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1ヶ月リモートワークを行なってみて

新型コロナ感染拡大に伴って3月2日からリモートワーク(在宅勤務)に切り替わって約1ヶ月が経ちました。実際のところ週1回はオフィスに出社していたのですが1ヶ月間をリモートワークという形で過ごしたこともあり個人的に感じたこと、気が付いたことを簡単にまとめてみました。

1.簡単なプロフィール(仕事的な)

僕のキャリアを簡単に紹介すると、社会人13年目にあたり新卒から6年間はHR部門(主に新卒採用&若年層研修構築・運営)の業務に従事、その後に今の部署に異動。ちなみにHR6年の間に転職を経験しています。

現在の仕事についてはあまり細々したことを書けないのですが、某商社の物流部門におり主に国内の食品メーカーを相手に原料輸送のサポートを行うという、なんとも説明しがたい仕事を行う部門で営業を担当しています。

2020年で現部署に移動して8年目を迎えるのですが、①食品メーカーの工場は地方に多いこと ②主な担当地域が中部~関西&九州であること、から日帰り・宿泊を含めて月の半分~7割くらいは出張し、残りがオフィスで会議に出たり資料作ったりという働き方をしている感じです(Twitterフォロワーの方は『こいつ、大体地方にいるな』と思って下さっているのではないかと)。

ここからリモートワークによって感じたこと、気が付いたことを箇条書き的にまとめてみます。

2.働き方のイノベーションは外発的要因によって起こる

もともと1年半前くらいからプロジェクトチームを組んでリモートワークの実証実験を行ない半年前には検証結果報告まで終わっていた弊社。ただそれ以降リモートワークが全社的な制度として整備・運用されることはなく、なんとなく『あれどうなったんだろう?』的な状態のままになっていました。

育休からの復職率が非常に高かったり、スーパーフレックス制度の導入や帰宅しやすい職場体制の整備、全社的に高い有給取得率等、古い会社の割には比較的働き方に対して柔軟な姿勢を見せる会社だなぁという印象が僕の会社に対するこれまでの印象でした。

一方で”オフィスに出社せずに自宅で働く”という概念だけは経営層含めて上層部になればなるほど浸透しづらいという話を耳にすることが多かったので、リモートワーク導入はまだまだ先の話だな(むしろないかも)と正直思っていたのも事実。

ただ、新型コロナ感染拡大の兆しが見え始めた2月下旬に全社出張禁止令が発令されてオフィス業務中心に切り替わり、翌週には協力会社社員で感染者が出てしまったことが最後の後押しとなって急遽3月からリモートワークが開始されることに。

切替え案内が出てから開始まで事実上1日半しか期間がなかったため、上手く移行できるのか不安な中でなだれ込むようにスタートしたリモートワークですが、1カ月やってみて思うのは『なんだかんだでやってしまえば出来ちゃうもんだな』というのが正直な感想です。

もちろん僕のメイン業務は営業なので客先訪問が出来ないという部分は極めてクリティカルなのですが、これまでオフィスワークでやっていたことに限定すれば往復2時間かかっていた通勤時間なくなったことでその時間を趣味や家族に使えるし(※1)、電話や会議も必要最低限のみになるため集中して業務ができ効率性が上がるので今のところリモートワークとの相性は良いみたいです。ちなみにうちの部メンバーも概ね同じ感想を持っている様子。
(※1)今回は特に臨月の妻が自宅にいる状況なので家で仕事を行える状況は色々な意味で非常に助かっています。
(※2)体感的には同じ業務量ならオフィスワークよりも1~2時間早く終わるイメージです。

で、ドタバタの状態で始まったリモートワークがなぜこんなにもうまく回っているのかと考えてみると自宅で働きやすくするためのネットインフラ整備について会社側の対応が異様に早かったことが大きいのだと思います。

web界隈のサービスについてどんなに普及率が高いもの(例えばクラウドストレージやビジネスチャット等)であっても『セキュリティーが・・・』とか『効果検証が・・・』とか言ってなかなか重い腰を上げてくれないITチームが今回に限って言えばかなり柔軟に対応・導入を進めてくれました。

特に、自宅wifiへの会社PC接続許可、IT企業を中心に急激にシェアを伸ばしてる某web会議システムと様々な企業で採用されている某ビジネスチャットの導入の3点がリモートワーク開始直後すぐに行われたことが大きかったです(逆に言うとこれまでどれも許可されてなかったんですけどね・・・)。

結果的にここまでの1カ月を通してこれらの有用性は全社的に認識されるようになり、新型コロナの状況が落ち着いた後もこれらの使用を前提にしたリモートワーク制度を本格導入しようという話になっているのが現状です。

これまでであれば外堀を固めて申請を上げてもIT部門からの許可がなかなか下りることがなかったこれらのサービス全てがすぐに導入されたのは、新型コロナ拡大防止という非常対応のためのリモートワークだったからこそというのが悲しい事実。結局のところ現時点ではどんなに働き方改革が声高に叫ばれても働き方の大胆なイノベーションは自発的に行われるものではなく、アンコントローラブルな外発的要因によってでしか起きえないのかということが寂しいです。

しかしながらリモートワークを1か月間行うことで”自宅で効率的に働いて趣味や家族といったプライベートの自分に時間を投資する”という考え方の重要性が全体的に根付きつつあることも実感しているので、きっかけは何であれ新しい働き方の考え導入に向けたハードルが今後も下がり続けてくれればなと願っています。

3.1カ月を通して感じるポジティブなリモートワークのために重要なこと

最後に1カ月リモートワークをやってみて僕が今感じている”より楽しいリモートワーク継続のための気付き”をメモ代わりに書いておきます。ポイントは"気持ちの切り替え"でしょうか。既にリモートワークマスターになっている人や自分なりのリモートワークを確立している人は読み飛ばしちゃってください(笑)

①オフィスワーク時と同じ時間に起床する
⇒リモートワークだからといってダラダラ寝ていると全体的に散漫な業務を行うことになり効率が上がりませんでした。

②業務前に軽く運動をする
⇒リモートワークを初めて一週間で感じたことが体が鈍って仕方がないということ。同時に通勤のために歩いたり満員電車で立ちっぱなしだったのってそれなりに体に負荷がかかってよかったのだな、という気づきでした。最近は浮いた通勤時間を使って軽くウォーキングやジョギングをしてから業務を開始しています。やっぱり集中力が上がりますよね。

③開始前には必ず着替える
⇒起きたままの格好でやるといまいち気持ちが切り替わらずダラダラ過ごしてしまうことがあったので必ず着替えてから業務を開始することにしました。

④ビジネスクローズをやめてみる
⇒ネット記事なんかを見てるとリモートワークとは言え上司とのweb会議もあるから最低限ビジネスカジュアルで!的な記事を見かけますがそれは速攻やめました(笑)。せっかく自宅で働くという違う働き方をしているわけなのでプライベートで過ごす格好で働くようにしています。一度web会議もその格好で出てみたら特に何の指摘も受けなかったどころかみんなも段々私服に替わっていったので今では気兼ねなく好きな格好で働いています。

⑤リラックスタイムを必ず設ける
⇒PC画面と電話に向き合い続ける時間を長く続けるとやはりつらいものがあります。なので基本的にはラジオ(大好きなReady Steady Georgeの最終回聴けそうで嬉しい)や音楽をかけながら仕事していますし、休憩がてらちょっと動画を見たり散歩をしたり、時には猫たちと軽い昼寝をとったりすることで集中力を持続させています。

⑥昼食を自分で作って食べる
⇒最初はおなかの大きい妻が台所で料理するのが大変そうだったので始めて見たのですが午前と午後の頭の切り替えになってちょうどいいことに気が付きました。毎日台所に立つことで冷蔵庫の残りも分かるようになり、リモートワーク終了後に妻と翌日何を食べたいか話しながらスーパーに行く時間も楽しくなります。

⑦誰かと話をして外の世界とつながる
⇒特に真面目な若手社員と話していて感じたことです。業務開始時にビジネスチャットで開始を報告し画面に向き合って仕事をして終了時間になればチャットで業務終了を報告する。若手で担当顧客も少ないので客からの電話も少なく相談事項も少ないため他メンバーと話す機会も少ない・・・・そんな状況を2週間続けていたらメンタル不調になりそうだとのことでした。
やはり誰かと話をして社会(外界)とつながっていることって非常に大切なことなんだなということを改めて感じます。
それゆえ最近は業務中であってもweb会議システムを使ってそういった若手と雑談をしたり、”リモートお茶”と称して個人PCとお茶を準備して友人たちとweb上で雑談しながら仕事をするという方式をとっています(だれかやりましょう!)。これによってだいぶ穏やかな気持ちで働くことができています。

以上がリモートワークを行ってみての気付きでした。もしオススメがあればぜひ教えてもらえれば嬉しいです!新型コロナの状況は落ち着く雰囲気はまだまだなくしばらくはリモートワークが続きそうな状況・・・。この期間をうまく使って今後のリモートワークでの働き方を考えていきたいと思います。

【2020年4月16日追記】

2020年4月7日に政府による緊急事態宣言が出されたことに伴い、勤務先のリモートワーク期間も5月6日まで延長されました(その時点で終わる可能性は限りなく低そうですが・・・・)。

我が家はデスクがないためダイニングテーブルで仕事をすることが多いのですが、テーブルの高さや硬いウッドチェアの影響もあり長時間PC作業をしていると(たとえ業務前に運動をしたとしても)身体的疲労が目立つようになってきました。

インターネット上でリモートワーク関連の記事が色々と出始めてることもあり、それらを参考にしつつ疲労を軽減してリモートワークの快適性を高めるグッズをちょこちょこ買い始めました。その中でもよかったものを追記していきます。よかったら参考にして下さい。

1.低反発円座クッション(ニトリ)

厚みが4㎝あり体重に合わせて形状が変わるため非常に座りやすく快適です。ドーナツ形で中央に穴が開いているので長時間座っていても疲れにくく腰への負担も少なくなりました。

ニトリのオンライン購入で送料・消費税込み¥2,100くらいになりますが腰やお尻の負担が格段に楽になったため買ってよかったです。

2.MOFTノートパソコンスタンド

我が家のダイニングテーブルは少し低めのためノートPCを使用する場合どうしても背筋が丸まって肩が狭まるため肩が凝りがちでした。

このスタンド、使用しないときは厚み3㎜程度の薄板になりPCの底に貼り付けておくことが出来ます。ちなみに重さは約90gなのでPCに貼り付けてもほぼ気になりません。

使用時にはPCをデスクに置いたままPCサイドをつまんで持ち上げるだけで二段階の高さに設定できます。おかげで背筋が伸びて姿勢もよくなり肩こりも改善されました。

ちなみに僕のPCはカメラがモニター下についているため、web会議時になんとかく上から見下したように映り込んでしまったり、ただでさえ丸いあごのラインがますます丸く見えてしまったりと良いことがなかったのですが、スタンドで高さが出たことで少しばかり顔がすっきり見えるという副次的効果も生まれました(笑)

amazonで¥2,980、かつprime対象商品なので会員の方は送料無料で購入可能です(ちなみに上のリンクはアフィリエイトとかはついてないので安心して購入して下さい 笑)。

※今後もリモートワークに役立つ商品見つけたら追記していきます!

基本的に全文無料で公開していますが面白かったと思って頂きましたらお願いします。書籍や音源購入、子供や猫たちのグッズ購入に使用させて頂きます。