発)
・不妊治療
・妊活の体づくり(管理栄養士必須)
・避妊と生理について
・骨粗鬆症の予防(企業コラボも考えて後述)
・SRHR
・経口避妊薬(現実に出来なくても、このケースはどうしたら良いかを提案出来るようにする)

ただSRHRについては私は法人に入っているからこそ思うことがあって、これは地方と都心で温度差があるのではないかと個人的に思っている。

勿論、広めなくてはならないことだと思うけれど、そこまで考えていなくて弊害になっていない地域があるのではないか。あとSRHRを広めるなら女性方面だけでなく男性方面も色んな観点で煮詰めなくてはならない。

キチンと理屈と内容を詰めた上での発信が必要だと思っている。デリケートな内容だからこそ。

・OTC

・登録販売者さんってどんなお仕事?
・一般医薬品・要指導1類2類3類の薬の区分とは
・こんな時、どうすれば良い?休日のお薬トラブル
・季節で起きやすい疾患トラブルの対処方法
・もっと便利に役立てたいDgsアイテム
・薬剤師がいないと買えないお薬とは
・治療補助のサプリメントを上手く使うコツ

調剤併設ドラッグストアで働いていて、問い合わせが多いものをピックアップ。分野が幅広いので一旦思い付くものをあげたが、これだけでは済んでいないはず。
薬局発信の勉強会でこれらの知識を得ておけば、困ってドラッグストアに行ったときに要望をすぐ薬剤師や登録販売者にストレートに伝えられるし、伝えられた側はそんなにお客さまの発言の解釈に困らない(というふうにしたい)だろうと。

そもそも一般医薬品の区分が気になって問い合わせしてくるお客さまや、登録販売者さんの存在を知らずに薬剤師がいないならお薬の対応は出来ないだろうと諦めて帰ってしまうお客さまも中にはいる。

私達にとっては当たり前のことでも違う角度から見たら分からない人は沢山いるので、勉強会という場所を借りてこういった事を伝えられたらドラッグストアの利用の仕方も若干変わってくるのではないか。

目には見えない薬薬連携をして同じ職種を助けてあげる勉強会もまた有益なのではないかと思う。

・マニアック

・薬を服用していても酒が飲みたい人へのアドバイス
・酒と器と食事が生み出すペアリングは節酒を促す
・料理の見せ方による食事制限(対象:生活習慣病)
・節酒するための知識講座
・酪農事業との骨粗鬆症勉強会(管理栄養士必須)

座学で思い付くのこれくらい。多分、実際にやっていったらもっと思い付くと思うのだけれど、ぶっ飛んだアイデアってタイミングないと沸いてこないね。

・実験

・酒蔵直伝、甘酒を作って器で飲み比べてみよう
・チーズ、バターを実際に作ってみよう
・お酒の味の違いを器で感じてみよう(成人)
・オブラートってどうやって使うの?
・簡単に出来るカロリー制限のメニュー(管理栄養士必須)

地域の子供たちが集まってくれるなら、お酒からアルコール抽出とか、酒粕使ったお菓子とかやってみたいなぁ(妄想)夏休みの自由研究みたいに。

スタンダードに考えれば、飲み合わせや嗜好品への注意等、初回質問票で問うようなことを題材にして勉強会にしても良いと思うのだけれど、私は薬局の存在を楽しくしたい(願望)

まずは勉強会で学んでこの薬局から教えてもらって楽しかったし良かったなとか、あの薬局のスタッフさんにもっと頼っていいんだなとか、地域の一部にもっと溶け込めるような存在になりたいなと思う。

私もいつか、そんな場所に行けたらいいな…と思いつつネタだけあげておきます。

読んで頂きありがとうございました。

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