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2020年上半期ベスト

気がつけば2020年も半年が過ぎようとしています。この半年間、新型コロナ感染拡大の影響で働き方が今までと大きく変わることになりました。

また、個人的には4月に家族(娘)が増えたことに加えて新型コロナによる働き方の変革が生まれたことも相まって、生活様式や価値観に大きな変化がもたらされた半年だったな、というのが率直な感想です。

そしてこの半年間はこれまで以上に音楽を聞く時間が増えたという実感もあります。3月頭から開始された在宅勤務では電話やWEB会議以外の時間は基本的に音楽をかけながら仕事をしていましたし、里帰りから妻と娘が帰ってきた後はこれまでのテレビを流しっぱなしにするスタイルをやめた代わりに音楽を流している時間が増えたためです。

音楽シーンに目を向けると、コロナの影響でそもそもスタジオに集まれないためリリースが先延ばしになった作品が少なくないという話や、コロナ期を経て影響を受けた素晴らしい作品のリリースが集中するのが20年下半期だという話を耳にします。

もちろんそれらの作品に出会えることが今から楽しみで仕方がないのですが、20年上半期リリースの作品たちとも素晴らしい出会いが沢山ありました。そこでこの半年間、僕が特にハマっていた10枚(+1曲)をまとめておきます(特に順位はなし)。20年上半期を賑わせた有名作からネットで偶然出会った周りに勧めたい作品まで全10枚、ジャケット写真をクリックするとspotifyに飛ぶようにしてあります。まだ聞いていない作品あればぜひ聞いてみてください。

Age Factory「EVERYNIGHT」

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Asami Tono「Night」

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宅録系SSWの遠野朝海さんのアルバム。自作曲だけでなく様々なトラックメーカーやミュージシャンとコラボレーションした楽曲が収録されています。お気に入りはShushi Matsuuraさんとの共作「Can you hear」。不規則なビートにピアノと彼女の透き通った声がだんだんと重なり合って迎えるカタルシスがとても素晴らしいです。

GEZAN「狂」

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Moment Joon「Passport & Garcon」

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正直もっと話題になってもいいと思う20年代を代表する傑作。韓国人であり日本で暮らす移民ラッパーとしての彼の目から見える日本の光と影がそのまま切り取られた作品。上半期後半、世界がBlack Lives Matter問題に直面する数ヶ月前にこの作品がリリースされていたのは偶然ではないように思えてなりません。

Owen「The Avalanche」

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Phoebe Bridgers「Punisher」

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Preservation「Eastern Medicine, Western Illness」

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アメリカ人のDJ Preservationが香港ローカルのレコードショップを巡って見つけたアナログレコードをサンプリングしてビートを作り、様々なラッパーの客演で完成されたアルバム。80年代〜90年代のハリウッド映画に登場するような、華やかだけどどこか虚栄色がある香港を感じさせるトラックばかりで引き込まれます。

RUN THE JEWELS「RTJ4」

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The 1975「Notes On A Conditional Form」

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リーガルリリー「bedtime story」

リーガルリリー

(+1曲)crystal-z「Sai no kawara」

前情報なく聴いて、久々に言いようもない感情と鳥肌に見舞われた名曲。まだ聴いてない人のためにも多くを語るべきじゃない曲なので詳細は省きますがトラックとリリック、そして楽曲構造の素晴らしさ、Lofi HIP HOPオマージュのテイストに何回見ても発見があるイースターエッグ(本人談)を散りばめたMV、なにげにリリックで引用されている「I Used To Love H.E.R」が持つ意味など言い始めたらキリがないギミックがほどこされまくった超名曲です。背景にある事件のいく先も含めて、この曲まだまだ今年を席巻すると思う・・・。

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