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全国青年会がもつ6つの固有の価値:次期事業計画策定に向けて4

全国青年会でなければできないこと

ここまで全国青年会が抱える課題、そして今期大きく変化したことをまとめました。そのなかで情報の非対称性がなくなること、活動のオンライン化、メンバーシップの仕組みなど、時代の変化に適応できなければ、そこでは組織というものが存在意義を失っていくのではないか、ということも書きました。

ですが、逆にいえば、
全国青年会でなければできないこと、
全国青年会であればできること、

が必ずあると思いますし、事業計画を立てる上でもそのことにフォーカスしていきたいと思っています。

そのためにも、全国青年会だけがもっている価値・強みというものをしっかり認識・言語化する必要があると思いますので、そのことを端的に6つにまとめて書いていきます。

全国青年会がもつ6つの固有の価値・強み

1.福祉に携わるハブ(中枢・結節点)として機能

私たちは、介護、障がい、児童などいわゆる種別に縛られることはなく、会員になるには「社会福祉法人に所属する50歳以下の役職員」という括り方しかありません。
そのため、福祉に携わるさまざまな専門職、役職、役割の人材が全国から集まっています。
そこから生まれるつながり、コミュニティ、集合知、悩みや学びの共有といったものは全国青年会だからこそ得られるものであると思っています。

2.信用力・関係性

全国青年会が設立されて20年以上を経て、先人・先輩方の努力や尽力により築き上げてきた信用やつながり。
組織として国などの行政機関とダイレクトにつながれる関係性、福祉など社会保障に関わるさまざまな学識者とのつながりなど、これまでに築かれ、引き継がれてきた関係性というものは、我々に固有のものではないでしょうか。

3.人材の蓄積

2と同様に設立20年以上を経て、現在社会福祉法人及び現在の福祉業界を背負っている方たちを多く輩出した人材の蓄積も固有のものではないでしょうか。
ですが、50歳で卒会という組織である以上、そういった人材の蓄積の恩恵を得られる仕組みがないこと、さらに卒会と同時に関係性が途絶えてしまうことが、課題でもあり、非常にもったいないことだと思っています。

※(事業計画のところで書きますが)人材の蓄積という恩恵が、現役、そして未来の会員にも行き渡るような施策を考えています。

4.学びの機会の提供

各委員会担当のセミナーや動画などのコンテンツでの学びの機会を提供していることはもちろんありますが、私たちの強みは会員同士のつながりにより、法人の事業展開や法人経営へのヒントなどを得られる機会と関係性があることではないかと思っています。
私自身も自法人の事業展開などでこうした学びの機会にいろいろな方と出会い、勉強させていただきました。

5.組織としての発信力

2の信用力にもつながる話ですが、個々で発信することよりも、組織として福祉のこと、社会福祉法人のことを発信するほうが大きく周知できること、また関心をもってもらいやすいのではないかと思っています。そのこともまた全国青年会固有の強みであると思います。

6.事務局が全社協であること

もしかすると会員の皆さんには、全国青年会の事務局が全社協法人振興部にあることの価値、意味というものは普段あまり意識することはないかもしれません。
ですが、私は本当に大きな意味があると思っています。
レベルの高い事務局機能があることは言うまでもありませんが、業界内外及び社会に対して全国青年会の信用力を補完する存在なってくれています。
事務局が全社協、このことも我々にとっての大きな価値です。

以上、ここまで大きく分けて6つの固有の価値を書きました。
これらの価値を具現化していく施策を、事業計画に盛り込んでいきたいと思っています。

これまで、全国青年会に関する現状認識、課題、変化、固有の価値について書いてきました。
非常に前置きが長くなってしまいましたが、これらのことを前提として、次回から事業計画について書いていきます。


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