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#56 四十八茶 百鼠 ?

”銀鼠”(ぎんねず)って言葉聞いたことありますか?日本の江戸時代に庶民が、ゼイタクをオカミから禁止され”白と黒”の中に”粋”(いき)を見せようと色々と”ガンバッタ”名残の言葉です。日本の伝統色については、色々なサイトに紹介されています。(例えば、サイト”伝統色のいろは)。江戸中期に庶民が豊かになり「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねず)」と呼ばれる、原色ではないシブい色の中に”粋”を見せた時代、茶色だけで48色(実際にそれだけあったというより、たくさんの意味)、灰色では100色(これまた超沢山)の色をこしらえました。(スゴイぞ庶民文化!)

 ところで”ねずみ色”って、どんな色かわかっていますか?「灰色?」ちがいますよ、「ネズミの色」ですよ。多分、今時の若い人?は、本物のネズミを自分の目で見たことがないのでは?かくいう自分も、子供の頃に自宅の”ネズミ取りカゴ”に生捕りになったネズミを数回見たことがあるだけで、あとは天井裏を走るネズミの足を音を聞いたりしたぐらいですが。「えっ、鼠色と灰色は違うの?!」と驚かれたようですが、実は同じ色です。(たぶん)。”灰色”というと、”燃えて灰になる”ようで縁起が悪くて嫌われて、鼠色と別の言葉に変えられたという説があるようです。植物でも、「人間は考える葦(あし)である」とパスカルがたとえに使った水辺の植物”あし”も響きが”悪し”(あし)と思われ、”良し”(よし)と言い換えられたという話を昔、全校集会で先生から聞いた記憶があります。

 ちなみに、48という数字は12進法の12の4倍で、2、3、4、6、8、12、16、24とたくさんの数で割り切れるスゴイ数です。三重県の名張には”赤目四十八滝”という景勝地がありますが、多分48個の大きな滝はないと思います。”赤目のタクサンの滝”という意味だと思います。12新法は、時・分・秒などでも使われている身近な数です。日本の単位系は”意外”と10新法を使っていて、10升(一升瓶が10本)が1斗(一斗缶一つ)です。一方、英語系は12新法を単位では用いていて12インチが1フィート、ちなみに3フィートが1ヤード。アメリカンフットボールで、4回の攻撃権の間に10ヤード獲得(ゲイン)しないと相手に攻撃権が渡ってしまいますが、36インチということになります。1インチは、約2.54センチメートルです。

 推古天皇の頃?中国から水墨画が伝わり、「墨に五彩あり」という言葉があるそうです。黒だけで5とうりの表現があるとも取れますが、見る側の心の具合で墨が多くの見え方があるという意味もあるようです。さて、四十八茶百鼠✖️受けての心の状態数=とても沢山(いろいろ)、、、、お後がよろしいようで。