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#168 英語で知ったこと

時々思うのが、意外と「英語」で知ったことが多いなぁーということです。

英語の試験問題:内容が面白かった。

 まだ自分が高校生の頃、実力試験や模擬試験での英語問題文、中身が面白かったものが多かったと思います。40年近く経った今でも、いくつかは覚えています。「出身大学がわかる洋服の着こなし」や「古代マヤ文明の数字」などなど。

スクールカラー

 随分前にアメリカに5カ月滞在しただけですが、現地で生活してみてそれまで知っていたつもりでも改めてナルホドと思ったことの一つが、「出身大学がわかる着こなし」です。英語問題文に書いてあったように大学毎に、自分たちの学校の色(スクールカラー)あるいはその組み合わせが決まっています。アメフトなどの対抗戦で、その違いがはっきり分かります。ネクタイ、帽子、ジャケットなどなど、スクールカラーでスタジアムが溢れます。例えば、大統領選の後ろに座っている支援者のネクタイの色を見ると、○○大の出身者がたくさん支援支援しているんだろうなぁー と想像できます。必ずしもその色のネクタイを締めているからといって、その大学出身者とは限りませんが、、、。例えば、「緋色と灰色」Scarlet & Grayのストライプのネクタイを締めていれば、、、 それは、何処出身?  その答えは、  https://ohiostatebuckeyes.com/scarletandgraypass/

「OH」?

 滞在していたオハイオ州立大学(OSU)の売店(BookStore)で購入した鞄を持ちニューヨークを歩いていたら、すれ違ったカレッジスポーツのファンから、「OH」といきなり言われました。すかさず「IO」とこちらも返しました。OSUでは、四人が並んで両手を上げたり・丸を作ったりして”人文字”のOHIOを撮影したり、あるいは顔を合わせると一人が「OH」と言い、言われた側が残りの半分「IO」と言うのを楽しんでいる伝統がありました。(「山」と「川」の”合言葉”みたいなものです。笑)

”加工前”を知るには

 思い起こせば英語でいろいろ知りました。もし日本語だけで世界を見ていたら、翻訳された時の「ニュアンス」の違いが受け止められません。一番顕著なのは、英語の歌詞や映画のタイトル・吹き替え・字幕などです。文字数や音の長さの制約があるので、「ほぼ別物」と思える時があります。時々、日本語の方が上手いというときもありますが、それもやはりオリジナルでの作者の意思を超えているのですが、、。

 知り合いの哲学を専門にしていた先生は、ソクラテスやアリストテレスを研究するためにギリシア語まず勉強したと仰っていました。「英語で読んでも、オリジナルが分からない。」とは、なるほどそういうものかと感動した記憶があります。

 そもそも、日本語に翻訳をするかしないかの取捨選択を通過したもの以外は、英語ができないと見聞きすることもできません英語のおかげで世界とのつながりが少し広くなり、眺める”レンズ”も少しくっきりしました。

この三月で『NHK 実践ビジネス英語』が放送終了

 通算33年!「実践ビジネス英語」講師の杉田敏先生の番組がこの3月で終了とのことです。今まで「日本語で聞いても面白い話題」が気に入って、時々(?)聴いていました。テキストは購入せず、好きな時に聞き流す(逃す?)感じでした(笑)。少し前からはインターネットでラジオ番組を好きな時に聴けるようになってから、少しづつ・繰り返し聴くことができて良かったのに、、、とても残念です。

 杉田さんの経歴を拝見すると、

1971年 - オハイオ州立大学ジャーナリズム修士号。その後『シンシナティー・ポスト』経済部記者をへて1973年からアメリカのPR会社「バーソン・マーステラ」ニューヨーク本社に入社。 (Wikipediaから引用)

とあります。OSUのジャーナリズム学科は、卒業生でピューリッツァー賞を9名が受賞しているそうで、確かコロンバスキャンパスにある学科建物一階にもそれが滞在時はアピールされていました。これを知ったとき、杉田さんとオハイオで繋がった気分で嬉しかったのを覚えています。私は工学部の先生のお世話になっていたので分野は違いますし、時代も30年以上違うのですが、「同じ」場所と言うだけで嬉しかったです。

 杉田さんのラジオ番組では、いろいろ知って面白かったです。今のアメリカでの流行や社会問題、ビジネスや科学技術、などなど。一番面白かったのは、一般市民向け図書館に3Dプリンタが置かれていてそれを住民に開放していること、住民は学ぶ権利があると考えること、日本とは大いに違うなぁーと思いました。(全てのアメリカの図書館でないと思いますが、、。)

 英語を知っていて、大分得をしたなと思います。専門分野の論文を読んだり書いたりするのに必須であること以外にも、面白いこと、世界が広いこと、世界と繋がっている事、世界を見て日本を自分を知ったこと、いろいろありました。単語や文法を覚える”手間”と”辛抱”には努力が必要ですが、それでも「それ以上の有り難さ」があったと思います。(途中で放り投げるとそれが実感できないので、この’果実’はきっと全員には共感できないと思いますが、ある程度継続した人は皆同じことを思うのではないかと考えます。)

 杉田さんの放送が終わっても、「英語さん」とのお付き合いは、ボチボチと続くと思います。最近は、「イタリア語さん」に挑戦中ですが、、、。Piano Piano

(写真:米国ボストン市シーフードレストラン”Legal Seafood”で食べたロブスター。美味しかったぁ〜。パソコンのデスクトップ写真にしているお気に入り写真。)