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一日一句【菜根譚】

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📚中国明代の洪自誠によって書かれた古典「菜根譚」は、儒教や仏教の教えが込められた、人生の教科書のような書物です。🌱日本では多くの読者に愛され、実業家や政治家、著名人にも座右の銘と…
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#古典

一日一句【菜根譚】#93『高絕褊急,君子謹戒』バランスを保つことの重要性

高絕褊急,君子謹戒 訳文: 高山の処には往往にして草も生えず、溪谷が巡る処には草木が繁茂…

一日一句【菜根譚】#92 「不近悪事,不立善名」静かに自らを磨き続け、他者と和気を保…

「不近悪事,不立善名」 という句は、君子(高潔な人)は悪事に近づかず、善名を立てることも…

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一日一句【菜根譚】#91『奉我衣冠、我胡喜怒』その人の外見や地位だけで判断せず、そ…

「奉我衣冠、我胡喜怒」についての考察 「奉我衣冠、我胡喜怒」という言葉は、中国の古典『…

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一日一句【菜根譚】#90 『急流勇退, 独善其身』成功の頂点に達したら、潔く身を引こう

**「急流勇退、独善其身」**という言葉 は、中国の古典書に由来する有名な言葉です。現代社…

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一日一句【菜根譚】#89『順其自然、水落石出』物事を焦らずに自然の流れに任せる

「順其自然、水落石出」は中国の古い格言で、以下のような意味を持ちます。 順其自然 「順…

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一日一句【菜根譚】#86『韜光養晦 功成身退』才能はひけらかさず、栄光とともに勇退す…

はじめに 「韜光養晦」という言葉 は、中国の故事から生まれた言葉で、「自分の才能や力を…

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一日一句【菜根譚】#84 高潔な志と庶民への思いやり:格言「居高懷山林,處遠思廊廟」を読み解く

はじめに 「居高懷山林,處遠思廊廟」 は、現代社会においても多くの示唆を与えてくれる奥深い言葉です。この格言は、どんな状況にあっても、庶民の暮らしを大切にする心を持つべきということを説いています。 高潔な志を持つことの重要性 この格言は、二つの相反するフレーズが組み合わさることで、高潔な志と庶民への思いやりの両立を訴えています。 「居高懷山林」:高い地位にいても、山林の素朴さを忘れない 「處遠思廊廟」:山林に隠遁していても、民を治める大志を抱く たとえ高い地位

一日一句【菜根譚】#82 『一時の孤独と永遠の孤独』:観物外之物、思身后之身

意味 **「観物外之物、思身后之身」**とは、中国の古典『菜根譚』にある言葉です。現代語訳…

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一日一句【菜根譚】#80『家族と友人への接し方:冷静な判断と真摯な思いやり』

「從容處父母,勿以優游待朋友」 明代思想家、洪自誠の著書『菜根譚』に記された「從容處父…

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一日一句【菜根譚】#79『樹人終生計,交友要謹慎』人生100年時代、より重要になる「樹…

現代社会は、情報化社会、グローバル化、AI革命など、目まぐるしい変化が続いています。そんな…

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一日一句【菜根譚】#78『責人宜寬, 猶如春風解凍』春風に氷解く

「責人宜寬, 猶如春風解凍」 このことわざは、リーダーシップや教育の分野で特に重要視され…

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一日一句【菜根譚】#75『重德則業固,心善則子盛』:徳と心の大切さ

はじめに 中国の古典には、人生の指針となるような格言や故事が数多く記されています。その…

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一日一句【菜根譚】#73『心体瑩然、不失本真』:誇張と本質の狭間で

『心体瑩然、不失本真』の意味 心体瑩然は、「心身が清らかで澄んでいる様子」を表す四字熟…

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一日一句【菜根譚】#72『苦樂相磨,福長久。 疑信互勘,知真理。』苦難と幸福、疑いと信

苦樂相磨,福長久。 疑信互勘,知真理。 日本語訳: 苦楽は互いに磨かれ、福は長く続く。 疑いと信は互いに照らし合わせ、真理を知る。 説明: この二つの句は、人生の真理を説いています。 「苦楽相磨、福長久」は、苦難と幸福は互いに依存し、苦難を乗り越えることで幸福が長続きすることを意味します。 「疑信互勘、知真理」は、疑いと信は互いに照らし合わせることによって、真理を知ることができることを意味します。 人生は苦楽相伴であり、苦難を避けることはできません。しかし、苦難