#123 秋の気配 スピーカー スイッチオン

まだまだ暑い日が続きますが、昨日の夜、突然「秋の気配」の大合奏を聞きました。猛暑が続いたカラカラ晴天から一転、一昨日は終日しっかりと雨が大地を潤しました。”満(まん)を持(じ)して”秋の昆虫たちが活動を開始し、コオロギの”大楽団”が賑(にぎ)やかな音を響かせていました。自宅までは途中、草むらや用水路があり、秋の音色をしばらく聴き続けながら歩いて帰りました。

 毎年夏の終わりに聞いていたはずのコオロギの音色、今年はいつにもましてよく響いています。先日の人間ドックで私の聴力は、高音域が少し低下していました。日常生活に支障があるほど聞こえないわけではないので、気にしていませんが。唯一気になるのは、マイコンを使った実験で高音を学生さんが鳴らしているときに、「鳴っていないよね。」とこちらが言うと、周りのみんなが「先生聴こえないんですか?」と優しく言ってくれる時ぐらいです(笑、モスキート音が聞こえない老人の仲間入りです)。優しく言われても、その言葉は心に刺さります。(あぁー、これが老化か。受け入れよう。ムシャムシャ。)そんな私の耳でさえ、昨晩のコオロギ楽団の音色は、よく響いていました。もし高音がもっと聴こえれば、ウルサイ”五月蝿い” (いや ”8月コオロギい” ?)よく聞こえたんでしょうね。

 今日の昼間も、やはりまだまだ夏の猛暑で暑さがたまりません。そんな夏の終わりでも夕方から夜にかけての黄昏(たそがれ)時に、ふと秋の気配を感じる頃になりました。

 夏至を過ぎてからは夕方は毎日少しずつ早くなり、近頃は日の入りが”目に見えて” 早くなったなと感じます。先日のまとまった雨が降るまでは、日照時間は”秋モード”でも、大地の湿度がまだまだ秋ではなかったようです。雨の潤いで地中の昆虫たちも、”秋支度”ができたようです。

 海外の学校は9月入学式が多いと思うのですが、個人的には、こんな熱い日差しの中で”引っ越し”や、いろいろな準備をする気にはなれないので、やはり4月入学式がスキです。(桜の下の写真撮影が、一番スキです。)

 ”秋の気配” スピーカーのスイッチはオンになりました。
 そろそろ、われわれ人間も、夏モードから秋モードへ、
 今日以降、移行してイコウと思うこの頃です。

 、、、、  お後がよろしいようで。